たかだか生物を殺せるていどの力、何てことあらん!
(善良な人間は殺さない?それなのに周りにいただけの人間は殺すのですか?・・)
殺された人間をみれば、マスクを外している人間だけ?
「顔?」顔を・・鼻と口を見せれば死ぬ?なんです?
「その通りだ、顔をさらせば死ぬ。犯罪をおこしたやつの近くにいるヤツもな」
それでこの町には下を向いた人間が多いのですか、その不平等な死神に顔を見られ無いように。
「それで?見当は付いているでしょう?」その死神ってヤツがどこにいるかを。
「大体はな、だが[こいつ]ってやつに、『お前さんが死神か?』と聞けるか?オレには無理だ。
まだ死ねないんでな」
・・・犯罪者が死ぬのは、この町の法律しだいでしょうが・・・
(もし、それが[殺人日記]とかの能力なら、間違い無く巻き込まれるでしょうね)
「仕方ない、私が囮になりますから、その[こいつ]ってヤツを指さして下さい。」
泥棒の真似事をする私を殺そうとすれば、何かしてくるはず。
死神の正体がわかれば対処も出来る、ゾンビが死ぬかどうかは不明ですが。
・・「死ぬ気か?それともお前の[日記]はそれほど正確に未来を予測しているのか?」
「未来は知りませんが、私はね、ヒトが・・仲間が死ぬのは嫌いなんです。」
死人ですからね、生きている人間に憧れているんでしょうか。それとも生き返った時に
自分の生存が、誰かの死と交換になるのがイヤだからでしょうか?
(誰かの命のお陰で・・今の生きている私がいるんだ、なんて
自由に生きたい私には重いじゃないですか)
────
と言う事で指定された男に近づき、隣に立った瞬間走り出す!
ダッシュ!そして背後をチラ見?・・・「あれ~~500円かと思ったら違うじゃん」
¥500が落ちてたら走るでしょ?こうやって普通さをアピール・アピール!
?何を驚いているんです?それにその眼鏡、なんです?
三人目の青年は私を見たあと、驚いて固まっている。それに尋常では無い汗、キミか?
「お!お前はなんだ!何故死なない!」
眼鏡をとった青年は私のマスクを見て更に驚く、黒い帽子をかぶった私は遠目には
妖怪人間ベ〇っぽいですが。っていきなり逃げ出さないで下さいよ。
(今の世の中、男も子供も年寄りも全員がマスクしてますから、
逃がすと誰が誰とか、解らなくなるんですよ!)
「おっと、逃がさないよ!お前さんがキラーか?オレの[逮捕日記]にようやく名前が出やがった」
キラー・・死神・・殺人者・・?
「待って下さい!まだ殺人の方法が解ってないんです!」
「・・なんの事ですか、私が何をしたっていうです?」
マスクの青年が渋い声の男を見上げ、ポケットに手を入れる。
「ゆっくり手を出して下さい、へんな動きをしたら私も動きますよ」
顔を見せた相手は複数同時に殺せるみたいですが、マスクで顔を隠した二人を同時に殺せる?
どちらにしても・・・
「私がポケットを確認しますから、下がってください」
・・・紙?それに短くて細い炭の棒?・・・???
「だ!・・なに者!です!か?」それは白く背の高い痩せた怪物、
白い怪物は青年の背後に立って私達を細い目で見下ろしていた。
「私はお前達の言う死神・・・この男に[死のノート]を与えた死神だ」
「お前、なにを驚いているんだ。何が見えている?」
私にしか・・私とキラーにしか見えて無い?
「私はノートを触った者にしか見えない、お前の持っている紙はノートの紙片だ」
・・・・
なんで日記の中にデスのノートがまじってるんだよ!
と言う事は・・マスクを失礼しますよ。
マスクを奪うと頭の良さそうな・・目付きの悪い青年がいた。
(人殺しになれると人間って人相が変るんですね、悪人の顔をしていますよキミ?)
「何故だ!ボクがこの世界に来たとたんに、全員がマスクしやがって!
悪人も犯罪者も政治家も!全員がマスクだ!誰がこんな世界にしたんだ!」
・・・・・たしか・・顔と名前でしたか?
「私は名乗った記憶は無いですし、町でも名前を名乗って犯罪する人間なんていないでしょう?」
「町の入り口で登録しただろ、名前を書いておけばあとは顔を見るだけで殺せる。
頭に全員の名前さえ入っていれば簡単な話だ!」
先に名前を書いておき、あとで顔を確認する。そんな方法が・・・
(顔と名前の一致・・なら全部の名前を頭に入れておけば・・・
総当たりで一致扱い?そんな記憶力の無駄使い・・)
「あの国が悪かったですね・・この2年間、街中マスクだらけですからね」
「おれは異世界で神になる人間なんだ!この[死のノート]さえあればどんな相手だって殺せる!
たとえどんなに高いレベルでも!どんなスキルを持っていようと!殺せるんだ!」
・・・ゾンビは殺せなかったようですが?
「誰でも・・どんな相手でも殺せると言ってもね・・そんな殺せるだけの[ノート]では
異世界は生きて行けませんよ?」
私でも幾つか対抗策は考え付く。
殺意を持った人間をカウンターで殺せる能力だとしても、
例えば第三者を使った罠、配置した人間が罠だと知らなければ殺せるでしょ?
次ぎに私のように命の無い者を使うとか?
(ゾンビは最弱ですが・・リッチィーとかゴースト・凶霊とか・・殺せますか?)
あとは毒蟲とか・・足長雀蜂とかの巣をぶつけて見ましょうか?
(町の人間を沢山人質にとって父親とか子供を使った集団戦とか、王様・王族・司祭とか
偉いヒトなら、指名手配して休ませるヒマも与えず賞金稼ぎを送り続けるとか・・
国敵に指名して村々に手配書をばらまいて、衣食住を奪い・与えないとかも出来ますよね?)
どの村に行っても食料が手に入らず、寝る場所すら与えないようにすれば・・・ね。
(それで罪の無い村人を殺害したら・・本物の罪人に出来ますよね?)
「高々なんでも殺せる程度で、最強なんて。異世界じゃ有り得ませんよ」
山の窪地に二酸化炭素とか・・無限の住人さんでもやってましたよ?
血が出る・息をしているなら殺せる・・誰の言葉でしたっけ?
2020年からは、デスノートには厳しい世界になりましたね。




