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第八十五話 ボンテージ

レア魔物に遭遇です!


スピンクスと別れて山羊の生息場所へ移動しているのだが、森がざわついている。

あ、森から鳥が一斉に飛び立った。

何かあったのか?…と、そんなことを気にするより、ハーピーも混じってる。

スピンクスの言っていたように大小二種類いるな。捕獲しておこう。ロープは後でテストする。


根田 「森で何かあったようですね。ハーピーがいるので、捕獲します。」


そう言って、大福帳に封印した。


光華 「太郎様、ハーピーの確認は後にして、森を見てみましょう。」


そうだな。山羊の捕獲に影響があっては困る。


根田 「そうですね。森へ下りましょう。」


黒乃 「えっ?出たの?」


黒乃さんが、闇の下位精霊から報告を受けている。


玉樹 「うへぇ。見たくない。」


玉樹さんも植物から情報を得たようだ。


竜 「えっ?本当ですか。嫌だなぁ。」


竜も光の下位精霊から情報を貰ったようだ。


麒麟 「あれが出ましたか。根田様と一緒ですから、当然と言えば当然ですが…。」


麒麟も困惑した表情だ。


根田 「確認するにしても、不可視モードで行きましょう。」


光華 「太郎様、心の準備をお願いします!」


心の準備か。あれかな?以前聞いた奴。あれと遭遇か。


根田 「わかりました、覚悟完了です!」


そう言って、問題の発生源に向かった。



◇◆◇◆◇◆



…あれだな。問題の発生源。

エッチなバニーガール姿の雄の魔物と聞いたんだがなぁ…。ナニあれ?

すごい気色悪い。


根田 「あれって、以前聞いたレア魔物ですよね?」


黒乃 「そう。部下は、遭遇してるけど、私も見るの初めて。気持ち悪い。」


確かに気持ち悪い。


玉樹 「まさか遭遇するとは。流石は、太郎様です。縁起神の力が悪い方に働きましたね。」


えー。俺のせいなの?


根田 「そんなこと言われても困ります。」


竜 「太郎様、退治しましょう。人頭種の捕獲に影響が出ます。」


そうだね。


麒麟 「根田様、一度封印して、情報の確認をしましょう。魔都の周辺で発生しては困りますから。」


それもあるか。

気色悪いが、大福帳で封印した。


根田 「他で発生していないか、万年青に確認しましょう。」


見識さんに確認したら、俺が封印した個体以外は、現状いないそうだ。

レア魔物は、六か月に一度発生する程度だそう。見識さんが言っていたが、聖獣とレア魔物のデザインは冗談だったらしい。しかもデザインは、高天原で貰った資料を適当にめくって、これ!ってやって全然気にしてなかったそうだ。資料も見識さん達システム管理部門に適当に置いてある、大人のおもちゃが載ってるいかがわしい本だって。勘弁してくれよ!それ本じゃなくて、通販かなんかの奴だろ?インスピレーションとかじゃねーじゃんか。変な演出するから引っ込みがつかなくなるんだよ!

レア魔物の活動時間は2時間程度だって。何となく”ご休憩”と思ったのは、内緒だ!

それは置いておくとして、情報を確認するか。


根田 「しかし、このレア魔物すごい見た目ですね。」


光華 「マッチョで毛深い角刈りのイケメンですが、突っ込みどころ満載ですからね。」


そうなのだ。聞いた情報から、レア魔物は、おっさんがバニーガールのコスプレした姿を想像していたのだが、光華さんの言うように、筋骨隆々の毛深い角刈りイケメンの見た目だ。


黒乃 「バニーガールの衣装じゃなかったね。」


そうなのだ。黒いウサギの耳と尻尾は付いているのだが、衣装が違う。ウサギの獣人みたいな見た目ではあるが、目の白目部分が黒くて、虹彩が色相環(しきそうかん)みたいな感じで妖しく光っている。

獣人は、こんな目じゃない。人族と同じ目だ。


玉樹 「この衣装って、女性用ですよね?」


俺もこういう趣味は無いから、地球の情報を参照すると女性用だな。


根田 「女性用みたいです。」


竜 「聖獣の雄の方が、まだマシでしたね。レア魔物が、こんな格好だと思いませんでした。」


竜が困惑している。


麒麟 「根田様、情報の確認をしましょう。」


そうだね。深呼吸してからね。


根田 「ふぅ。まさか、SM趣味の方が使用するボンテージの拘束レザーコルセット姿とは、思いませんでしたよ。腕輪で腕を胴体に、拘束はしていませんけど。オープンバストのボンテージコルセットとか地球でも見たこと無いですよ。こういうのは、同好の士が使うものですからね。私は、そう言う趣味はありませんから。」


そう言って、魔物の情報を確認すると。


-------------------------------------


オープンバスト・ボンテージコルセット黒ウサギ


種別 :魔物ウサギ(レア種人型)

ランク:1級

特性 :突然出現し、一定時間で消滅する。(約2時間)

    人族・魔族・魔物を問わず性的に襲う。

    SM趣味の攻撃をする。

    鞭、蝋燭、ロープなどをコルセット内に持つ。

    雄のみの魔物だが、雌や女性よりも雄や男性を襲う。

    凌辱されるだけで、捕食はされない。

    ただし、凌辱されると魔力を根こそぎ奪われる。

    その為、凌辱されたものは、失神・ショック死する。


男根 :30cm

数量 :1匹

状態 :生存(時間停止・封印状態)


素材は魔石以外無いが、装備のコルセット、耳、尻尾、髪の毛は、強力な魔物除け

になる。


-------------------------------------


…おい!何だよ。この情報。重さとか背丈は、見れば分かるけどさ。

項目の”男根”って、何だよ!


根田 「レア魔物、色々酷いですよ。”強姦種”の方が良いと思います。この特性。」


光華 「確かに酷いですね。SM趣味ですか。人の趣味には干渉しませんが、凌辱は駄目です!」


黒乃 「何故、情報に”男根”?特性のせい?」


そうだと思う。


玉樹 「捕食はされなくても魔力を失って、結局死ぬとか酷いですね。」


この世界では、魔素が物質を構成しているため、生物は魔力を喪失すると失神して死亡する。


竜 「魔石以外素材が無いとか、嫌ですね。他の魔物除けも使いたくないです。」


そうだよなぁ。


麒麟 「装備はまだしも、耳、尻尾、髪の毛は、比率調整で核になる可能性がありますからね。街や村に持ち込まない方が良いでしょう。」


それはあるね。魔物は、生息場所で発生する設定だが、レア種だとどうなるか不明だからな。

魔石以外は、魔素還元した方が良いだろう。


根田 「麒麟の言う通りです。魔石以外は、魔素還元します。」


そう言って、レア魔物を処理した。



◇◆◇◆◇◆



レア魔物は、処理したが、ハーピーの確認をしないと。


根田 「ハーピーの確認してから、山羊は捕獲しましょう。」


光華 「そうですね。その方が良いと思います。」


まず、大きい方を発生させて、500匹確保した。

捕獲ロープを投げつけたら、勝手に巻き付いて拘束したよ。鳥にも使えそうだね。


根田 「大きい方が、ハーピーですか。確かに人頭種ですね。」


ハーピーは、強力な酸性とアルカリ性の糞を爆撃のように、空中から落としてくる。

足は、猛禽類のような鉤爪の付いた鳥の足だ。糞でひるんだ隙に襲ってくる。

後は、貫通力のある羽をマシンガンのように飛ばす攻撃をする。

1級の魔物だ。大きさは2mある。スピンクスと同じで、鳥の体に人間の女性の頭と胸が付いている。


根田 「スピンクスの話だと肉と卵が美味だそうですが、魔力を与えて卵を産むか確認しましょう。」


魔力を与えるが、羽をバタバタするだけで、卵を産まない。


黒乃 「太郎様、産まないね、卵。諦めて肉を試食する。」


そうだなぁ。


玉樹 「あ、ハーピーが、何か言ってますよ。」


本当だ。何か言ってる。


竜 「”乳を揉め”って言ってますよ。」


乳を揉むの?何で?


麒麟 「鳥は卵生ですから、乳は出ないはずですが…。」


そうだよなぁ。


根田 「そのはずだけど…。」


皆と話してると、ハーピーが騒ぐ。


ハーピー 「主よ。乳を揉め!そうすれば、卵を産む。揉むときは優しくだぞ!」


うるせーな。分かったよ。

仕方が無いので、乳を揉んでやる。

もみもみ…、もみもみ…、もみもみ…。


ハーピー 「Oh!Yes!う、う、産まれる~!フィーバー!!!」


ポコポコ、ポコポコ、ポコポコ、ポコポコ、ポコポコ……。

ハーピーが唸ったかと思ったら、卵を大量に産んだ。


根田 「もっと大きい卵かと思いましたが、拳位ですね。まさかこんなに産むとは。」


卵の大きさは、手を握った拳の大きさだ。卵は300個ある。


ハーピー 「主のテクニックで、絶頂したからな。普通は10個程度だ。女たらしだな、主は。」


何だとう!モテない中年のおっさんの俺が、女たらしだと!失礼な。


根田 「俺は、女たらしじゃない!手先が器用なだけだ!」


ハーピー 「宝の持ち腐れだな。まあ、魔力を貰って、そのテクニックで揉んでくれれば、卵は産んでやる。ハーピーの卵は、高級品だぞ!嬉しいだろう?主。」


光華 「ハーピーの卵って、売ってないよね?」


黒乃 「売ってない。襲ってきた個体を倒しても、羽と魔石を素材で使うだけ。」


玉樹 「ハーピーを食べるのは、肉食の獣か魔物よね。」


竜 「我々も食べないです。」


麒麟 「我々も食べません。スピンクスの話は、嘘じゃないでしょうけど。」


皆に確認したら、味は知らないそうだ。

ハーピーの羽は、高級羽毛布団に使用されるんだって。冬暖かく、夏涼しい布団になるってさ。

まあ、それは置いておくとして、卵を試食してみよう。


根田 「卵を食べてみましょう。プレーンオムレツにしてみます。」


塩、胡椒、牛乳とバターを使うだけなので、味がはっきり分かるだろう。


根田 「出来ました。卵を割ってみて思いましたが、黄身が濃厚ですね。指で持ち上げることができるほど、しっかりしてますよ。食べてみます。…コクがあって濃厚な味です。栄養価も高いです。地球でブランド卵も食べましたが、それより美味いですよ!」


皆も試食する。


光華 「美味しいです!濃厚な味です。」


黒乃 「美味しい!コクがある。」


玉樹 「美味しいです!ハーピーの態度が、尊大で嫌ですけど。」


竜 「美味しいです!」


麒麟 「美味しいです。肉も期待できそうですね。」


そうだな。肉も食べてみよう。

味を確認する為、シンプルにソテーしてみる。

味付けは、焼いた後の肉汁に、塩、胡椒してソースにする。


根田 「出来ました。ハーピー肉のソテーです。味の確認の為、味付けは塩胡椒のみです。食べてみます。…美味い!余分な脂肪がなく、適度な歯応えと風味を持ち、噛みしめるほどに甘みとコクと香りを感じます。地鶏の味の良い所取りした感じです!」


精霊と竜と麒麟 「美味しいです!この味なら、ハーピーを従魔にする意味ありますよ!卵も美味しいですから。」


これは、スピンクスに感謝だな。

ハーピーの味は分かったので、小さい方もハーピー同様に確保した。


根田 「小さい方のハーピーは、タイニー・ハーピーと言うんですね。」


タイニー・ハーピーは、大きさ30cmで、ウズラみたいな鳥の体をしている。見た目は、ハーピーが小さくなった感じだ。

妖精は、まだ見ていないが、こんな感じの大きさかな?

小さいが、1級の魔物だ。体を魔力で包んで、高速で突っ込んでくる”特攻突撃”と言う攻撃をする。魔力で高い硬度になった攻撃だ。徹甲弾のような破壊力がある。小さいが魔力もスタミナもあるので、危険な魔物だ。


光華 「小さいだけで、卵を得るには、ハーピーと同じでしょうか?」


黒乃 「太郎様、魔力を与えてみて。」


玉樹 「タイニー・ハーピーって、人族や魔族の前に現れないのよね。」


竜 「これも肉食の獣か魔物に、捕食されるだけです。」


麒麟 「ハーピーもこれも比較的強いので、捕食されると言っても大型に襲われるだけです。」


まあ、そうだろうね。1級の魔物だし。

魔力を与えてみる。

やはり何か言って、産まない。


タイニー・ハーピー 「さすれ!体を。乳はソフトタッチで頼む!そうすれば、卵を産む。」


仕方ねーな。

要望通り、さすってやる。


タイニー・ハーピー 「あ~、極楽極楽。堪えられねーな!はあっ!ふっ!ほっ!産みの苦しみ~。」


全然辛そうじゃないが、ポコポコ産んでる。

ウズラの卵が一回り大きくなった感じだ。500個産んだよ。


根田 「ウズラの卵みたいですね。」


光華 「一回り大きいですが、似てますね。」


黒乃 「試食しよう!」


玉樹 「どんな味でしょう?」


竜 「早く食べましょう!」


麒麟 「私も食べたいです。」


小さいので、茹で卵にしてみた。


根田 「茹で上がりました。食べてみます。…美味い!ハーピーの卵も濃厚でしたが、それ以上です。栄養価もハーピーの卵より、ビタミンなどが多いです。小さいのが難点ですが。」


精霊と竜と麒麟 「美味しいです!濃厚ですね。従魔にする意味ありますよ!」


ハーピー同様に肉も試食した。

味は、ウズラの肉に似ている。脂ものっていて、濃厚で特有の風味と歯ごたえがある。肉は少なめで骨が多いが、骨まで食べることができる。骨も固くなく、食べても気にならない。栄養価も高い。


根田 「タイニー・ハーピーは、従魔にする価値が高いと思います。」


皆も同意してくれた。

小さいから増やして確保しよう。

1,000匹ほど確保した。

人頭種の鳥は、これで良いだろう。

山羊を捕獲するとしよう。

しかし、レア魔物に遭遇するとはな。

イベント体質だから仕方が無いけどさ。

やれやれだ。


鳥を確保しました。

ハーピーなので、豪勢な丸焼きは、遠慮したいですけどね。

作者は、人の趣味に干渉はしません。同好の士で楽しんで下さい。


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