第四話 考えた可能性は、セットだった。
書いていると時間の確認をしなくなって予定が狂うので、タイマーとかセットしないといけないですね。
作者は中年のおっさんなので、徹夜はきついです。
相変わらず文章力は低いです。
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異臭の洗礼から目覚めた根田は、自身が無事なのを確認し、状況確認を始めようとしたが、自分がいる場所が納屋でないことに気付いた。
「どこだ、ここは?」
全体が白一色でありながら、眩しさはなく、空調が行き届いているのか暑くも寒くもない。
余りの悪臭を嗅いだせいで、感覚がおかしくなっているのかもしれないと根田は思った。
なぜなら、空気の流れを感じないし、白の単色のみの部屋にいれば、色の補色で目が反応するはずだが、それもない。
上下の感覚も物に触れているという感触もない。
ベッドや布団といった寝具に寝かせられていたわけでもない。
と言うよりも自身がいる場所には、何もない。
白一色の部屋という認識から、精神病院の病室かとも思ったが、明らかに違うと感じている。
体自体の機能は問題ないようだ。
目をつぶれば暗くはなるし、息もできる。
発声もしてみたが、問題ない。
聴覚も問題なし。
「何か変だぞ。」
・・・・・・・眼鏡がないのにクリアに見えている。
コンタクトなど使用していないので、持っていないし。
歯並びも綺麗になっているようだ。しかも虫歯の治療した後もない。
自前の歯で生えそろっているようだ。
同様に体も確認したが、体も問題ない。
体を壊して腹部に手術痕があるはずだが、それも無くなっている。
触った感じでは、顔は自分のものである。
機械の体というわけでは無いようだ。
生身だな、これは。
なんといっても関節が蛇腹じゃないし、手もマジックハンドではない。
指が5本で少し毛深い右手を見て思った。
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考えた結果出た結論は、「藻埜随喜」の異臭のせいで、ショック死でもしたか異世界転移でもして、神界にでもいるとかかな?
死んでいたとしたら、近所に悪いことしたな。
死んでいると仮定して、ここが自意識が無くなるまでの場所だとするとあの世ってことか?
日本人だから日本神話にある根の国とかの集合意識的な存在に混ざるのだと思ってたが、単独か。
のどの渇きもないし、腹も減らないから可能性が高いな。
異世界だとすると魔法やら科学やらで連れてこられたなら、関係者がいるはずだが、見当たらないな。
そうすると知的生命体による召喚とかではないか。
体の問題箇所が改善されているから、知的存在かつ人間よりも高次元の存在、いわゆる「神」と呼ばれるものの類に連れてこられたか。
どうせ改善するならイケメンとかにしてくれると嬉しいんだけどな。
こちらの可能性では、何かの目的があってだよなあ。
実験動物的な感じか?
嫌だなあ。
糞がつくほど真面目だったせいか仕事やらなんやら押し付けられ放題で体壊したから、無茶やらされるなら死ぬ方が苦しみが少ないような気がするんだよねえ。
嫌な経験ばかり自分の意思に反してしてきたせいで、我ながら「いい性格」になってるからなあ。
ここで言う「いい性格」は、褒められる性格の「良い」ではないけどな。
まあ、考えても状況は変わらんな。
「馬鹿な考え休むに似たり。」という言葉もあるし。
死んでいるなら、自分の意識が消滅するまで、このままだろうし、異世界とかなら状況がそのうち動くだろう。
目を瞑っていることにした。
時間の感覚はよくわからないのだが、体感で1時間といったところだろうか。
唐突にその存在は現れた。
「根田太郎さん。あなたは亡くなり、異世界に召喚されました。」
閉じていた目を開けて、声の主を確認すると全身が毛深い筋肉質の彫りの深い顔のおっさんが、古代ギリシアのキトンのような物を身に着けて立っていた。
根田は、つい声が漏れた。
「マジですか?考えた可能性セットか。まいったな。」
サクサク読める感じで書ければいいんですが、読みにくくて申し訳ないです。