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Ⅰ 5-1

此れ迄のやり方は1-3のなら1-3を、1-4なら1-4を一通り書き切った後に幾らかづつ改めて手を加えたものをアップするというのを執っていました。

でも、今回、1-5はちょっと変えてみます。

1-5は未だ最後迄書き上がっていないです。何なら半分も出来ていません。


    5


 ステージセット、演出、照明、衣装等々気になったところは全てに口を挟む、と表現すればまるで独裁者であるが、それとは大分違う。任せると決めた人には託する――其れが自らも自覚している”甘える力“を駆使した貴教の仕事の流儀である。ただ、多くの優秀なスタッフを抱えているとはいえ、貴教の事を本当に知っている、解っているのは悲しいかな貴教本人しかいない。それはそうだろう。当たり前である。いくら優秀であろうともスタッフはスタッフで貴教とは別の人間であり、其々の生活があり、恋人いたり、家族があったりする。一日二十四時間貴教をやっているのは貴教唯一人であり、何十年もやっていて最初期のスタッフ等もういなかったりするから、ドラマに例えれば、「其れは第二クールの第七話でやったよ」みたいな事を指摘できるのは、最初からプロジェクトの中心にいるアーティスト本人以外にはいない。だから、全ての面に対して「言わなければならないな。言っておかなければならないな」という事に対しては意見を云う。但し、其れは本当に簡潔で最低限の事しか云わない。ああだこうだと、自分の成功体験を只管若手に押し付け(悪気はないのだろう。だが、彼等とて多くは其れしか知らないのだ。大して引き出しを持っていないどころか、たったの一つか、あったとしてもう一くらいしか持ってはおるまい。多く持っている様に見えても其れは枝葉に過ぎず、幹自体が何本もある筈がないのだから。唯、そういう成功者ーー一流であったり、超一流であったりーーというのは得てして”天才“なのであり、採った方法や自らに課した努力や鍛錬もまた其の天才的才能にはドンピシャリと偶然、いやそれこそ奇跡的にハマっただけの話なのだ。でなければ、あの様には成れはしまい。其れで自分が上手くいったからといって、思考や志向、体格も筋量も得手も不得手も違う若者に無理強いし、自分の言う通りにしないからたとえ結果を出していても使わない、好き嫌いで干すというのは絶対に違う。そういう選手時代の実績で指導者になった者は、もし自らに指導者としての資質の無いことに気付いたのであれば即座に身を退くべきである。嘗ての自身の栄誉に傷を付けぬ為にも。何より才能ある将来有望な若人の人生を踏み躙らない為にも)る嘗ての大物プロ野球選手みたいなことは絶対にやりたくないし、其れではいくら才能の有る若手であろうと、嵌った者は大成するだろうが、其れ以外の者多くの者が良くて並み、或いは過去に煌めいた才能が眼の錯覚でしかなかったとしか思えない様な凡才、悪くすると才能自体が枯れ果て、潰れてしまう事だってあることを貴教は知っている。教え過ぎ、過度のアドバイスは寧ろ素材を殺してしまうのだ。而も、徹底的に壊滅させてしまう。素材が抜きんでていれば抜きんでている程、抜群であれば抜群である程、此れ迄全く必要とされなかった様な小器用さを求められ、あっという間も無く持ち味は死んでしまう。素晴らしい素材ーー才能を指導者が態々腐らせてしまう等あってはならない。以ての外である。どんな業界であれ損失以外の何ものでもないではないか。そんな事例を見る度に「人の一生を左右する大事だという視点が何故欠けているのか? 人の事を、人生経験の多くない若者の事を何故しっかりと考えてやれないのか?」と貴教は考えないではいられない、いや、苛立つ。「我々が見たいのは素晴らしい才能であり、其れが花開き、人々に認められ、活き活きと世で活躍する幸せな若者の姿である。其れを手助けするのが後進に対する先人の務めではないのか? なのに。明後日の方向の成功体験を無理強いして精神を硬直させ、其の持てる才能を圧殺し、人一人の人生を破壊す等あってはならない」のだ。


でも最初の方は出来たので、此れ迄とは違う挙げ方をしてみようと考えまして…。


なので、1-4で「数ケ月後また会いましょう。アディオス」みたいな事を言っておきながら、ムッキー状態で「もうSNS辞める!」とかいっておきなが、へたをすると数時間ももたずに変わらぬバカを晒すのを再会するのをに似てる…?


ただ、だから今回の連載再開は継続力はあまりありません。

何話くらいこれでいけるだろうか…。

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