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ホントの最終話 ―あとがき―

   あとがき



※本編のネタバレを多く含みますので、ご注意ください。本編を読み終わった後に読んでいただければ幸いです。

 あと、イメージが少し壊れるかもしれないので本当にご注意ください。



 初めまして、作者のにもと申します。まずは、最後まで読んでいただいた事に感謝したいと思います。本当にありがとうございました。



 改めて読み直してみると、未熟さが露呈している作品だなと自分でも感じます。見つけ切れていない誤字、脱字。適切でない表現。思った以上の「……」の多用。

 これからの改善点はいくらでも見つけられました。



 この『ひなたに、あたたかな陽だまりを。』は、一人の少女の苦しみと葛藤、そして成長が大きなテーマとなっていますが、もう一つ表には出していないが確実に物語の中に入っている、個人的に掲げた裏の大きなテーマがありました。

 それは『理不尽さ』でした。私達も日々日常で感じる、どうしようもない理不尽さ。それが肥大化したようなエグい話だなと、書いていて自分で感じました。




 ですが、散々苦しみ抜いた主人公だからこそ、最後は幸せになってほしかった。そう思って、最後の展開はいくつか考えました。


『一、本編の通り』

 さとりはひなたに致命傷を負わせ、止めを刺そうとする。だが海斗が乱入。負傷しながらもひなたを守る事に成功する。幼馴染み二人を傷付け、自らの罪に後悔し、さとりは自害する。そして後日クローンのさとりと再会し、彼らは再びやり直す道を歩き始める。


 ハッピーエンドと思えるかどうかは、人によるかもしれませんね。

この終わり方では、ひなたと海斗の恋は実っていますし、叶詩も真っ当な人生を歩み始めます。最終的にはさとりも救われます。個人的にはこれが一番幸せな終わりだと思いました。


『二、最も救われないバッドエンド』

 さとりはひなたに致命傷を負わせ、止めを刺そうとする。だが海斗が乱入。海斗はさとりに刺されながらも、ひなたを守り、さとりを説得する。そして海斗は力尽き、息絶えてしまう。幼馴染み二人を傷付け、自らの罪に後悔し、さとりは自害する。懸命の治療の甲斐も空しく、後日ひなたも死亡。

 ひなたのクローン人間である妹の叶詩が後日をエピローグで語る終わり方。幼馴染み三人は、夢のような死後の世界で永遠に楽しく過ごす。


 幸せになるなら生きたまま幸せになってほしい。幼馴染み三人が全員死亡してしまうバッドエンド。一番最後に考えて、一番最初に除外したエンディング。本編がただでさえ鬱シナリオなので、最後くらいは「良かったね」で終わらせたかった。


『三、生きてやり直す』

 海斗が乱入し、負傷しながらもひなたを守る所までは本編エンディングと同じ。海斗は死亡せず。さとりは自害せず、罪を償う事を決める。そしてさとりの罪を許すひなた。

 エピローグで、ひなたはさとりと親友として再会する。


 幼馴染みは誰も死亡しないエンディング。死亡しないという意味ではこれが一番ハッピーエンドかもしれません。ひなたは海斗と結ばれます。

 ですが、個人的にはさとりを生まれ変わらせたかった。罪を償っても、犯罪を犯したという事実は消えません。彼女には新たな綺麗な人生を歩んでもらいたかったという気持ちがありました。


 もし違う終わり方で、『この方がいいんじゃないのか』みたいな気持ちがありましたら、頭の中で好きに置き換えていただいても構いません。この終わり方は数ある中の一つに過ぎませんからネ。



 あとは、本編でぼかして書いていたものや、一部の設定、意図して入れていたものなどを説明したいと思います。


『一、勘が良ければ一章の時点で真犯人に気付けた』

 あえてこの話ではさとりを「明るいが、少々抜けている人間」として描きました。一章の時点でさとりは所々で不審な言動や行動を取っています。

 それに決定的なのは、『この話の登場人物は、真犯人以外は全ての人の苗字が日本のどこかの地名』になっています。だって、新宿と品川が戦ったりしてるんですから。序盤で無理矢理に新宿を店から連れ出そうとしていたのは、彼だけを事件が起きる前に逃がそうとしていたからです。


『二、ひなたの本当の父親は生きている』

 ひなたには実は父親が二人います。生みの親と育ての親です。育ての親は、彼女が十歳の時に亡くなった父親。そして生みの親は、野田教授です。

 ひなたが世良のクローン人間ではないと断言した理由は、自分こそが父親なのを確信したからでした。だけれど、あえて野田教授はひなたに父親なのを打ち明ける事はしませんでした。その気持ちは野田教授にしか分かりません。真相を知っているのは、別れ際に野田教授から真実を教えられた海斗だけです。

 とはいっても、野田教授が実際にひなたの父親であったとしても、なかったとしても、物語は何も変わりません。あくまでもそういう設定で考えていただけです。


『三、東京ユニバーサルランドについて』

 所在地。千葉県浦安市舞海。

 ミッケキャットとその仲間達が楽しく住んでいる夢の都です。隣には「東京ユニバーサルシー」があります。

 敷地面積、東京ドーム約15個分。だが東京ドーム1個分の大きさがどの程度なのかかなり謎い。

 名産品。「ミッケピザ」「ユニバーサルランドに行ってきました」


 住人一覧。

 一、ミッケキャット。オスの白猫のキャラクター。名前の由来はそのまんま『三毛猫』。『三毛猫』→『みけねこ』→『ミケネコ』→『ミケキャット』→『ミッケキャット』。


※神崎陽詩の心の中での永遠のマイヒーロー


 作中では出てきてませんけど、仲間達も皆さんちゃんといらっしゃいますよ。


 二、ミネーキャット。メスの白猫のキャラクター。猫界ではかなりの美形らしい。毛並みが美しい。ちなみに言わずとも二足歩行です。


 三、ロナルドピッグ。二足歩行するブタ。ついでに艶の良い黒毛。ミッケとコンビを組んで出てくる事が多い。愛嬌のある個性的な喋り方が人気。


 四、パンジーピッグ。二足歩行するロナルドの奥さんのブタ。最高級黒豚。最高級なんだけど、仲間内ではちょっと影は薄い。


『四、メインの登場人物について考えていた設定ちょこっと』


『神崎陽詩』

16歳 女 身長158cm 体重45kg 好きな食べ物:ハンバーガー 左利き

 彼女にはモデルがいます。私の友人の女性の容姿、性格や喋り方をベースに、こんな人物を主人公にしたいと考えて、色々パーツを組み合わせていって出来た人物です。実際のモデルの女性は、ひなたほど気弱ではありません。一時期、カシスレッドに染めたロングヘアーをしていた事が印象的で、それがひなたの容姿にも影響を与えました。髪を赤に染め、活発さを連想させる格好だが、実際にはとても消極的、という二律背反的な女の子をコンセプトに生み出しました。

 陽詩は弱い人間でした。トラウマも重なり、精神的にとても脆い女の子へと成長しました。ですが、陽詩は弱い人間ですが強くないわけではありませんでした。弱い自分を変えたいという向上心が、陽詩の中にはずっとありました。

 気弱な心が、壁を破るのをずっと拒んでいました。ですが、彼女は生きたいと自ら思う事で、強くなる一歩を踏み出しました。

……肉体の強さだけが、強さじゃないよね。



『杏条沙鳥』

16歳 女 身長163cm 体重48kg 好きな食べ物:プリン 右利き

 彼女にも実際のモデルがいます。私の知り合いの女性の性格をベースに、そこに狂気さをプラスしました。沙鳥の最終章での狂気さは、自分で書いていても『異常だな』と思えるほど気持ち悪くなったように思えます。ですがモデルとなったベースの女性の性格とは最終的にはかけ離れてしまったので、いい意味でも悪い意味でも本人にバレる事は無いでしょう。

 沙鳥は本当はとてもいい人なんです。一途な思いを胸に秘めています。祖母に対しても、新宿に対しても、真剣に考えています。そして自分が憎んだ陽詩に対しても。

 犯罪を犯してまで欲しい物を手に入れる、相手を貶める。等、やっている事は極端です。彼女はとても不器用な人間でした。そういう方法を取る以外に、彼女には全ての解決策が思いつかなかったという風に考えて、描きました。



『日立海斗』

16歳 男 身長170cm 体重62kg 好きな食べ物:牛丼 右利き

 彼にはモデルはいません。十六歳という歳は、高校生になったばかりでまだ中学生の子供の青さが全く抜けていない時期です。時折恥ずかしいセリフを平気で言ってしまったり、立場の弱い人間に対して無駄に強気に出てしまったり。そのセリフを言われた相手も、やはり子供なのでその歯が浮くようなセリフが心に響いてしまったり。簡単に言うと一番「青春してる」時代の分かりやすいモデルかもしれません。

 最終的に言動が大人しいものが多すぎて個性が引き立たない脇役になってしまったかな? と思えました。重要なポジションなのに、やはり陽詩を主体に描いている以上、彼女の方がどうしても目立ってしまうようです。これからの改善課題ですね。



 気が向けば、成長したひなた達が主人公になる続編や番外編も書くかもしれませんね。もし楽しみにしていただける読者様がいていただければ、大変嬉しく思います。


 また別の作品を読んでいただける事を願います。それでは、本当にありがとうございました。

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