表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
70/75

第70話 崩れ始める

「左押されてるぞ!!」


怒号。


爆発音。


オークキング討伐戦は、

さらに激しくなっていた。



前線。


ローガンがオークキングを抑えている。


だが。


完全には止めきれない。



ドゴォォォォッ!!


大斧。


地面が砕ける。


冒険者達が吹き飛ぶ。



「回復!!」


「ポーション回せ!!」


各所で悲鳴が飛ぶ。


レイド戦。


消耗が激しかった。



その中で。


セイルのサーチ改だけは、

冷静に反応を拾い続けていた。



(右側、

囲まれる)


嫌な動き。


オーク達が回り込んでいる。



「ローガンさん!」


セイルが叫ぶ。


「右側面から来ます!」


ローガンが即反応する。


「第二隊回せ!!」


冒険者達が動く。


ギリギリだった。



「ほんと便利だなお前……!」


近くの冒険者が呟く。


だが今は返す余裕もない。



その時。


リリス側の戦線がまた揺れた。



「っ!?」


バルトが盾で仲間を庇う。


ドガァッ!!


重い。


オークソルジャー三体。


同時。



「バルト!」


リリスが火球を放つ。


ドゴォォッ!!


一体吹き飛ぶ。


だが。


残り二体。



「前出すぎだ!!」


茶髪剣士が怒鳴る。


「だから言っただろ!」


バルトが顔を歪める。


「前出なきゃ後ろ死ぬだろうが!!」


初めて怒鳴り返した。


空気が止まる。



その瞬間。


オークキングが咆哮する。


「グォォォォォォッ!!!」


全オークが一斉に動いた。


まずい。


完全突撃。



「来るぞぉぉぉ!!」


戦線崩壊寸前。



「リナ!」


「うん!!」


リナが杖を掲げる。


風が集まる。



「ハイウィンド!!」


ドゴォォォォッ!!


突撃してきたオーク群が吹き飛ぶ。


だが。


数が多すぎる。



「セイル!!」


レナが叫ぶ。


後方。


シャーマン。


三体。


詠唱中。



(まずい)


サーチ改が警告する。


広域魔法。


通れば崩れる。



セイルが踏み込もうとした瞬間。


前へ出た影があった。



「そこは俺が行く!!」


バルトだった。


盾。


片手斧。


真正面からオーク群へ突っ込む。



「バルト!?」


リリスが叫ぶ。



ドガァァァン!!


盾激突。


オーク達が止まる。



「うおぉぉぉっ!!」


斧を振る。


重い。


速い。


オークソルジャーを吹き飛ばす。



セイルが一瞬驚く。


強い。


しかも。


前を止める戦い方。



その瞬間。


セイルは動く。


シャーマンへ。



「アイスランス!!」


三連。


一直線。



ガギィィィィン!!


一体貫通。


二体目凍結。


最後の一体へ、

レナの矢が突き刺さる。



詠唱中断。


ギリギリだった。



「助かった!」


誰かが叫ぶ。


戦線が戻る。



その中で。


茶髪剣士だけが、

悔しそうな顔をしていた。



バルトが前を止めた。


セイル達が穴を埋めた。


そして。


今の連携の方が、

明らかに噛み合っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ