第59話 試験採掘成功
「ガァァァァァァッ!!」
ロックファングの主が暴れる。
右肩。
完全凍結。
アイスランスが、
深く突き刺さっていた。
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「まだ動くの!?」
リナが驚く。
主級。
生命力が違う。
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だが。
ローガンが笑った。
「十分だ」
次の瞬間。
踏み込む。
床が砕ける。
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「終わりだ」
ドゴォォォォッ!!
大剣。
全力。
主級の首へ直撃。
骨が砕ける音が響いた。
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静寂。
巨大なロックファングが崩れ落ちる。
完全沈黙。
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採掘人達が固まる。
そして。
「……勝った?」
誰かが呟いた。
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次の瞬間。
歓声が上がる。
「うおぉぉ!!」
「やった!!」
「助かったぁ……!」
緊張が一気に抜ける。
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リナもその場に座り込む。
「疲れたぁ……」
「ブリザード連打しすぎ」
レナが呆れる。
だが、
少し笑っていた。
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ローガンが、
ロックファング主の死体を見る。
その後、
セイルへ視線を向けた。
「アイスランス」
「初使用か?」
セイルが少し驚く。
「……分かるんですか?」
ローガンが鼻を鳴らした。
「見りゃな」
完全に鑑定持ちだった。
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セイルは少し気になる。
ローガンには、
何が見えているのか。
スキル?
熟練度?
レベル?
でも——
見えない。
セイルには。
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(鑑定……)
もし見えれば。
レシピ取得できるんだろうか。
そんな考えが一瞬よぎる。
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「おーい!」
ボルトンの声。
完全に復活していた。
「採掘ですぞー!!」
さっきまで怯えていた人とは思えない。
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ベルナがため息を吐く。
「切り替え早いね」
「商人ですので!」
「知ってる」
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そして。
採掘隊は、
ついに隠し部屋へ到着した。
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ランタンの光が、
黒銀色の壁を照らす。
魔鋼鉱脈。
何度見ても異様だった。
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採掘人達が息を呑む。
「すげぇ……」
「本当に魔鋼だ……」
「こんなの初めて見た……!」
興奮が広がる。
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ローガンは冷静だった。
「浮かれるな」
「まず安全確認」
ギルド長の声で、
空気が締まる。
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セイルのサーチ改が広がる。
周囲。
通路。
奥。
反応なし。
「大丈夫です」
ローガンが頷く。
「試験採掘開始」
その瞬間。
採掘人達が一斉に動き出した。
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カンッ——!!
金属音。
火花。
魔鋼が削られていく。
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ガンドが鉱石を見て、
低く呟く。
「質がいい……」
ベルナも頷く。
「かなり純度高いね」
職人達の目が変わっていた。
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ボルトンはもう止まらない。
「輸送ルート!」
「保管庫!」
「人員増加!」
「夢がありますぞぉ!!」
「うるさい」
ベルナが即斬った。
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その時。
セイルのサーチ改が、
微かに違和感を拾う。
奥。
さらに奥。
鉱脈の先。
空洞。
しかも——
大きい。
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セイルが目を細める。
(……まだ続いてる?)
魔鋼鉱脈。
その先には、
まだ何かが隠されていた。




