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スキルレシピ 〜最弱スキルで最強を再現する〜  作者: 榊紅丸
第一章 ラグナス編 完
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第78話 次の街

ラグナス冒険者ギルド。


夕方。


フォーチュンスターは、

いつもの席に集まっていた。



テーブル中央。


五枚のギルドカード。


新しく刻まれた文字。



【Cランク】



リナが何回も見ている。


「えへへ……」


かなり嬉しそうだった。



「まだ見てるの?」


レナが呆れる。



「だってCランクだよ!?」


「なんか冒険者っぽい!」


今まで何だったんだ。



その横で。


バルトもカードを見ていた。


少しだけ笑う。



「……実感ねぇな」


「レイドやってた時点で、

もうCくらいだったしね」


リリスが笑う。



その時。


ギルド入口が勢いよく開いた。



「皆さん!!」


ボルトンだった。


いつもの勢い。



「聞いてください!!」


嫌な予感しかしなかった。



「王都へ行きます!!」


やっぱりだった。



ギルド内が少し静かになる。



「……急ね」


レナが呆れる。



だが。


ボルトンは止まらない。



「急ではありません!」


「商機です!!」


「魔鋼ですよ!?」


「王都市場が私を呼んでいます!!」


絶好調だった。



リナが小声で言う。


「元気だなぁ……」



ボルトンはそのまま身を乗り出す。


「なので!」


「皆さんに護衛依頼をお願いします!!」



セイル達が少し止まる。


王都。



今までより、

ずっと大きい街。


冒険者も。


依頼も。


強者も。


全部違う。



リリスが少し目を輝かせる。


「王都かぁ……」



バルトも腕を組む。


「挑発スキルブック、

ありそうだな」


かなり本気だった。



リナも楽しそうになる。


「新しい魔法道具とかありそう!」



レナは冷静に考えていた。


「情報も多いでしょうね」


「三層関連も調べられるかも」


かなり現実的だった。



その時。


セイルが静かに聞く。



「護衛期間は?」


ボルトンが即答する。



「約二週間です!」


「途中街道都市を経由します!」


「報酬も弾きます!!」


完全に準備済みだった。



リナがセイルを見る。


「どうする?」



少し静かになる。


フォーチュンスター。


五人。


ここまでずっと、

ラグナス中心だった。



でも。


確実に強くなった。



二層。


レイド。


Cランク。


少しずつ、

世界が広がっている。



セイルは静かに考える。


王都。


きっと。


もっと強い冒険者がいる。


知らないスキルも。


新しい技も。


まだ見たことのないものが、

たくさんある。



その時。


リリスが少し笑った。



「……行ってみたいな」


静かな本音だった。



バルトも頷く。


「俺も」



レナが小さく息を吐く。


「まぁ、

いつかは出るつもりだったし」



最後。


リナが笑う。



「じゃあ決まりだね!」



全員の視線が、

セイルへ向く。



セイルは少しだけ笑った。



「——王都、

行こう」


その瞬間。


ボルトンが立ち上がる。



「ありがとうございます!!」


「では私は今から荷物整理と契約書と王都支店準備と商会連絡と護衛手続きと——」



「座れ」


レナが即止めた。



ギルド内に笑いが起きる。



その光景を。


少し離れた場所から、

ローガンが見ていた。


腕を組みながら。



「……行くか」


小さく呟く。



フォーチュンスター。


次の目的地は——


王都だった。

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