捌拾伍話.共鳴属性と呼応属性
《属性について》
【No.42 呼応属性】
呼応属性とは共鳴属性と対になる特殊属性の一種である。効果は状態の保持と状態の再生。
【No.43 共鳴属性】
共鳴属性とは呼応属性と対になる特殊属性の一種である。効果は状態の保持と状態の先行。
《能力効果について》
【No.603 状態の保持】
状態の保持とは、ある一定の時間に限り、効果を付与した物体の変化を止めるというものである。例えば、状態の保持を付与した剣は一定の時間に限り、折れない、また溶けない。
最強能力の一角であり、この効果を持つのは限られた魔道具や一部の特殊属性しかないと言われている。
【No.605 状態の再生】
状態の再生とは、ある一定の時間に限り、効果を付与した物体の時間を戻すというものである。例えば、状態の再生を付与した剣は折れていたとしても一定の時間に限り、元の状態に戻る。
最強能力の一角であり、この効果を持つのは限られた魔道具や一部の特殊属性しかないと言われている。
【No.606 状態の先行】
状態の先行とは、ある一定の時間に限り、効果を付与した物体の時間を進めるというものである。例えば、状態の先行を付与した剣は新品だったとしても一定の時間に限り、劣化する。
最強能力の一角であり、この効果を持つのは限られた魔道具や一部の特殊属性しかないと言われている。
「......なるほどな。」
この『属性能力全集』という本はちゃんと共鳴属性や呼応属性に触れていて、今まで読んだ者の中でも一番分かりやすい。
......共鳴属性など存在しない、と永遠と書き連ねてあった本もあったしな。
「シャーノ、クローフィー、いい本はあったか?」
「全然見つからないんだよ......。」
「私も。」
「これ、どうだ?」
俺はシャーノとクローフィーに本の中身を見せる。
「......すっごく分かりやすかったんだよ!」
「うん、これはいい感じだと思う。呼応属性に関するところも私の認識と同じだし。」
「あー、いい本あったのかな?」
俺たちが本を見ているとライカがどこからか現れてそういった。
「あぁ、これを少し借りたい。」
能力検証もしたいしな。
「そんなことしなくても大丈夫......ほら!」
ライカがそういうと同時に、本が2冊になった。というか、目の前でもう1冊、全く同じ見た目の本が出来上がった。
「はい、1冊どうぞ。」
「......ありがとう。」
やっぱり、魔王の書庫の司書ってすごい人なんだな。
「あー、あげるかわりと言ったらなんだけど......魔王様に会う気ない?」
......え?
「それは......魔王城でって話か?」
「うん、そうそう。魔王様がメルトとクローフィーに会いたいって言ってるんだよねー。」
今からシャーノの妹の探すために行く予定だった魔王城に招待されるってことか?......渡りに船じゃないか。
「こちらとしても出来れば会いたいな。」
「うん、それはよかったよ。ちょっと魔王様に連絡するねー。」
次の瞬間にはライカは消えていた。




