第77話 Cランク
バキィィィィン!!
砕けたゴーレム脚部が崩れる。
土煙。
歓声。
訓練場がざわついていた。
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「なんだあの連携……!」
「速すぎるだろ!」
「もうCランクじゃねぇか?」
観客達が口々に言う。
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だが。
試験はまだ終わっていない。
残り二体。
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左側ゴーレムが、
リリスへ向かって突進する。
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「リリス!」
リナが叫ぶ。
だが。
リリスは慌てなかった。
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杖を前へ。
火魔力集中。
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「ファイアー!!」
爆炎。
だが今回は違う。
撃ち抜かない。
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ドゴォォォォッ!!
炎が地面を走る。
一直線。
壁のように広がった。
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「……え?」
試験官が止まる。
観客も静まった。
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炎の壁。
ゴーレムの進路を遮っていた。
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リリス本人も少し驚く。
「できた……?」
完全なファイアーウォールではない。
だが。
かなり近かった。
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その瞬間。
セイルの視界。
レシピ欄が反応する。
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【ファイアーウォール】
条件達成
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セイルの目が少しだけ開く。
だが今は戦闘中。
考える暇はない。
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「レナ!」
「分かってる!」
矢。
連射。
炎で止まったゴーレムの関節へ突き刺さる。
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「バルト!」
「おう!!」
重装が突っ込む。
ドゴォォォッ!!
盾激突。
完全に止めた。
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そこへ。
セイルが踏み込む。
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「強撃改」
魔鋼剣。
加速。
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ガギィィィィン!!
ゴーレム中枢へ直撃。
亀裂。
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さらに。
リナの風。
「ハイウィンド!!」
ドゴォォォッ!!
衝撃。
亀裂が広がる。
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最後。
リリスの火。
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「ファイアー!!」
爆発。
中枢粉砕。
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残る一体。
だが。
もう空気は決まっていた。
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「押し切るぞ!」
セイルが言う。
全員が動く。
迷いなし。
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五人。
完全連携。
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数分後。
最後のゴーレムが崩れ落ちた。
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静寂。
そして——
大歓声。
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「すげぇぇぇ!!」
「完成度高すぎるだろ!!」
「ほんとにDランクだったのかよ!」
訓練場が盛り上がる。
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試験官が笑う。
完全に納得顔だった。
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「……文句なし」
ローガンへ視線を向ける。
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「全員、
Cランク合格だ」
その瞬間。
リナが飛び上がった。
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「やったぁぁぁ!!」
ギルド中に響く。
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リリスも嬉しそうに笑う。
レナは少しだけ安心した顔。
バルトはニヤッとしていた。
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その横で。
ローガンが鼻を鳴らす。
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「遅ぇんだよ」
でも。
少しだけ嬉しそうだった。




