Ⅰ3-5
念の為。私には特定の県及び特定の県の方々を、ディスる意図は全くありません。其れは是迄読んで戴ければおわかりの事とは想いますが。
きっかけはSIGA県広報誌の取材で当時の知事と対談した時の事だった。音楽以外で「自分に出来ることはないだろうか?」「社会のために少しでもプラスになる仕事が出来ないだろうか?」と模索していた貴教が、対談中に知事に「音楽を通じて地元への恩返しをしたいのですが」と申し出たところ、「ぜひ一緒にやりましょう」ということになった。此れを機に貴教は初代「SIGAふるさと観光大使」に就任――「ぜひSIGAをアピールするイベントをやりたい」という想いが一層強くなった。物事は其処から急ピッチで動き出し、SIGA県最大級となる野外イベント・イ〇ズマロックフェス開催へと繋がっていったのである。
(この流れでイ〇ズマ出してきたところを見ると、どうもテ〇アイはイ〇ズマのことフリーコンサートって思っているっぽいな。そりゃ、フリーエリアもあるけどさ)
「イ〇ズマロックフェス」というタイトルではあるが、元々の趣旨は「ロックフェスティバルをやろう!」ではなく、「地元のお祭りを作りたい」「地域を盛り上げたい」というものであり、他の〇西の他府県よりも地味な感のある「SIGAのイメージを変えたい」「地元の人たちと一緒にSIGAの魅力をアピールしたい」というのが出発点である。
(だって、“地元のお祭り”が何から何まで有料じゃあ何か違うじゃん。何かダメな気がするじゃん。何か知らんけど。だけど…)
だけど、それだけではない。
其れは、貴教という人物が地元愛に満ちたいちSIGA県民であるとともに、プロフェッショナルのアーティストであり、バリバリのエリートビジネスマンという事でもある。阿修羅像の様に三つの顔を持つ者が八面六臂の活躍で、きっちりと一つの事業としてまとめ上げた。フェスなど企画したことが無かったにも関わらずに、である。勿論、貴教唯一人の力、で成し得た事ではない。だがしかし、其れも貴教の人望があったればこそである。
「これでチケットが売れなかったら会社の屋台骨が傾くな……」という覚悟をもって挑んだ一大事業――其れこそが、イ〇ズマロックフェスなのである。
「どこを会場にするかは一つ大きな問題だったよな。何しろ、中央で大成功を収めたブルジョワ様の大凱旋コンサートなのだから」
「いや、そういうんじゃなくて…」
本当に貴教にそんな気持ちは無い。有るとすれば、「故郷に錦を飾る」とかでなく、「この仕事をしたら親が喜ぶかな」とか、「甥っ子や姪っ子に頑張っている姿が見せられるかな」といったところである。
だが、テ〇アイはまるで相手にせず続ける。
「いろいろあって、ヘル〇・エンジェルスの縄張りが会場に決まった訳だが…」
「はあっつ?」
ヘル〇・エンジェルス――アメリカで生まれた国際的モーターサイクル・ギャングである。主な収入源は殺人、強盗、恐喝、売春、重火器及び違法薬物の密売。現在でもカリフォルニアの地方支部は活発な活動を続けている。
「何を言っているんだ。こいつ」「どこの話をしてるんだ」「いつの時代の話をしてるんだ」と思うのと同時に納得した。フリーコンサートに於けるヘル〇・エンジェルスの定位置――陣取っているのは発電機の周辺である。風力発電機「く○つ夢風車」とは大分違う発電機だろうけれども。ああいう強面が発電機の周りにタムロしているから誰も近寄らず、電力供給は途切れないという訳である。だからといって…。
これからもネタに使わせて頂きますので、御見知りおき下さいませ。
勿論、他の都道府県及び其処に住まう方々も。




