第六十四話 土の巫女とブイヨン
シチューを作ります。
燻製とかハム・ベーコン・ソーセージ、後は、煮豚とかも作った。
食パンとかパンも焼いておいた。オーブンとか無くても魔法で焼けるし。
後、今日教えるのは、クリームシチューだから、牛乳が出せるか乳製品の魔人に確認したんだ。
ホルスタインのは出せるけど、他の品種の牛のとか他の動物は駄目だって。
チーズとかバター、ヨーグルト、生クリームとかの加工品は、そう言う制限は無くて、どれでも大丈夫だそう。
地球で作られてる動物の乳製品ならってことだけど。
まあ、それなら大丈夫だね。
確認する必要あるけど、この世界の乳が搾れる牛とか山羊とかの魔物を従魔にして、魔素供給すれば、違った味の乳を入手できそうだし。
変わった動物の乳が飲めるかと思ったんだけど、そう上手くはいかないね。
夜が明けたので、拝殿に行こう。
黒乃さんも落ち着いたみたいだし。
根田 「皆さん、お早うございます。拝殿に行きましょう。」
光華 「太郎様、お早うございます。昨日は、一人だけ限定神域空間に避難して、ずるいですよ!」
朝一から、叱られた。
玉樹 「太郎様、お早うございます。光華も怒らないの!昨日は、仕方ないじゃない。黒乃が暴走するし。」
そうだよ!あの攻撃は、反則だ!
黒乃 「太郎様、お早う。昨日は、ごめんね。私の時間の夜になる時だったから、興奮しちゃって。」
そう言うのもあるのか。最近は、夜寝てたからな。
根田 「いいんですよ。最近は、夜寝ていましたからね。精霊の力が強くなるのを忘れてました。謝るのは、私の方ですよ。すみませんでした。」
頭を下げた。他の四属性と違って、光華さんと黒乃さんは、管理している日中と夜間で、力の影響が変わってくる。
管理している時間帯は、力が活性化するし、力が漏れやすくなる。
日中は活動してるので、光華さんは普通だが、夜間寝ていたので、力が貯まっていたのだ。それに聖光国は、エレー様の加護がある土地の為、闇属性の力が、それほど空間に漏れないから。エレー様は、光の神も担当してるし。
黒乃さんの力を夜間帯の場所へ、少し送っておこう。魔族領は、黒宮さんが調整してるからね。連絡しなくても何してるか分かるし。
根田 「黒乃さん、少し力を夜間帯の所へ送りましょう。頭に手を乗せますね。」
黒乃さんの力を夜間帯へ送った。夜起きてた時は、下位精霊の力を活性化して、調整していたからな。悪いことした。
黒宮さんから、メール来た。あ、俺も万年青で神族用のスマホ貰ってるから。まあ、厳密には、スマホじゃないけど。管理用端末で、操作しやすい形に変形する。パソコンみたいにもなるし。メールは、黒宮さんも闇の精霊から情報貰ってるので、送った力の調整はしとくって連絡だ。迷惑かけて悪いから、後で酒でも魔人に作らせて、送っておこう。縁を結んでいるから、俺も相手の時空間収納に物送れるから。
話がそれたな。
根田 「黒乃さん、余剰力を夜間帯に送りましたが、魔素が不足してるとかはありますか?」
黒乃 「大丈夫。太郎様と一緒だと食事するから、良いダイエットになった!拝殿へ行く!」
良い笑顔で問題は無いな。
この前、ケーキ奮発したの不味かったかな?
それは後にして、拝殿へ行こう。
◇◆◇◆◇◆
拝殿へ行って、祈りを受け取った後、非番の巫女さんと朝食だ。
味噌と醤油を授けた関係で、朝食を一緒に食べているのだ。
まあ、自分たちの予定が優先ではあるのだけど。
今日は、土の巫女と光の巫女が一緒だ。
巫女さんが調理を手伝ってくれる。
せっかくなので、昨夜作ったベーコンを使うことにした。
朝食は、ベーコンエッグとサラダとトーストにした。飲み物は、ホットミルクだ。
根田 「今日は、味噌と醤油は使いませんけど、良いですか?目玉焼きに醤油かけても良いですけど。」
今まで塩味のみだから、醤油を使って味を知ってもらうのも良いだろう。
巫女たち 「ハイ、大丈夫です。これは、ハムですか?」
この世界にもハムはある。塩を擦りこんで、カチカチに乾燥したやつで干し肉に近い。地球にも同じ加工するのあるけど、日本だと一般的では無いかな?
根田 「これは、ベーコンという加工品です。本来は豚肉ですが、猪の魔物の肉を加工しました。肉を塩漬けして燻製したものです。今日使うのは、脂が多い物ですので、油を使わずに焼いても大丈夫です。肉から脂が出てきますから。」
そんな感じで準備して、一緒に朝食だ。
根田 「味は大丈夫ですか?自分の好みの味で作ってますから、問題あるようなら言ってください。他のものを出しますから。」
光の巫女 「美味しいです。根田様、このパンは四角いですが、特別なものですか?」
土の巫女 「美味しいです。このベーコンというのは、猪のどの部分ですか?」
根田 「パンは、金属の型に入れて焼いたものです。こちらのパンは、丸い形で焼いているので、特別と思われるかもしれませんが、材料は同じですよ。ベーコンは、ばら肉です。あ、土の巫女さんは、獣や魔物の解体はしたことありますか?」
光の巫女 「型に入れて焼くのですか?聖獣様が、おかずを挟んで食べてますが、不思議な感じです。」
竜は、サンドイッチにしてあげたんだ。その方が手で食べれて楽だってさ。
土の巫女 「解体はしたこと無いです。魔物を倒すのはしてますが。」
そうなんだ。
根田 「パンは、この型で焼いたんですよ。バラ肉って言うのは、あばらの周りの肉です。」
そう言って、型を見せた。治療をやってるから、あばらとかは分かるから。
食事中に話してたら、土の巫女さんは、次の夏に交代だそう。今の土の聖女さんが、結婚するので引退するんだって。次の土の聖女になるそうだ。
聖女の交代とか珍しいから、一緒に行こうかな。移動は、4か月程度かかるそうだ。魔物がいる世界だから、時間かかるよね。
根田 「我々も一緒に行って良いですか?我々となら、一瞬でも行けますし、好きな期間で行けますよ。道中の危険も無いし、食事の用意もしますよ。」
土の巫女 「とてもありがたいですが、よろしいのですか?」
根田 「聖女の就任式見せて貰っても良いですか?何なら、土の女神の土屋さんとか土の大精霊の美土さんに、顕現してもらいますけど。聖竜王にドラゴンモードで飛んでもらっても良いですよ。」
土の巫女 「就任式に参加してもらえるのは、嬉しいです。女神様とか大精霊様の顕現など、恐れ多いです。聖獣様が空を飛んでるのを見られたら、大騒ぎです!国皇陛下や貴族が出てきて、大変なことになります!」
お祝いなんだから、大丈夫じゃないの?って聞いたら、俺が厄介ごとに巻き込まれるかもしれないから、駄目だって。一応、俺も神様だし、光華さん達は、大精霊なんだけどね。本来の姿じゃないからな。俺は、本来の姿だけど。俺の意見が通らないのは、イケメンじゃないからか?別にいいけど。俺は、職業:中年のおっさん!だしね。
色々、話して巫女さん達と一緒に孤児院へ。
食堂のマスターは、休みだった。まあ、作り方は、孤児院の神官から聞くだろうから、大丈夫だろ。
いつものように孤児院の食堂へ。
根田 「今日は、クリームシチューを作ります。温まるので、寒い時期にピッタリです。ウサギガラスープに似ていますが、ブイヨンというものを作ります。エレー様が学ばれた日本では、”出汁”と呼んでいる物です。出汁の取り方は、いろんな種類があります。今日は、コカトリスのガラを使います。」
エレー様が、この世界を創るのに、高天原で学んだのは、神話で皆知っている。
ウサギガラスープと違って、野菜も使うけど基本的には、同じだから理解が早い。
材料は、こんな感じだ。
コカトリスのガラ、玉ねぎ、にんじん、セロリ、ローリエ、塩、水。
鶏ガラの代わりにコカトリス使っただけだからな。注意するのは、臭みが無いように、ガラの血なんかを水でよく落とすことだ。
後は、材料を切って、灰汁を取りながら、煮込んで目の細かい布で濾せばいい。
こちらの世界にもセロリがあって助かった。無かったら、川にあったセリで、代用しようかと思ってたんだ。
だけど、毒ゼリと間違えると大変だからさ。これは、地上の者も知っていて、見分けがつく者以外は、危険なので食わないそうだ。
それは、地球でも同じだけどね。日本だと間違えて中毒起こす人が、年に何人かはいるよね。
話がそれたけど、シチューを作ろう。
根田 「それじゃあ、シチューの説明するね。材料は、ジャガイモ、玉ねぎ、にんじん、小麦粉、水、牛乳、ブイヨン、バターと肉。バターは、他の油でも大丈夫。肉は好きなものを入れて構いません。今日の肉は、リスです!」
リスと言った瞬間、皆が微妙な顔をした。
大丈夫だ癖は無い!竿と玉は、当たりだと思ってくれ!
皆の反応は無視して、調理開始だ。
根田 「まず、鍋にバターを引いて、肉と玉ねぎを炒めます。焦がさないように注意してください。そうしたら、ジャガイモとにんじんを加えて、一度火を止めます。次に小麦粉を振り入れて、具材と絡めます。絡めたら、水、牛乳、ブイヨンを加えて、煮込みます。煮たってきたら弱火にして、焦げないよう混ぜてください。後は、塩胡椒で味を調えて出来上がりです。トロミを出すための小麦粉は、好みで調整してください。」
作業しながら説明する。
似た感じの煮込み料理はあるようだけど、ブイヨンとかコンソメは、無いそうだからな。
今日のメインは、それを教えることだ。
『本当か?』
謎の声がする。
すみません。嘘つきました。メインは、リス肉押し付ける為です。
完成したので試食だ。
根田 「完成したので、試食しましょう!うん、美味しいですよ。」
竿と玉を避けたのは、お約束だ!
光華 「美味しいです。寒いときにピッタリですね。」
黒乃 「美味しい。これは、太郎様アゲル。」
俺の皿に玉を入れてきた。
玉樹 「美味しいです。太郎様、私からもこれ、どうぞ。」
玉樹さんも竿を入れてきた。
竜 「美味しいです。」
神官や巫女さん、子供たちも試食した。美味しいってさ。
ただし、竿と玉は、皆ニヤニヤして押し付けあってる。
あ、食ったものが、微妙な顔してる。
仕方ないじゃん。取り除くのめんどくさかったから。食っても平気だしさ。
作るの手伝ってもらって、詰所の食堂に押し付けてきた。
美味いって言ってたけど、竿と玉は、ニヤニヤして押し付けあってたな。
まあ、リス肉が捌けて助かった。
明日は、ツチノコ食ってみよう。
巫女さん達には、牛乳鍋も教えてあげよう。
牛乳が手に入らないわけでもないからね。
彼女たちなら、牛の魔物を従魔にして、牛乳入手するとか出来そうだし。
まあ、そう言うのが可能かは、俺が確認してから教えるけどさ。
次に行く国の予定決まったし、移動手段考えよう。
どんなのにしようかなぁ。
ギャグ要素が少なくて、すみません。
料理の作り方は適当ですので、突っ込まないでください!
相変わらず文章が、下手ですみません。




