第123話 挟撃
「ジェネラル突破するぞ!!」
ヴァルクが踏み込む。
「強撃烈!!」
ドゴォォォォン!!
重い斬撃。
ジェネラルの体が大きく揺れる。
だが。
まだ倒れない。
「硬ぇな!!」
ゴルドが叫ぶ。
その間にも、
後方からアーミーアントが押し寄せる。
数。
止まらない。
「リナ!」
「分かってる!」
ハイウインド。
暴風が坑道を吹き抜ける。
群れの動きが一瞬止まる。
「今だ!」
セイルが横へ走る。
二刀流。
右。
左。
止まらない。
ジェネラルの側面へ入り込む。
「強撃改」
右。
さらに。
「強撃改」
左。
ザザッ!!
連続斬撃。
同じ脚へ傷を重ねる。
「そこだ!!」
ヴァルクが踏み込む。
「強撃烈!!」
ドゴォォォォォン!!
今度は深く入った。
ジェネラルの脚が崩れる。
ギシャァァァァ!!
咆哮。
巨体が傾く。
「通った!!」
レナが叫ぶ。
「突破する!」
ヴァルクが即断する。
倒し切らない。
止めるだけ。
今優先すべきは、
穴②だった。
「ゴルド!」
「おう!!」
ゴルドとバルトが盾を並べる。
通路封鎖。
ジェネラルの起き上がりを止める。
「先行け!!」
ヴァルクとセイルが走る。
その後ろを、
レナ達が続く。
狭い横道。
暗い。
湿っている。
そして。
先から聞こえる。
怒号。
爆音。
金属音。
「まだ戦ってる!」
リリスが叫ぶ。
セイルは走りながら目を閉じる。
エリアサーチ。
大量反応。
混戦。
そして。
「……押されてる」
「どっちだ!?」
ヴァルクが聞く。
「右側」
「前衛減ってる」
嫌な沈黙。
「クソッ……!」
ヴァルクが速度を上げる。
その瞬間。
横穴。
黒い影が飛び出した。
「っ!!」
ソルジャー級。
しかも二体。
だが。
セイルが止まらない。
右。
左。
二刀流。
流れる。
さらに。
右。
左。
少しずつ。
動きが繋がり始めていた。
⸻
■ 二段切り
現在
31 / 100
⸻
「増えてる……」
「今なんて言った!?」
リナが後ろで叫ぶ。
だが。
次の瞬間。
視界が開けた。
そこには。
崩れかけた前衛。
大量のアーミーアント。
そして。
二体のアーミージェネラル。
「うそでしょ……」
リリスの声が漏れた。
完全に。
押し込まれていた。




