第97話 蒸気爆発
「強撃改!!」
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ドガァァァァンッ!!
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セイルの剣が、
首元の鱗隙間へ深く突き刺さる。
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「ギャァァァァッ!!」
アースドラゴンが暴れた。
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「通った!!」
リナが叫ぶ。
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だが。
まだ浅い。
致命傷には遠い。
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アースドラゴンが、
無理矢理身体を捻る。
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「セイル危ない!!」
レナが叫ぶ。
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その瞬間。
巨大な顎。
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セイルを噛み砕こうと迫る。
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だが。
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「挑発!!」
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バルトの声。
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空気が揺れる。
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アースドラゴンの視線が、
再びバルトへ固定された。
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「こっちだトカゲ野郎!!」
バルトが吠える。
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「完全に効いてる……!」
リリスが驚く。
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その瞬間。
セイルが叫んだ。
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「リリス!!」
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一瞬で理解する。
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首元。
刺さった氷。
隙間。
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「合わせる!!」
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リリスの杖へ、
魔力が集まる。
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「ファイアー!!」
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爆炎。
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セイルの刺した氷槍へ直撃。
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次の瞬間。
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ゴォォォォッ……!!
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一瞬の静寂。
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そして。
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ドゴォォォォォォォンッ!!!
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内部爆発。
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白い蒸気が、
首元から噴き出した。
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「ギャァァァァァァッ!!?」
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アースドラゴン絶叫。
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地面が揺れる。
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首元内部。
急冷。
急加熱。
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内部から弾けた。
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「うわっ!?」
リナが目を丸くする。
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「効いてる!!」
レナが叫ぶ。
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今までと違う。
明らかにダメージが入った。
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アースドラゴンが暴れる。
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その瞬間。
尻尾。
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「っ!!」
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ドゴォォォォッ!!
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バルトへ直撃。
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「ぐぁぁっ!!」
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吹き飛ぶ。
壁激突。
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「バルト!!」
リリスが叫ぶ。
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だが。
倒れない。
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膝をつきながら、
笑っていた。
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「ははっ……」
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「これだよ……!」
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「前衛ってのは!!」
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再び立ち上がる。
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その背中を見て、
リナが少し驚く。
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今までのバルトと違う。
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ただ殴るだけじゃない。
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守っている。
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繋いでいる。
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その間に。
セイルが再び剣を構える。
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「もう一回行く!」
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アースドラゴンの首元。
蒸気。
傷。
鱗割れ。
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確実に、
突破口が生まれていた。




