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女性陣の会話

 見張り台の上でロウとリアン、二人の勝負が始まるのを待っている間。


「あ、あの……」


「ん?なに?」


 サランはメルウィンに話しかけていた。


「リアとはどういうご関係なんですか?」


「リア……?あー、アイツのこと?」


「アイツ……」


 メルウィンは名前言われて、一瞬誰のことかと思ったが、直ぐに下にいる先程話した黒髪のことを言っているのだと気づいた。


「別に?関係もなにもアタシとアイツはこれが初対面だけど」


「うそ!あんなに親しそうに話してて初対面なわけない!」


「いや、ほんとだって……。てか、アンタの目にはさっきのアレが親しそうに見えたん?そこそこバッチバチだったと思うんだけど……」


 実際には殺気まで漂うような会話をしていたけれど、後ろから見ていたサランの目にはあれが親しく話しているように見えたらしい。

 メルウィンはムスッとしているサランを見て思う。


「アンタさ……もしかして、アイツのこと好きなの?」


「は!?いや、なんでそうなるの?!」


「アタシにはどう見てもヤキモチ妬いてるようにしか見えないから?」


「ち、違うし!わたしはただリアが街で変な人と関わってないか心配してるだけで……」


「変な人ってアタシのこと?!」


 サランはヤキモチを妬いていると言われたことに対して怒り、メルウィンは変な人だと言われたことに対して怒って、二人の身長差でメルウィンが見下し、サランが見上げる形で睨み合いになる。


「まぁまぁ、二人とも喧嘩しないの」


 そんな二人の間に二人よりも五つ近く年上のお姉さんであるモナが割って入った。


「今のはサラちゃんが悪いよ?決めつけはよくないし、変な人とか人に言ったらダメ。歳も近いんだから仲良く、ね?」


 モナがそう言って笑いかけると、サランは冷静になったようで二人に「ごめんなさい……」と謝った。

 メルウィンは腕を組んでそっぽを向く。


「ほら、もうすぐ始まるみたいだよ?」


 下にいるロウとリアンに目を向けると、昔と同じように七十メートル近く距離をとって、リアンが石を上に放っているところだった。

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