腐れ貴族に粛清を!!その1
私はギルド長と共に、サドタの街の教会に来ている。
教会の神父が、ギルド長に気づいて近づいて話しかけてきた。
「こんにちは、レクターさん」
と言って、神父は私には、会釈をしてきた。
「あぁ、ライアン神父、久しぶりだな」
「それで隣の男性を、私に紹介していただけませんか?レクターさん」
「あぁ、このにーちゃんが、お前さんが紹介してくれって頼んでた。二階堂ハジメさんだよ」
「おぉ、あなたが[神の使い]の、ハジメ様ですね」
「どうも、紹介されました。
二階堂ハジメです、ライアン神父よろしくお願いします。
それと、様はよして頂けるとありがたいです」
「それでは、ハジメ君で……」
「それでいいですよ」
「それで、レクターさんとハジメ君は、当教会にどのようなご用件ですかな?」
「それなんじゃが、今度ギルドで、にーちゃんの支援で新店舗を立ち上げることになってな。
それで、その施設の雑用なんかを、ここの子供達に依頼出来ないかと相談にきたんだよ」
「仕事内容は、どのようなものですか?」と、ライアン神父が質問してきた。
「あぁ、それはですね。セカンタの町で飲食店を開いてるのですが、子供達にやってもらうのは、それと同じ業務で食器洗いと掃除ですね」
「それは、何人くらい必要なんですか?」
「ウチのお店の規模で3、4人毎日手伝いが来ていますね。それで一日50ゴールドを、教会へ寄付しています。当然勤務している子供達に昼飯等は、無償で渡したりと利点はあります」
「この街は、規模も大きいので倍の人数で、一日100ゴールドの寄付で、対応させていただくのはいかがでしょうか?」
「それで結構です、それで飲食店をやりますので、子供達の服装が粗末だとお店のイメージの悪化につながるので、コレで、新しい服を子供達に買い与えてください」
と言って。500ゴールドを神父に渡した。
「こんなに?」
「必要経費です、必ず子供達に、服を買い与えてください。イメージが第1ですから」
「慈悲深い、[神の使い]ハジメ様に感謝を……」
また様扱いになってる……。まぁ良いや。
「なぁ、にーちゃん[神の使い]ってなんだ?」
「教会からは、そういうことに、なってるらしいですよ?
この前みたいな事すると、[天罰]くるかもですよ」
「そ、そうなのか……」
「冗談ですよ、何度か女神ノルン様の、啓示を受けたことがあるだけです」
「それが、すごいことなんですけどね」と、ライアン神父は言った。
「今後はお仕事が始まったらギルドが寄付を支払いにきますので、その時にしっかり請求してあげてください、未払いは必ず阻止させますんで」
「なぁ、にーちゃん。ギルドより教会への贔屓が強くないか?」
「そりゃ、そうでしょエミリーも、シェリーも教会の子ですもの」
「エミリーというは、セカンタの町のシスターでしたよね」
「今は、私と結婚して私と一緒にいます」
「それは、素晴らしい」
「仕事の話は、ここで終わるんですけど。貴族のリストア様は、ここでもあんな評判なんですかね」
「あっ……」と神父は口ごもった。
「あの方の、趣味の話ですよね……」
「まぁ、そうですね」
「リストア様には当教会へ寄付を頂いております。毎年リストア様へ養子として向かい入れて貰ってます」
「ふざけんなよ、どういう事になってるのか、神父知ってるんでしょ?」
「なぁ、にーちゃんどういう事だ?」
「すいません立地の問題と、この教会が建てられた経緯を察して下さい」と、ライアン神父に言われ。
私は、手で目を覆うしかすることができなかった。
「レクターさん、要するにこの教会は、孤児院から若い女をリストア様の慰みモノとして、献上してるって話だよ」
「ふざけるな、聖職者がなんという蛮行!!」
それを聞いた。レクターは激昂して、ライアンに殴りかかろうとした。
それを私は制止して、レクターさんに言った。
「待って、レクターさん。
これは、ライアン神父だけの問題じゃないよ」
「この街自体の問題さ、なんで貴族のやりたい放題にさせてるんだよ」
「「それは……」」二人とも口ごもる。
「金さえあれば、リストア様の件は突っぱねれるんだね? ライアン神父」
「はい、教会も孤児院の運営費等はいつもカツカツで。
街からは、資金援助を絞られてまして……。リストア様への養子縁組を受けるしかなかったのです」
「うわっ……。貴族と街長グルかよ。やっぱりこの街、腐ってやがる」
「ライアン神父、この教会を健全に運営するのに、いくら必要だ!言ってくれ」
「えっ、それは?」
「ギルド長、デスワームの素材の売り上げ、まだ貰ってないよな」
「全額、教会に寄付するから、高額で売る努力してくれ。
この前の、ギルド長の失態それで許してやるよ」
「うぐっ、あの件はやはり根にもっていたのか」
「人をただ働させるとか、貴族とか死ねよと、思ったね。
あの場で、ドラゴンの餌にしてやれば良かったと、本気で後悔したね」
「にーちゃんには、貴族の権威もへったくれもないのぉ」
「権威何それ?自分の街をぶっ壊すようなクズ、とっとと更迭してしまえ」
「にーちゃんの、貴族嫌いは凄まじいな」
「そんなクズに、人の嫁を奪われそうになってたと考えるだけで、今からでも魔法ぶち込んでやりたいよ。
魔法4、5発撃てばあんな城、吹き飛ばせるだろ……」
「わかった、わかった、ワシが悪かった。
今後、貴族関連の仕事は、持ってこないので許してくれ」
「金にならない、仕事もいらないぞ」
と、ハッキリと言ってやった。
「ハジメ君、本当にありがとうございます」
「ありがとうの言葉じゃなく、絶対に養子の件、拒否してください。
それで、既に養子になった子いるんですか?」
「あっ……先月、リストア様が、たいそう気に入られた子がいまして……」
「くそっ……あの腐れ貴族、問答無用で、ぶち殺せる方法ないか。現状、面識もないし。
商人らしく、奴から少女を引き離す方法は……ないか?」
と呟いた。
「にーちゃん、物騒な事をいうのぉ」
思いつかない……。
今は頭に血が上ってて考えがまとまらない。
「考えても続けても仕方ないさ、とりあえず、次の場所に移ろうここにいても、にーちゃんが魔法を打ち込みかねないだけだ」
「あぁ、そうしてくれ」
会話を終わらせ、教会を出ていった。
道案内をする、レクターについていく……。
「あー、むしゃくしゃする。一発位、魔法打ち込んでやろうか!!」
「やめてくれ、色々と被害が大きくなる」
……。
…………。
しばらく歩いていたら。大きな空き地の前でレクターが立ち止まった。
「建設予定地は、ここじゃ」
結構広いし、川もあるな……。
浄化槽作れば、排水問題もなんとかなるか。
MAPにチェックを入れて、[転送魔法]の位置を設定した。
「ここの空き地、全部好きに使っていいんだろう?」
「あぁ、好きに使ってくれ」
土地は広いし、地下室はいらないな。
少し暗くなりかけてるが、3号店の閉店まで時間あるし、
整地だけしておくか……。
[ライト]の魔法を使い、念のため灯りをつける。
「今から、整地する」
「はぁ?」
と、レクターは驚いていた。
空き地に対して、[アースウォール]の魔法で、徹底的に整地と基礎工事を行った。
2時間程で済んだので。3号店の閉店には間に合うだろう……。
「それじゃ、基礎工事済んだので、そちらで人員集めて建物建ててくれ。
出来れば一階建で頼む、あと屋上を平らに作ってくれよ。また見に来るわ」
「お、おう……なんちゅう奴だ。」とギルド長は呆れていた。
「それじゃ、セカンタの町に帰ります」
と言って、[転送魔法]で三号店に移動した。




