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第二十八話 素材売却

忙しいです。

用意してもらった官舎に神域空間を作って、いろいろ打ち合わせやら作業やらをやって、夜が明けたので、朝は拝殿で聖女さんたちの祈りを受け取ったりした。(もちろん不可視モードでね。)

認識調整をして、通常モードに切り替えて聖女さん達に話しかけた。


根田 「聖女さん、お早うございます。ちょっとよろしいですか?」


ベラ 「お早うございます。何でしょうか?根田様。」


根田 「この前、自分の故郷で行われている、神に奉納する歌や舞を見たいと言ってましたよね?」


ベラ 「はい。」


根田 「万年青と調整して、エレー様と芸能の神も是非、見たいと言ってたので、私のご先祖様、天宇受売命(あめのうずめのみこと)様に頼んで神楽舞をお見せする許可を貰いましたので、神殿の場所と日時の調整をしてもらおうかと思いまして。」


ベラ 「本当ですか!嬉しいです。一般の者も観てよろしいですか?」


根田 「構いませんよ。あ、場所と日時を決めてもらえば、楽師や舞台は、こちらで用意しますので、大丈夫です。」


ベラ 「そうですね。場所は、神殿の隣に広場がありますので、そちらでお願いします。荷下ろしなどをする場所で広いですから。今月末に収穫が終わって、収穫祭がありますので、そちらに合わせて貰ってよろしいですか?」


根田 「構いませんよ。場所を確認しておきますね。」


ベラ 「神殿の調整は、しておきますので。街にお触れも出しておきます。あ、各国からくる者の席を作ってよろしいですか?」


根田 「人数を教えてもらえば、一緒に用意しますよ。」


ベラ 「いいのですか?そこまでしていただいて。」


聖女さんが恐縮している。


根田 「構いませんよ。席と言っても簡易的な物になりますよ?」


ベラ 「それは、もちろん。野外での催しですから、文句がある者には見せません!」


根田 「ははっ。それでは、席に着く者には、私がサービスで無病息災の加護を授けましょう。これも”縁”ですから。期間は半年程度ですけど。」


ベラ 「有難うございます。あ、根田様たちのことは、どのように紹介すれば?」


根田 「特別な聖地を守る者で、魔族領よりも秘境から神託を受けやってきたと紹介していただけますか?知恵と知識の神”見識”さんの眷属である叡智の一族は、ご存知ですね?彼らと同様の者と言えば納得するでしょう。服装も違いますし、肌の色も顔つきも違いますから。」


ベラ 「叡智の一族のことは知られてますが、交流は魔族の一部しかないので、姿が我々と全く違ったものであるとしか伝わっていません。」


根田 「ああ、そうなのですね。彼らの姿は、何と言うか金属の鎧というか箱というか見た目は魔族なので、種類が多いのですが、金属の体を持つ種族ですよ。一部の魔物と似ているんです。間違われるのを嫌って、外部と余り交流しないのです。世界の進歩のために、見識さんが管理するダンジョンで”知恵と知識のアイテム”を授けているのですよ。苦難を乗り越えた者に対してね。そのダンジョンの守護者が叡智の一族です。資格の無いものをダンジョンに入れないようにしているのです。知恵と知識は両刃の剣になるものですから。」


ベラ 「そうなのですね。魔族は数が少ないですが、人族の上位種です。昔、愚かにも領土拡張の戦をした者が、おりましたが、一瞬で滅ぼされました。戦いを好まない種族であることは知られています。長命で強力な種族ですが、繁殖力が低いと言われています。根田様のように髪と瞳が黒いです。肌は私と同じで白いですが。叡智の一族が、知恵と知識の神様の眷属であることは、神殿の記録に残します。失礼なことをしてはいけない方たちですから。」


根田 「そうして貰えますか?戦の知恵と知識を求めたりしたら、一瞬で国ごと消し炭になりますよ。距離を無視した攻撃魔法も使用できますからね。叡智の一族は『これが求めた力なり。』って吐き捨てます。っと、彼らのことは置いておきましょう。私のことは、そういう形でお願いします。後、官舎を用意してもらったので、部屋代を支払いたいのですが、誰に渡せばいいですか?」


ベラ 「神から金銭を貰うなどとんでもありません!昨日は、貴重な魔物の肉を頂きましたし、十分です。」


根田 「冒険者ギルドから討伐報酬も出ますし、魔物の素材も売却しますから、支払いますよ。国家運営は金がかかりますから。」


ここで、神様スマイルだ。

小太り中年のおっさんだが、神様だからね。


ベラ 「有難うございます。大神官に指示しておきます。」


根田 「ああ、蟲の魔物の肉ですが、皆、大丈夫でしたか?食べる習慣が無いものでしたので、気になったのですが。味は悪くないと思いますけど。」


ベラ 「皆、喜んで食べてます!神殿の者は、各国の王族や貴族と違い質素ですから。でも美味しいものは、大好きです!孤児院の子たちも喜んでいました。」


根田 「それは良かった。我々は、冒険者ギルドに行ってきますので、神楽舞の関係調整をお願いします。」


ベラ 「わかりました。根田様、遅くなりましたがお礼を。聖都を飛蝗よりお守りいただき有難うございます。」


聖女さんが頭を下げた。


根田 「気にしなくて良いですよ。実績を作った方が、我々にとっても良かったですから。」


食べたかった気持ちが、強かったのは言えないよね。

冷や汗かいちゃった。

笑顔で別れて、冒険者ギルドへやってきた。

昨日、ボケなかったからな。

どうしようかな。

などと思ってたら、昨日の受付嬢が自分たちを見て、2階へ走っていった。

うーん。危険人物認定されたかなぁ?裸踊りは披露していないんだけど。

ここで安来節などしたら、怒られるだろうな。

音楽の魔人が『スタンバイOK!』とか言ってるけど我慢だ。

お前の出番は、準備してるから待ってろ。

ギルド内をキョロキョロしたけど、何故か顔背けられる。

何だよ、この体は、髭剃りとかしなくても大丈夫なんだぞ!

伸ばそうと思わなければ伸びないし、剃る代わりに抜けろって念じれば脱毛されるんだから、無精ひげも鼻毛も出てないからね!

浄化が常時効果で掛かってるから、臭くもないし衛生的なんだけど。

裸でも無いからわからんな。

精霊達も大人しくしてるし。

まあ、いいや。

受付の列に並ぼう。

列に並ぼうと移動したら、ギルドマスターのアカマツさんがやってきた。


アカマツ 「ネタさん、お待ちしてました。私の部屋で話しましょう。」


アカマツさんの後について移動だ。

ギルドマスターの部屋らしく応接セットがある。

席を勧められたので、全員着席だ。

認識阻害の効果を発動しておこう。

正体を知ってるもの以外に神族ってのが、わからないようにね。


アカマツ 「ネタ様、特級冒険者の身分証です。魔力を少し流していただければ、所有者登録されますので。」


クリスタル系の魔物の素材で作られてるみたいだね。

魔力登録と保存の効果が掛けてある。

大神官の身分証は、精霊石を加工したものだったけど。

冒険者ギルド同様魔力登録したけどさ。

何でも素材の魔力を使用しなければ、付与魔法の効果の為の魔力は、空間から得られるように専用の魔道具を使用するので、加工した素材は変質しないそう。

付与魔法の永続効果は、かなり魔力を使用するので、魔道具を使用するには精霊石が必要になるそうだ。

話がそれたな。身分証に問題ないことを確認したので、魔力を流して登録した。


根田 「アカマツさん、魔力を流しましたが、何か変化したのですか?見た目は変わらないのですが。」


アカマツ 「あ、見た目は変化しません。ギルドにある情報読み取り魔道具で本人確認する物ですので。」


根田 「そうなのですね。そういえば、魔法は適性があるので、魔力を流せない者もいるのでは?」


アカマツ 「普通の者も指先に魔力を発生させる程度は出来るので大丈夫です。」


根田 「なるほど。魔法が使用できると違いが判らないので。」


アカマツ 「ははっ。魔法使いの者で同じように言うものもいますよ。気にする必要は無いです。」


根田 「そうですか。クリスタル系の魔物の素材を使ってるようですが、良いのですか?」


アカマツ 「特級の身分証ですから。通常の冒険者の身分証は青銅です。登録に手数料も掛かりますし。」


根田 「そうでしたか。登録手数料を払わないといけませんね。いくらですか?」


アカマツ 「ネタ様から登録料など取れません!昨日も緊急クエストを処理して下さったのに。」


根田 「よろしいのですか?」


アカマツ 「魔物の素材で利益が出ますから大丈夫です。」


根田 「わかりました。ジャイアント・メタルトノサマバッタの素材はどうしますか?」


アカマツ 「置き場所もありますので、1万ほど買い取りさせていただきたいのですが、よろしいですか?」


根田 「構いませんよ。どこに出しますか?」


アカマツ 「倉庫でお願いします。付いて来てください。」


アカマツさんに案内され倉庫へ。


アカマツ 「オウレン、邪魔するぞ。」


オウレン 「ギルドマスターじゃないですか。珍しいですね。何か用でも?」


アカマツ 「ネタさん。出して頂いてよろしいですか?」


根田 「外殻と魔石と一緒でよろしいですか?」


アカマツ 「先に外殻をお願いします。」


根田 「わかりました。この辺に出せばいいですか?」


そう言って、ジャイアント・メタルトノサマバッタの外殻を10個ほど取り出した。


オウレン 「ちょっと待ってくれ!ギルドマスター数はどのくらいですか?ジャイアント・メタルトノサマバッタって昨日のでしょ?ここに出されたら、邪魔ですよ!こっちに出してくれ。」


オウレンと呼ばれた職員は、解体担当なのだろう。

作業机の前に出されたら邪魔だわな。

指示された場所に移動して、1万ほど出した。

1匹分1kgあるから10トンほどあるのか。

大きさ30cmあるし場所とるね。

救いは、幅が10cmってとこだけど。

小山になったけど下の方もつぶれてないな。圧縮に強いのかもね。

通常倒すには、尖ったハンマーとかで殴るみたいだし、魔法の場合は、比較的楽みたいだけど数が多いとね。

ん?2人とも固まってるね。


根田 「外殻は、これで1万匹分です。魔石は、どこに出しますか?」


アカマツ 「これだけ数が多いと壮観です。オウレン、魔石はどうする?1万匹分だ。」


オウレン 「1万匹分ですか?外殻の隣にお願いします。飛蝗になったのは、重くなってますから。」


根田 「わかりました。出しますね。」


飛蝗の魔石は、缶コーヒーの缶ぐらいの大きさで1kgぐらいある。

結構重い。

石だから割れるかと思ったけど、専用の工具で叩かないと割れないそうだ。

まあ、魔力が固まったものだしね。


根田 「出しましたけど、査定にどのくらいかかりますか?」


オウレン 「解体してあるのか!しかも外殻に傷が無い!どうやったんだ?」


根田 「解体はしてあります。魔石出したんですから、当然です。解体方法は秘密です。」


アカマツ 「ネタさん達はな、勇者関係以外で認定された特級冒険者だ。秘密は詮索するな!」


職員が目を見開いて驚いている。

オウレンさんと言ったか?

持って来たんだし、時空間収納から出してるんだよ?それなりに実力があるのは、判断してよ。


根田 「まあ、そういうことです。アイテムボックスから出しているんです。それなりに実力はありますよ。小太りのおっさんですけどね。」


苦笑してみた。


オウレン 「確かにアイテムボックス持ちで、この数入るんだから実力のある魔導士か何かだよな。失礼なこと言ったわ。悪かった。綺麗に解体してあるし、1時間ほど待ってくれれば、査定出来るぜ。」


根田 「じゃあ、1時間後にまた来ますね。確か、冒険者ギルドって食堂ありましたよね?」


アカマツ 「ありますよ。受付から奥へ行った方です。宿もありますけど。」


アカマツさんがニヤっとした。

桃色の状況には、ならないからね!

おっさん性欲無いから。

あっても女の子3人と1時間って失礼だぞ!

人のこと早漏みたいに言うな!


根田 「ギルドマスター、宿は必要ないです。泊まる場所は確保してますから。時間つぶしてきますよ。戻ったら受付に言えばいいですか?」


アカマツ 「買取窓口に言って貰えますか。受付の隣です。討伐報酬も併せて用意しておきますので。」


根田 「わかりました。」


そう言って、倉庫を後にした。

食堂に行って観察してみたけど、女の子3人連れだけどテンプレは起きない。

酒飲んでいる人とかいるけど、酔っ払いも絡んでこない。

何か頼むかな?


根田 「何か頼みますか?」


光華 「別に欲しくないんですよね。」


黒乃 「時間も中途半端。」


玉樹 「飲み物でも頼みますか?ハーブティはありますから。」


そういえば、ハーブは栽培してるんだった。


根田 「そうですね。カモミールでも頼みますか?皆さんもそれでいいですか?」


光華 「お願いします。」


黒乃 「いい。」


玉樹 「OKです。質を判定しましょうか?」


根田 「玉樹さん、かわいそうなことを言わないように!作った人が丹精してるんですよ。」


玉樹 「味がいまいちなら、私が出しましょう。」


自分を含めて精霊2名もジト目で世界樹の精霊を見た。こういう時は名前で呼ばない。


玉樹 「うっ。冗談です。そんな目で見ないでください。」


まあ、頼まないと始まらない。

給仕している女性を呼んで4人分頼んだ。

1人銅貨5枚だったので、大銅貨2枚を払って、カップとポットを受け取った。


根田 「マグカップみたいな感じですね。ポットも陶器製ですし。」


光華 「材料は安定して供給されてますからね。」


黒乃 「絵付けとかは高いけど、雑器は一般的にある。」


玉樹 「薪に困りませんからね。」


根田 「なるほど。冒険者ギルドの食堂なので、割れ物は嫌うかと思ったのですが、そうでもないのですね。」


光華 「そこはわきまえてますよ。揉め事はご法度ですし。」


黒乃 「酔っ払いも我慢してる。酒癖が悪いと食堂に出入り禁止食らう。大酒飲みは、酒場に行くから心配ない。」


玉樹 「うん。悪くないです。皆も飲まないと冷めますよ。」


話に夢中になって、忘れる所だった。

異世界のハーブティ初体験だ。


根田 「いい香りです。落ち着きますね。」


味も悪くない。ジャーマンカモミールみたいだ。少し甘い味もする。


根田 「そういえば、ハーブの甘さは魔物は、好まないのですか?」


玉樹 「不思議と食べないんですよ。普通の虫はつきますけど。」


根田 「解析できてないんですか?」


光華 「そういえば、見識様が『魔物がハーブを避けるのは、それを利用するものが絶滅しないようになってるから』って言ってた気がしますけど。」


黒乃 「言ってた。魔物は一定比率になるように調整してるから、それで自動調整されてる影響あるって。」


根田 「そういえば、比率調整してるんでしたね。資源管理として。なるほど自動調整の結果ですか。」


この辺は、神界”万年青”の都合だから、地上の者には言えない話だ。

都合の悪い話は、周りが認識できないようになってるから、何を話しても良いけど、視線は感じるな。

顔を向けると避けられるけど。

昨日のが原因かなぁ。

自分は乱暴者じゃないんだけどね。

まあ、いいや。

そうこうしていると良い時間になったので、買取窓口へ。


根田 「すみません。査定を頼んでいたのですが。」


身分証を出して、聞いてみた。


職員 「と、特級。お待ちください!オウレンさーん、特級が来ましたよ!」


特級連呼すんなよ。目立つじゃんか。

ムッとしてると職員が案内に来た。


職員 「そ、倉庫へご案内します。付いて来てください。」


ビクビクしなくていいよ。

取って食わないよ。

命も性的な意味も両方でさ。


根田 「私は乱暴者では無いので、怖がらないで下さいよ。」


職員 「い、いえ。すごい冒険者を前にして緊張しているだけです。オウレンさんお連れしました。」


オウレン 「おう、ご苦労。ネタさんだったか?査定出来てるぜ。しかしスゲーな。外殻の中身は見事に空っぽだ。普通の解体でもここまで綺麗にできねーよ。ギルドマスターも来るから、ちょっと待ってくれ。」


根田 「わかりました。あ、ジャイアント・メタルトノサマバッタの肉食べます?神殿で振舞ったら、美味しいって評判ですよ。」


オウレン 「本当か?蟲の魔物を食うなんて初耳だぞ。」


根田 「本当ですよ。騎士や神官に聞いてみてくださいよ。」


オウレン 「遠慮しておくよ。俺も冒険者だったら食うけど引退してるからな。」


根田 「残念ですねぇ。」


雑談してるとアカマツさんが来た。


アカマツ 「お待たせしました。それでは精算しますね。討伐報酬が金貨20枚、外殻が1匹銀貨3枚で1万匹分なので、金貨300枚、魔石が1個銀貨3枚で同じく金貨300枚、合計金貨620枚です。」


重そうに麻袋が置かれた。

日本円で6,200万円か。

高いのか安いのか相場が、わからんな。

神様なので見ればごまかしてるかわかるから、数える必要もない。

確かにある。値崩れしないのかな?


根田 「確かに、受け取りました。でも相場が崩れませんか?」


アカマツ 「それは大丈夫です。人の活動域の中央に位置してる聖都は商取引も多いですから。それに魔蟲鋼は、めったに出ない素材ですから、引く手あまたですよ。」


魔蟲鋼は錆びないので、海に面した国では、欲しい素材だそうだ。

海にも魔物はいるけど、船の船体に使って漁をしたりするのに使うと耐久力があるので、良いらしい。

刃物も手入れが簡単で、鉄より強いから高級品で取引されるそう。


根田 「そうなのですね。素材は、まだ1万以上あるので、需要があれば声かけてください。暫くは、聖都にいますから。」


アカマツ 「わかりました。他にも何か取れたら売ってください。魔石は消耗材ですから、需要はあります。」


根田 「わかりました。また、来ますね。」


そう言って、冒険者ギルドを後にした。

少し街を見てから神殿に戻るとしよう。



***********************************



根田達が帰った冒険者ギルドでは、冒険者たちが噂していた。



冒険者 「特級が出たって聞いたが、あの変な格好のおっさんか?」


職員 「そうだよ。あの人の連れの女の子3人もそうだよ。」


冒険者 「どう見ても単なるおっさんにしか見えんがな。」


職員 「馬鹿言うな!すげー魔法使いだぞ!今日も倉庫で素材を大量に売ったんだからな。」


冒険者 「アイテムボックス持ちか?大量ってどのぐらいよ?」


職員 「ジャイアント・メタルトノサマバッタ1万匹分だ。」


冒険者 「マジかよ!魔力どんだけだよ?」


職員 「素材は、まだ1万匹以上あるけどギルドの倉庫に入りきらないから、買取数を調整したって話だ。」


冒険者 「スゲーな。女の子3人連れのおっさん何ぞ、からかう対象だが、実力者に喧嘩売る馬鹿はいねーぜ。」


職員 「おいおい、特級だけじゃないんだぜ、あのおっさん。荒くれ者の多い冒険者ギルドでも紳士だったろ?神殿の関係者らしい。」


冒険者 「何だって!神殿関係者だとう?肌の色が黄色いが、特殊な魔族なのか?だとしたら強いのも納得だ!」


職員 「いや、魔族じゃないらしい。魔族より上位の種族らしい。”仙人”だったかな?」


冒険者 「仙人?聞いたことない種族だな。魔族より上位種族か。なるほどな。」


職員 「そうそう、あのおっさん、蟲の魔物を食べるそうだぜ。神官や騎士も食べたそうだ。美味いみたいだぞ?」


冒険者 「嘘だろ?蟲の魔物を食べる何ぞ聞いたことねーわ!」


職員 「神官か騎士の知り合いに聞いてみるかな?」


冒険者 「物好きだな。美味かったら食うのか?」


職員 「蟲の魔物は、普段あまりいないし、どれが食用可能かわからんからなぁ。」


冒険者 「とりあえず食えるのは、バッタの魔物か?」


職員 「そうだな。とりあえず知識として、仕入れるわ。」



◇◆◇◆◇◆◇◆



暫くして、錬金術師が魔石式の火力調節可能な魔道具を作り、炭で使う七輪を鍛冶屋に作らせた。

勿論、価格を抑えるため通常の鉄製だが、神官たちの詰所の食堂職員が、それを見て購入し、根田からジャイアント・メタルトノサマバッタの肉を分けてもらって、外で焼いていたら、近所の屋台の者が、食わせてくれというので、食べさせたところ、バッタの旨さが広まった。

七輪も調理するのに便利と言ことで広まった。

特に火力調節可能な魔道具は高価だが、便利なので売れている。

魔道具の形状はカセットコンロみたいなやつとカセットコンロの炉ばた焼器みたいなのだ。

上記の魔道具は、根田が官舎で調理しているときに錬金術師が訪ねてきて、見られたのである。

今までは、薪の調整で火加減をしていたのだから、調理が楽になった。

根田は自分たちで考えてもらうつもりだったのにと困惑した。

その時、音楽の魔人がショックな効果音を鳴らしたのは、言うまでもない。

(ガーンという感じで)

仕方が無いので、錬金術師に魔道具の説明をした。

効果音に関しては知らないで通した。

魔人は、後でお説教である。

精霊たちが笑っていたのは、お約束だ。




***********************************

何かグダグダになってしまいました。

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