表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法使いメルトの物語  作者: 奈々宮 紬
夢干渉の精霊
38/90

参拾質話.聖光の杖(上)

宿でのシャーノとの話し合いを終えた俺たちはギルドにやってきた。


「メイさん、今から工場(こうば)って使えます?」

「では、1号室にどうぞ。お時間はどうしますか?」

「3時間かかるんだよ!」

「3時間でお願いします。」

「では30フィロですね......はい、ちょうど頂きました。こちらが鍵になります。」

「ありがとうございます。」


前と同じように工場(こうば)を借りて中に入る。1号室も前借りた4号室と同じような内装......というか全く同じだ。


「まず、材料を全部出して欲しいんだよ!」

「分かった。」


俺は袋から“ルー鉱石”、“命の泉水”入りのガラス瓶、“精霊の魔石”、“不老樹の枝”、そして拾った全ての“光龍の巣片”を取り出した。


「これで全部だな。」

「うん!じゃあまずは......。」


シャーノの指示を要約すると、物質を液体化する液化圧縮という過程が必要で、それをするためにある装置を起動しなければいけないらしい。ちなみに液化圧縮して液体化すればあとは適当な分量を測って混ぜて超低温で固めればもうほとんど完成したも同然だそうだ。


「ってことで、机の下の大きな装置にメルトも魔力だけでできた魔石を入れて欲しいんだよ!」

「机の下?」


......本当だ。今まで気づかなかったが机の下にはここにある装置のどれよりも大きな黒い装置が置いてある。大きさにして3メートル四方で高さも50センチメートルはありそうだ。


「魔石ってどこに入れるんだ?」


自分の魔石を作りながらシャーノに聞くと、


「シャーノが立ってる面に入れるところがあるんだよ!」


と言われたので下を見ると、たしかに穴みたいな場所があった。


「ここだな?」

「そうなんだよ!」


その穴に魔石を入れると、装置のある箇所が小さく赤色に光った。


「次は机の真ん中の蓋を取るんだよ!」


机の真ん中を見ると確かに円状の溝があり、その中が取れそうだ。


「でも、これ、取るためには机の上に乗らないとダメじゃないか?」


手を伸ばしても届かないし。


「うん!乗って大丈夫なんだよ!」

「え?そうなのか?」


ギルドってもっとそういう規則にうるさいところかと思っていたな。

そして、机の中心の蓋を取った。中には深さ30センチメートルほどの窪みがあり、中は敷居で2つに区切られていた。


「この二つに“ルー鉱石”とメルトの魔石を1個ずつ入れるんだよ!」

「また魔石が必要なのか......。」


魔力が少ない人はどうもこの場所を使えこなせないようだ。俺は一応、平均レベルの魔力を待ってるので使えない訳ではなさそうだが......使いこなせるかは微妙だな。


「よし、入れたぞ。」

「後は蓋をして中に魔力を流すだけなんだよ!」


シャーノに言われたように蓋をして中に魔力を流し込む。......何も変わってない気がするのだが。


「これでいいのか?これで動いてるのか?」

「うん、動いてるんだよ!下の方の魔石を入れたところを見て!」

「あ、あぁ。」


さっきまで立ってたところを見ると、赤色の光が緑色に変わっていた。


「ここが緑だと動いてるってことか?」

「そういうことなんだよ!」


なるほど。この光が動いてるか動いてないかを教えてくれるんだな。......まぁ、この光がなければ中がどうなっているのか分からないが。


そして、20分ほどシャーノと雑談をしていると、緑色だった光がまた赤色に戻った。


「終わったんだよ!」

「そうなのか。」


俺はまた机に登って蓋を取る。敷居で区切られた2つの場所のうち、魔石を入れた方は何も入っておらず、“ルー鉱石”を入れた方は無色透明な液体が入っていた。


「液化圧縮したらこんな色になるのか?」

「そうなんだよ!」


失敗したわけではなさそうだな。


「ちなみにどうやって取り出すんだ?」

「右の壁にある道具のうち、青いテープが巻いてあるのを取って欲しいんだよ!」


青いテープの道具......あ、これだな。スポイトみたいな形をしている道具だ。


「あとは左の棚の色付きの入れ物を5つ取って欲しいんだよ!」

「分かった。」


左の棚には無色透明のガラス容器が10個、そして赤、青、緑、黄、紫の色が薄く付いた容器が1つずつ置いてあった。俺はその5つを手に取り、机に並べる。


「じゃあその道具で中の水を取って入れ物に全部入れて欲しいんだよ!」


俺はスポイトのような道具を使って青色のガラス容器に液体を移していく。そして5分ほどかかってようやく移し終えた。


「これで終わりだな。」

「うん!他の入れ物には違う水を入れるからどの色の入れ物に何を入れたか覚えておかないといけないんだよ!」

「分かった。」


青色のガラス容器には“ルー鉱石”の液体を入れたっと。


「もしかして他の材料も同じ作業をするのか?」

「うん!そうなんだよ!」


うわー、これめんどくさいやつだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ