Ⅰ 5-23
レイズナーだけでは飽き足らず、ガンダムとボトムズにもゲスト出演を願いました。あと会社は違うけれどもエヴァ…、
何と貴教は女子の顔ーーフェイスを見ることなく(某ガ◯ダムではフェイスの肩書を持っていたのに)、オンリーショルダーで乗り切ったのであった。音の響きだけなら、レッドショルダーっぽくてカッコいいのに…。
そんな貴教が、「こんなんじゃダメだ」「逃げちゃダメた! 逃げちゃダメだ! 逃げちゃダメだ!」でどうしたのか? 何をどうしたのか? …フ◯スクに手を出したのである。
最初は口臭ケアくらいのつもりだったのだが、服用すればするほど爽やかなトークが出来ている様な気がして…、気が付けば、ヘビーユーザー、いつの間にか収録の度に三ケースをカラにしないと落ち着かないカラダになっていた。
何を謂いたいかというと…、要は其れ程までにふみこのトーク力は圧倒的なのである。
(俺、要らんやろ?)
某国営放送の全国ネット番組で司会進行を務め上げ、今となってはMCとしても超一流の男にそう思わしむる程までに。何なら今でもトーク力でふみこに勝てる気は全くしない。もうフ◯スクの量とかは関係無く。
自分が黙ったままでも話は盛り上がっているし、何だか手持ち無沙汰になってきたところで、向こうの方でガチャンと皿が砕けた様な音がした。
「私が見てきます」
そう言って貴教は部屋を出て行った。
控えの間のドアは開いていた。中を見ると床に破片が飛び散ったままになっている。
(何考えてんだ? あのメイド。そのまま放置って…)
「しゃあねえなあ」
破片を片付けようとして控え室に入っていくとバタンとドアが閉まる音がした。そちらを向くとそこに立っていたのはあのグラマラスなメイドだった。何か言おうとしたときには飛び掛かってきたメイドにギュッと抱き着かれていた。
「ちょ、ちょっと」
貴教が引きはがさそうとするより先に一歩引き、上気した顔を近くに寄せ、
「タカノリじゃん! まさかとは思ったけど、やっぱガチでマジモンのタカノリじゃん!」
(ギャルなんか。アンナ)
「あなたに来て欲しいなって、その辺に飾ってあったやつ壁に叩きつけってぶっ壊したんんだ」
「飾ってあったやつって…。結構お値段する芸術品の類だろ。他の物からしても…」
此の豪邸佇まいやら内装からして、部屋に彩りを与えるべく飾られた代物は何百、何千万単位の一品であろう。例え控えの間においてあったものだとしても家主のプライドからしてパチモンを置いているとは思えない。
(無茶苦茶やりおるな。今時の清楚系ギャル)
此処からは「おばあちゃんといっしょ」というよ「(清楚系)ギャルといっしょ」ですかね。
それでⅠ-5は終わり迄いきます。
あと10話というところです。




