話 才能
「はぁはぁはぁ…」
「お嬢さん二人共大丈夫?」
「あぁ、チャラ男か」
「チャラ男じゃなくてフェミニストと言ってくれ。それと俺の名前はジル・ブランシュトだよっ♡」
「はいはいナルシストキモ変態フェミニスト、略してナルフェ」
「・・・略したらかっこよくなったのがまた嫌だね」
「ナルフェ、裏切り女早く集合せんかい」
「はーい」
「女性ならまだしも男は許さん!アベル王子決闘じゃぁぁぁ!!」
またですか。
毎回、同じような会話をしてよく飽きないな。
あの漫画である助けに来たぞっ!展開が終わり仲直り?をして今は少しだけ溝があるが仲良くさせてもらっています。
「はぁ…。ジル早く集合しなさい。今日は魔法練習をします」
おっ!初の魔法練習ですか。
僕は土でしたがら守りだと授業でならいましたが土の壁がドーンと言うことでしょうか?
「取りあえず攻撃組は危険だからボンドエルこっち来い」
「は、はい」
「じゃあまずは土を見て…まずは穴を掘るか。集中して見てる所に穴が掘られてる様子を思い浮かべろ」
「・・・はい」
ボフッ
…土煙が無くなったら?
穴があいてる!?
「スゲー」
「でも地味だな」
「上出来ですね。これは呪文無しでも出来る初級魔法です。皆さんもそれぞれの初級魔法を使いましょう」
「「「はーい」」」
おぉ、なんか凄く感動してる。
でも初級でも疲れるんですね。
お嬢様は………え?
「ふぅぅ、テイッ!テイッ!」
「お嬢様集中して下さい」
「んー?してるつもりなんですけどー」
「ルリシアさんは集中力と体力が足りないんですかね」
「うぅ…」
集中力を上げる食べ物は、チョコでしたっけ?
今日買って行きましょうか。
「きゃっ」
「マリーさん?」
「「おぉ…」」
「体力が回復していく…」
「変な感覚…」
体がホンワカ温かくなってなんというか宙に浮かんでいる感じです
おかぁぁぁぁさぁぁぁぁんんんって叫びたいですね。
「今日は楽しかったですね」
「お前はな、私は魔法つかえなかったし…」
「まぁまぁ、体力をつければなんとかなりますって」
「んー…集中力は?」
「ははは」
「ボンドエル、魔法使えるようになったら全力で潰す」
「ご遠慮します!あっ、すみません。電話です」
「あいよー」
ん?誰でしょうか
・・・!?
母上?
「もしもし…」
「ボンドエル、戻ってきなさい」
「え?」