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スキルレシピ 〜最弱スキルで最強を再現する〜  作者: 榊紅丸
第一章 ラグナス編 完
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55/78

第55話 試験採掘開始

翌朝。


ラグナス地下坑道入口。


いつもより人が多かった。



採掘人。


荷車。


工具。


ロープ。


ランタン。


そして武装した冒険者。


小規模とはいえ、

正式な試験採掘隊だった。



リナが小声になる。


「なんか大事になってる……」


「原因私達だけどね」


レナが即返す。



その横。


ローガンが腕を組んでいた。


重装備。


大剣。


圧が違う。


周囲の冒険者達も、

少し距離を取っている。


ギルド長。


実力者。


それが自然に分かる空気だった。



「人数確認」


ローガンが低く言う。


「採掘員六」


「護衛三」


「運搬二」


「ボルトン一」


「なんでいるんですか?」


レナが即聞いた。



ボルトンが胸を張る。


「現地確認は商人の基本ですぞ!」


「死ぬわよ」


「信用第一ですので!」


答えになっていなかった。



ベルナが後ろから現れる。


「本当に来たのかい」


「もちろんですぞ!」


「死んでも知らないよ」


「ヒッ」


少し怯えた。



ガンドもいた。


巨大なハンマーを背負っている。


リナが驚く。


「鍛冶屋さんなのに戦うの!?」


「ドワーフなめんな」


ガンドが笑う。


「元Bランクだ」


かなり強かった。



ローガンが視線を向ける。


「セイル」


「先導頼む」


セイルが頷く。


「分かりました」



そして。


試験採掘隊は、

ダンジョンへ足を踏み入れた。



一階層。


ここまでは比較的安全。


だが採掘隊がいると違う。


荷車。


工具音。


足音。


音が多い。



セイルのサーチ改が反応する。


「前方左、

洞窟ウルフ三体」


採掘人達が緊張する。


ローガンが短く言う。


「迎撃」



次の瞬間。


洞窟ウルフが飛び出す。


だが——


ドゴォッ!!


ローガンの大剣が一撃で吹き飛ばした。


全員が止まる。


強い。


圧倒的だった。



リナが小声になる。


「ギルド長やば……」


レナも頷く。


「あれAランク近いわね」



ローガンは振り返らない。


「進むぞ」


それだけだった。



二階層入口。


空気が変わる。


冷たい。


重い。


採掘人達の顔も緊張していた。



「ここから先は静かに進め」


ローガンの声が低くなる。


「ロックファングは音に敏感だ」


全員が頷く。



セイルのサーチ改が広がる。


通路。


高低差。


反応。


そして——


複数。


「……来ます」


レナが即弓を構える。


リナも杖を握る。


採掘人達が息を呑む。



次の瞬間。


天井。


壁。


左右。


赤い目が浮かぶ。


ロックファング。


しかも数が多い。



「採掘隊下がれ!」


ローガンが叫ぶ。


大剣を構える。


セイル達も前へ出た。


試験採掘。


その最初の壁が、

牙を剥こうとしていた。

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