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Ⅰ5-4

1-5は此れ迄と違うやり方でアップしているので、いつ迄ほぼ連日投稿が出来るかは不透明でしたが、当初の目的としてはここ迄やりたいと想っていたのでやれて良かったです。


事前に予告しいていた“あの方”を登場させる迄が目標でした。


 ばあちゃん――貴教に最も影響を与えたじいちゃんの奥様ある。じいちゃんは警察官だったし、両親は公務員だった。そんな堅実で実直とも言える家系に於いて「突然変異か」とすら思わせる異端が貴教なのだが、それに次ぐ異物は確実にばあちゃんであるふみこである。というのも、「芸能人をしていた」と迄は言わないが、若い頃はなかなかに“芸能人”してはいたのである。というのも、歌自慢大会、のど自慢大会では“大会荒らし”として名を馳せていた(とはいうものの貴教とは全く別系統の歌手であり、歌自体うまいことはうまかったらしいのだが、此れを「隔世遺伝と見るのは物凄く無理がある」というものらしい。貴教が幼い頃頑張って歌っていたのは只管じいちゃんを喜ばせる為であり、ばあちゃんであるふみこに歌を教えて貰った記憶なんぞは此れぽっちも無い)し、東○に住んでいた時には(そんな時代もあったらしいのだ)劇団に所属し、其処の看板女優であったというのだ。若かりし頃、そんな感じで人生を謳歌していた(っぽい)ばあちゃん――ふみこがどの様な経緯であのじいちゃんと添い遂げる事になったのか全く想像がつかないし、そう云えば、想像するどころか聞いたこともない貴教であった。

 ばあちゃん――ふみこはなかなかに元気で活発な人であった。貴教が売れ始め、其の頃からファンの目に入るようになったふみこは、成功した孫を誇り、心の底から応援するナンバーワン・ファンにしか見えなかった。但し、其れはふみこ自身が「自分が貴教のナンバーワン・ファンである」と名乗っていたのも大きい。貴教の身内が其のおばあ様自らがその様に仰るであれば、其れ迄斯様な存在を知らず、「自分こそが南方貴教をこの世で一番愛しているナンバーワンのファンだと」自称者がいたとしても、そんな御方がいらっしゃったら「どうぞどうぞ」と其の地位を譲る他は無いではないか。唯考えてみて欲しい“自称ナンバーワン・ファン”という単語を聞いて諸君は誰を連想するであろう? 最も有名なのは『ミ○リー』のア○ーではなかろうか? いや、流石にあんな風にぶっ飛んでいるクソヤバのサイコとは似ても似つかないのではあるが…。ナンバーワン・ファンと自分で声高に言っちゃえる人というのは「何処かが何か違う人なんだろうな」とは心の奥底で密かに感じている貴教ではあった。

 ふみこに対するファン評は頗る高い。「いつまでも若々しくてお孫さんおもいの素敵なおばあちゃん」であり、五つ星評価で言えば、母数が膨大でありながら限りなく五に近い高評価・好感度なのだ。

 実は応援されている貴教の身からすると「そのへんで許して。カンベンして」というという感じである。ナンバーワン・ファン――愛が深過ぎるのもどうということが、身内である貴教は多少うがったものの見方をしている。


ふみこ。

ファンの方なら察しが付いていたでしょうけれど、モデルは勿論あの方です。

知らない方でも物語は此れ迄通りちゃんと楽しめるものになっていると想いますので御安心を。此れ迄もそうでしたよね(少々弱気)。

西川氏の一族では西川氏を除けば、最も目立つ人物だった様ですね。


御祖母様。

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