弍拾捌話.物語を構成する物
「“夢破壊の審判”とサクシャが接触したらしいな。」
「えー、彼の出番なんかまだまだ先なのに!もうそんなに出てるなんてずるいなー、私たちなんてこれが初登場だよ?」
「“夢渡航の愚者”を初登場と数えるかはともかく......僕、“夢回復の皇帝”は初登場だよな。」
「私も初登場と言えると思うよ?だって、ほら、今こんな感じだし。」
「お前の体はいつになったら戻ってくるんだよ。」
「“夢契約の力”が死んだら、かな?」
「縁起でもないこと言うなよ。アレはアレで僕らと違って物語を構成する大切な一員なんだから。」
「ま、そうだよね......あ、そういえば。」
「何?」
「そろそろこの物語も観測出来なくなると思うから、今のうちに最後まで読んだ方がいいと思うんだよ!」
「......その喋り方が嘘っぽいけどな。」
「ほんとだって!私の記憶によると、もうすぐ......“聖光の杖”が出来るあたりに物語が完成したはずなんだよ!」
「......完成された物語は観測できない、か。やっぱりこの制限は彼女らしく嫌らしいな。」
「ほんとそうだよね......。」
「まぁ、どっちにしろ僕はこんな物語をさっさと終わらせて、システム開発の方に戻る予定だったから同じだけどな。」
「システムってあとどれくらいかかりそうなの?」
「そうだな......あと1年はかかりそうだな。」
「早く完成させてよ?もしかしたらそれを利用して元に戻れるかもなんだから。」
「あぁ、全力を尽くしてるさ。」




