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三年ぶりの再会

 あぁ……まただ……。

 無駄にだだっ広くて、肌寒く感じる広間。

 歩く度に足音が反響し、その音が物寂しい静けさをより一層強く感じさせる。

 右側の窓からは夜空に浮かぶ大きな満月の月明かりが差し込み、左側の窓の外では空全体を覆うほどの黒煙が立ち込めていた。

 この空間全体が月明かりによって青藍に染め上げられ、柱や床には黒煙の影が不気味に揺らいでいる。

 空に浮かぶ青白い満月を見上げていると、後ろで大扉が開く重く鈍い音が聞こえてきた。

 誰かがゆっくりと歩いてくる足音が聞こえてくる。

 足音だけでこちらのことを警戒しているのがわかるけれど、足音がこちらに近づくにつれて警戒が緩んでいく。

 そして、その足音は俺のすぐ後ろでピタリと止んだ。


「よお、やっと来たか」


 やってきたその人物に振り向きながら声をかける。


「……なんで……どうしてキミがここにいるんだ……」


 全身傷だらけのその人物は目を見開き、息を切らしながら震えた声でぽつりと呟いた。


「リアン!!!」


 やってきたのは三年前まで俺の親友であり、家族であり、同じ隊の仲間だったロウ=メディウムだった。


「どうしてもなにもこの状況、お前もなんとなく察しはついてるんだろ?」


 三年前。

 偵察任務でほぼ死亡扱いで行方不明になったはずの男が実は生きていて、なぜか敵の城の中、それも最上階でまるで待っていたかのような振る舞いをしている。

 こんな状況で考えられる選択肢はそう多くない。


「――俺が魔王の手先だからだよ」


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