第二十九話 魔人創造
上手い表現ができません。
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今回は、全属性の精霊の紋章を作ってもらった夜のこと。
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属性の大精霊と世界樹の精霊に名付けをして、大精霊達が使徒になったのだが、あることを思い出した。
根田 「そうだ。この世界の説明もしてもらうけど、OPを使って魔人を創ってみよう。」
光華 「太郎様、我々とウフーンな行為をしても魔人は生まれませんよ?」
根田 「光華さん話聞いてました?私の固有スキル"魔人創造"ですよ。OP使うやつ。」
光華 「固有スキルって、太郎様が創生した調味料を太郎様自身が食べると雑巾臭がするのを避けるためのですか?」
根田 「そうです。我々は食事しなくても問題ないですが、食材がある場合に毎回、雑巾臭を嗅ぐのは嫌ですからね。」
光華 「そうですか?それはそれで、面白くないですか?」
根田 「光華さん酷い!食事は美味しく食べるものですよ!雑巾臭は勘弁してください。」
他人事と思って毒吐きやがる。
黒乃 「光華酷い!一度、闇の精霊の仕事やってみる?腐ったものを分解して魔素に戻すのとか。太郎様可哀相。」
黒乃さん、ありがとう。
輪廻に戻す仕事は大変だよね。
好感度アップしたぞ!
根田 「黒乃さん、有難うございます。羊羹とお茶です。どうぞ。」
優しい精霊さんには、お茶菓子でおもてなしだ。
光華 「あ、ずるい。太郎様私には?」
根田 「雑巾臭を我慢しろとか言う方には、出しません。他の皆には、お茶と煎餅です。」
一応、差をつけてみた。
黒乃 「甘くておいしい。太郎様ありがとう。」
玉樹 「黒乃ばっかりずるい!煎餅も美味しいけど、羊羹食べたいです!」
美土 「そうですよ太郎様。我々にも羊羹下さい。」
恵水 「羊羹欲しいでーす!」
千風 「太郎様羊羹頂戴!」
火佳 「差別はいけないと思う!」
光華 「太郎様ごめんなさい。私も欲しいです。」
根田 「わかりました。あまり、おっさんをいじめないでくださいね?出しますから。」
羊羹とお茶と煎餅を出してあげた。
さて、魔人創造だ。
どうやるのかな?
根田 「固有スキルだけど、どうやるのかな?」
光華 「太郎様、スキルに”スキル音声”ってありましたよね。あれで会話したらいいのでは?」
根田 「えっ、あれですか。一度ONにするとOFFに出来なさそうなので、出来れば使いたくないんですが。」
光華 「そんなこと言ったら、魔人創れないですよ。」
嫌な予感しかしないが、仕方がない。
根田 「そうですね、わかりました。”スキル音声ON!外部モード”」
スキル音声 「スキル起動確認しました。現在外部モードです。スキルと会話できます。」
根田 「これで、スキルと会話できるのか。今のは”スキル音声”か?」
スキル音声 「そうです。主よ、OFF出来ないとか酷いですよ。必要が無いときはOFF出来ますよ。」
根田 「そうなの?ごめんね。”思い込み”と”ネタ披露”が、いろいろ注文しそうでさ。無理やり話しかけるとかするかと思ってさ。」
スキル音声 「大丈夫です。私の誇りに掛けてOFFにしますから。話しかけてはいけない時に話したら、事故になります。」
スキル音声よ。優秀だ!感謝するぞ!
スキル音声 「褒めても音声能力以外は出来ません。」
根田 「ん?思考がわかるの?」
スキル音声 「主と一体なのでわかります。」
根田 「俺に都合の悪いことは、外部音声にしないでね。」
スキル音声 「わかってます。主の恥は、スキルの恥ですから。」
思い込み 「ちょっと待った!恥でもオイシーときは、かいてもOKだろう?」
ネタ披露 「そうだぞ!ウケることこそネタの神の仕事だろう!」
完全無欠 「ダメダメ!時と場合によるだろう。暴走するな!」
根田 「何だお前ら。一遍に喋るな!誰がどのスキルだ?」
思い込み 「自分が、思い込みさえすれば何でもできる!暴走するスキル”思い込み”であーる!」
ネタ披露 「俺が、優先すべきはウケること!オイシー行動を推奨するスキル”ネタ披露”だ!」
完全無欠 「主よ、安心するがいい。こやつらの暴走は我が止める。このスキル”完全無欠”が!」
根田 「完全無欠よ。頼りにするぞ。人前でいきなり全裸になるとか勘弁だからな!裸踊りはTPOが重要だ!スキル音声も頼むよ。」
裸芸をするのにTPOって?と思わずにはいられないが、この辺は根田らしい。
完全無欠 「任せよ。」
スキル音声 「音声OFFは任せてください。」
思い込み 「主よ、自分も無茶ぶりはしないぞ。心配するな。」
ネタ披露 「俺も無茶な芸はさせないよ。流石にわかってるよ。」
根田 「本当だな?頼むぞ。」
光華 「太郎様、魔人創造はどうするのです?」
いかん。スキルと話したせいで忘れる所だった。
根田 「そうでした。スキル”魔人創造”よ。魔人の創り方はどうするんだ?教えてくれ。」
魔人創造 「主よ、我を呼び出し『リストオープン』とすれば、作成可能な魔人がウインドウ表示される。それを選んで創造すればよい。」
おお、魔人創造スキルよ、まともみたいだな。
根田 「わかった。有難う。スキル”魔人創造ON”『リストオープン』」
作成可能な魔人のリストが表示された。
根田 「おお、これから選ぶのか。ポイント数も表示されてるな。どれどれ、基本調味料『さしすせそ』は、1,000ポイントか。ん、音楽の魔人があるな。そういえば聖女さんが、奉納舞とか見たいって言ってたな。これは、5,000ポイントか。とりあえず35,000ポイントあるから、これ創るか。後、油あるかな?お、あるな。これも5,000ポイントか。それと香辛料だな。どれどれ、これは10,000ポイントか高いな。まあ、仕方ない。よし、25,000ポイント使って、こいつら創ろう!」
リストを選択し、作成ボタンが表示されるので、実行した。
目の前に10cmほどの人型が8つ現れた。
OPが1万になった。
人型 「主よ、我ら求めにより、創られしものなり。求めるものを言え。さすれば創り出さん。」
マジかー。嫌な予感的中!
魔人は全員ムキムキマッチョのおっさんだ!
しかも黒のブーメランパンツ一丁だ!
黄色人種で黒髪黒目で角刈りだ!
胸に『砂糖、塩、酢、醤油、味噌、音楽、油、香辛料』って書いてある。しかも入れ墨とかではなく、マジックで書きなぐった感じだ。
ナニコレ?
こんななら、みりんも欲しいから、酒の魔人も創ればよかった。15,000ポイントだったけど。あ、ポイント足りなかった。
だけどさ、こんなショックは、一度で十分だよ。
根田 「お前らが、創った魔人?欲しいものに対するコストは?」
人型 「そうだ。我らは魔人。コストは主の魔力だ。だが、無限の魔力を持つ主は、実質コストは掛からない。」
根田 「そうか。調味料は、後で創ってもらうとして、音楽の魔人よ。お前はどんなことができる?」
音楽 「音に関することなら何でも。主の行動に効果音を付けるのも可能だ。演奏が必要なら、衣装を着用し人の大きさになり、分身して楽団になったりもできる。歌も歌える。女性にも男性にもなれる。楽器も何でも用意可能。」
根田 「そうか。では、神楽舞の楽師として演奏は出来るな?衣装も大丈夫だな?」
音楽 「勿論可能だ。平安装束で演奏すればよいのだろう?」
根田 「ああ。関係部署と調整した後になるが、演奏を頼みたい。」
音楽 「了解した。今は待機だな?」
根田 「ああ。また呼び出すよ。」
音楽 「わかった。では、主の中に戻ってるぞ。」
そういうと音楽の魔人は消えた。
この後、万年青に連絡し、エレー様と芸能の神と話して、神殿で神楽舞をすることになった。
聖歌を歌っても良かったんだけど、自分は高天原の神族だからね。
ご先祖様の天宇受売命様の許可も貰った。
何せ本家本元だ。
根田 「お前ら、待たせたな。まず、塩よ、入れ物を創るから、それに塩を創ってくれ。」
塩 「海水塩か?岩塩か?精製塩か?天然塩か?にがりも出せるぞ?」
根田 「取り合えず、天然塩で海水塩を頼む。10kgもあればいい。」
塩 「わかった。」
陶器製の入れ物を創って、乾燥効果を付与した。小分けと保存の二つ。
塩 「おっしゃー。」
入れ物を渡すとその上で、乾布摩擦始めたよ。
ナニコレ?
根田 「おい!何やってんの?」
塩 「乾布摩擦。これで塩創る。ほれ、両方いっぱいだ。」
えー。こいつ塩の塊でそれ削ってるってこと?
何か嫌だな。
鑑定してみよ。
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鑑定結果
塩の魔人製 天然海水塩 最高品質
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確かに最高品質だ。
舐めてみても雑巾臭はしない。
一応聞いてみるか。
根田 「なあ、岩塩の場合はどうやって創るの?」
塩 「こうだ!」
塩の魔人は、おもむろにブーメランパンツに手を突っ込んだ!
ごそごそしたと思ったら、塩の塊を取り出した。
塩 「これをおろし金でおろして使う。」
マジかよ。
人型の塩の塊だと思えばいいんだろうが、絵的に最悪だな。
せっかく創ってもらったので、容器を創って、岩塩も仕舞った。
鑑定したけど、これも最高品質だったよ。
同様に後の魔人にも調味料を出してもらったけど、読者の皆さんが想像する通りだよ。
液体調味料と油は、股間に容器を当てて、出したよ。
パンツの上からだけど。パンツ濡れてないから、手から出すとかできるんじゃねーの?
砂糖は塩と同じだし、味噌は、踏ん張ってたよ。
パンツは、脱いでないけど。やはり手から出せるんじゃねーの?
味噌は出汁入りも出せるとか言いやがった。
勿論出してもらったよ。
絵的に最悪だけど、欲しかったからね。
これぞヤケクソって奴だ!味噌だけどね。
香辛料は、取り合えず、胡椒を出してもらった。
粉は塩と同じで、粒は踏ん張ったよ。
根田 「お前ら、ありがとうな。また頼むよ。」
魔人達 「いつでも創ろう。我らは、そのための魔人なり。」
げっそりやつれたよ。精神的に。
肉体は元気だけどさ。
状態異常は無効だから、気分の問題なんだけどさ。
きついよね。
ご先祖様の演出を思い出すわ。豊宇気毘売神様の大宜都比売神と保食神の神話のさ。
そういえば、魔人とやり取りしたら、OPが2万増えたよ。合計3万か。でも創りたくねーな。
あれ?そういえば、ハーブの魔人は無かったな?ハーブは調味料扱いじゃないのか?聞いてみるか。
根田 「スキル”魔人創造”よ。ハーブの魔人は無いが、調味料ではないのか?」
魔人創造 「主よ、ハーブは調味料的な使用もするが、ハーブティや野菜扱いになる場合が、あるため魔人から入手する必要はない。自身で創生するか購入するなりで入手せよ。どちらの方法でも雑巾臭はしない。」
根田 「そうか、有難う。皆さん、取り合えず調味料は出来ました。これで調理は出来ます。」
光華 「太郎様、魔人とのやり取りは一人でやって貰って良いですか?」
えー。あのきついのに付き合ってくれないの?
根田 「えー。絵的に問題ありますけど、最高品質ですよ。我慢しましょう。というか一人はきついので、同席お願いします。」
頭を下げた。
光華 「仕方ないですねぇ。じゃあ『光華さん素敵!万年青に戻ったら結婚して!』って言ったら考えます。」
何でプロポーズせにゃならんのだ。
根田 「あ、同席しなくて良いです。」
光華 「ちょっとぐらい考えてくださいよ!即答しなくてもいいじゃないですか!」
黒乃 「太郎様安心する。私が同席するから。私はあんなの気にしない。」
流石、スカベンジャー的な仕事も担当するだけある。
根田 「黒乃さん、ありがとうございます。嬉しいです。」
微笑んでみた。
黒乃 「惚れたな?」
何で?
根田 「美しくて優しい大精霊様だと思ってますよ。」
黒乃 「何でプロポーズしない?されたらOK出す!」
根田 「からかわないで下さいよ。」
黒乃 「ははーん。太郎様襲われたいタイプ?」
玉樹 「黒乃、その辺にしときなさいって。太郎様気にしなくて良いですよ。魔人は絵的に問題ですけど、あんなの精霊は見慣れてます。我々は、自然の一部ですから。」
美土 「そうですよ。人型の容器だと思えばいいんです。」
恵水 「そうそう。」
千風 「自然じゃ普通に見る光景だし。」
火佳 「そういうこと。気を取り直して、どんな国があるとか説明するよ。」
有難いね。精霊は、本質的に優しいや。
根田 「皆さん、ありがとうございます。優しくされるのに慣れてないので、嬉しいですよ。」
何か泣きそうだわ。
精霊一同 「当然ですよ。太郎様のこと好きですから!」
根田 「有難うございます。あ、そうだ。神楽舞を舞ってもらうの頼んでいいですか?見た目も自分と同じ黄色人種で黒髪黒目に変更して。」
精霊一同 「良いですよ。太郎様との”縁”で神楽舞も完璧にわかりますから、問題なく舞えます。」
根田 「では、神殿と調整したら、お願いします。自分も朝日舞を舞いますよ。宮司もやりますね。」
神様パウァーでやったことが無くても完璧に舞えるからな。
ご先祖様の祝福もあるしね。
朝までいろいろ話して、今日はお開きだ。
あ、ちゃんとスキル音声はOFFにしたぞ。
いきなり話したら困るからね。
”思い込み”と”ネタ披露”が、「せめて内部音声で。」とか言ったけど、もちろん却下だ。
俺は、話しかけられると気が散るんだよ。
はあ、人外の能力があってもこういうのは、変わらないんだよねぇ。
困ったものだ。
精霊の好感度アップみたいになってしまった。




