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魔法使いメルトの物語  作者: 奈々宮 紬
夢干渉の精霊
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参拾陸話.情報共有

「ごめん、サザナミ。わざわざ呼び出しちゃって......。」


「いやいや気にしないでよ、僕も“決着者”の端くれだからね。」


「端くれも何も、あれだけ暴れておいて何を......。」


「おっと、それ以上は読者の前では禁句だ。」


「......なんで読者が見ていることを知っているんだよ。」


「サクシャに聞いた。」


「......教えてくれたのかよ。」


「うん、楽しそうだし!って言ってたね。」


「......。」


「で、何の用なんだい?」


「まず、この物語のこの世界が読者に覗かれているってことを伝えに来たんだが......。」


「それは知ってたね。でも、フレンの事だからそれだけでこんな危険な事しないよね?」


「あぁ。この情報を読者にバレずに“決着者”内でリークするためには......」


「僕の念話が必要ってことかい?」


「そういうことだ。」


「でも言ってる通り、僕の念話は3分間使ったら1日使えないっていう粗末なものだよ?」


「それでも構わない。ここは安全性を最重要すべきだ。読者がサクシャの敵か味方か分からない現状な。」


「それもそうだね、分かった。今から繋がるよ?」


「あぁ、よろしく頼む。」







「情報は以上だ。ゆっくりでいいからこの情報を“決着者”全員で共有して欲しい。」


「僕が過労死しそうな指示だね?」


「サザナミはこういうの考えるのが得意だろ?」


「まぁ、そうなんだけどね!」


「というわけで、後の段取りは頼んだ。」


「うん、任せて。」

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