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第67話 オークキング討伐戦

翌朝。


森入口。


レイド部隊が並んでいた。


緊張。


静寂。


武器の音だけが小さく響く。



前方。


ローガンが立つ。


大剣を背負い、

森を見ていた。


その空気だけで、

周囲が静かになる。



「最終確認だ」


低い声。


全員が集中する。



「目的はオークキング討伐」


「無駄に突っ込むな」


「囲まれるな」


「死ぬと思ったら逃げろ」


簡潔だった。


だが十分だった。



ローガンが地図を広げる。


「第一隊、

正面陽動」


「第二隊、

左側面」


「第三隊、

遊撃」


そこで。


視線がセイル達へ向く。



「フォーチュンスターは第三」


「索敵優先」


「異常があれば即報告しろ」


セイルが頷く。


「はい」



リナが深呼吸する。


緊張していた。


レナは弓弦確認。


静かだった。



少し離れた場所。


リリス達のパーティも準備している。


だが。


やはり空気は硬い。



「ミスんなよ」


茶髪剣士。


リリスが小さく頷く。



「バルト、

前出すぎんな」


別の男。


バルトが眉をひそめる。



セイルは少しだけ見る。


でも何も言わなかった。



その時。


ローガンが剣を抜く。


空気が変わる。



「——行くぞ」


レイド開始だった。



森へ突入。


朝霧。


湿った空気。


静かすぎる。



セイルのサーチ改が広がる。


反応。


大量。



「前方、

オーク二十以上」


周囲がざわつく。


「右側にも反応!」


「後方巡回三!」


セイルが即座に伝える。



ローガンが笑う。


「便利だな」


そのまま前へ出る。



数分後。


森奥。


オーク村が見えた。


木柵。


見張り台。


粗末な建物。


そして——


大量のオーク。



「グォォォ!!」


見つかった。


次の瞬間。


角笛が鳴る。


村全体が動き出した。



「戦闘開始!!」


ローガンの怒声。


同時に。


冒険者達が一斉に動く。



レナの矢。


ヒュンッ!!


オークの喉へ突き刺さる。



リナの風。


「ハイウィンド!!」


ドゴォォッ!!


前列のオークが吹き飛ぶ。



セイルも踏み込む。


魔鋼剣。


以前より軽い。


速い。



オークソルジャーが斧を振る。


だが。


セイルの剣が先に入る。


ザシュッ!!


首筋。


一撃。



「グォッ!?」


倒れる。


速かった。



周囲の冒険者達が驚く。


「Dランクじゃねぇ……!」


誰かが呟く。



その時。


村奥。


巨大な影が立ち上がった。



「……来るぞ」


ローガンが目を細める。



木柵を押し倒しながら、

巨大なオークが現れる。


普通個体の二倍。


筋肉。


大斧。


全身傷だらけ。


そして——


赤黒い目。



「グォォォォォォッ!!!」


咆哮。


森が震えた。



オークキング。


レイド最大目標が、

ついに姿を現した。

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