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外の子  作者: 山田太郎
11/27

一一

 外出の準備をすっかり済ませた金山は、また例のごとく、外出の決意が消えないうちにと、大急ぎで外に出ようとした。

 だがその前に、部屋の中を見まわしてみる。どうも部屋が散らかっているのが気になって仕方がなかった。

 時刻は昼を少し過ぎたくらいであった。

 彼はカーテンと窓を開けた。

 外気が部屋の中に入ってくる。

 彼は、部屋の片付けを始めた。

 床に落ちているものをテーブルの上に置いたり、押入れに投げ込んだりした。

 十五分ほどそんな作業をしていると、だいぶ部屋の中は片付いた。

 そして出かけようとした。

 しかし、どうもまだ気になる。

 今度は部屋の片隅に寄せて置いてあるアイロン台とテーブルの上の片付けを始めた。その上になんでもかんでも物を載せてしまっていた。

 とにかく捨てられるものは全部捨てて、なんとか片付けたい。すっきりさせてから外出したい。

 水道光熱費の請求書が山のように出てきた。

 どうせ支払うことは出来ない。止められてしまうまで放置である。

 とにかくすぐに働き始めなければいけない。

 不要なチラシや書類など、捨てられるものは全部ビニール袋に入れた。

 本は、本棚や押入れの中に置いた。

 そしてようやく、かろうじて気が済むくらいまで部屋が片付いた。

 すると今度は押入れの中が気になった。

 しかし押入れの中にまで手をつけてしまうと、いつ片付けが終わるか分かったものではない。

 とりあえず、押入れの下の段から掃除機を引っ張り出した。部屋中に掃除機をかけた。そして、押し入れの中から捨てられそうなものを大量に引っ張り出して、とりあえず一箇所にまとめておいた。

 不要だと思われる本、書類、小物、破れたビニール袋などを、とにかく、どんどん捨てたいと思った。

(スターウォーズのジェダイの騎士は所有をしない……確かに所有することをやめてしまえば、ずいぶんと気持ちは軽くなることだろう……)

 そんなことを思いながら、捨てるものを選んでいた。

 気の済むまで、そんな作業を繰り返した。

(まあ、このくらいにしておこう。きりがない。残りは後日だ。でも、だいぶ片付いたな。気分が良い……)

 彼はそう考えて、一箇所にまとめておいた不用品を、ゴミ袋に入れ始めた。そして満タンのゴミ袋を玄関のドア付近に、ずらりと並べておいた。

 後はこれをゴミの日に出すだけである。

 ゴミ袋が少なくなっていた。また買ってこなければいけない。

 まったく、なんじゃかんじゃと金を使うことばかりが発生する。

 とにかく、部屋の片付けをなんとか済ませ、窓を閉めた。

 そしてようやく外に出た。


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