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異世界で目が覚めたらゾンビだった、死にたく無いのでお金を貯めて復活したい。  作者: 葵卯一
次の舞台は多分海、きっと海になると思う。
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こんなのは、ただの敗北にすぎませんが。

 キャァ!ァァァ

閃光と共に倒れ崩れる姿が見えた、彼女の目はロメ雄を見つめ、続いて犬を見ていた。


「まかせろ!」呆然としていた犬がロメ雄の体を体当たりで突き飛ばす。


「何しやがる!」馬鹿犬が!突き飛ばすならあっちだろ!

「これを捕れ!ワシの首の所や!」


 犬いつの間に首輪なんか?そんな事より・・

犬の不細工な顔に似合わない真剣な目、ヤツの首輪に手を伸ばし、その端に隠れた小さい紙片が

指先に触れた・・・


ハハッ・・ハハハハッ・・まさか、そんな・・ハハハハハはハハ・・

(お前らは、これで笑えって言うのか?酷すぎるだろ)


 私は倒れる少女の胸元にある、[復讐日記]を盗った。

そして日記を開き、彼女に頭を下げる。


「駄目だよ・・ゾンビは悪・・邪悪なんでしょ・・笑ってよ・・」

「・・そうですね・・ここは・笑う所ですよね・・」


 勝った・・計画通り・・・・ニヤッ

・・・・・


「などと・・笑えるわけが無いでしょう?」

 私はバケモノですが、ヒトが死んで・・身近な仲間が死んで笑える外道では無いのです、

自分の無策・無脳で仲間を犠牲にして笑え?何がおかしい?


「貴女には悪いです・・悪いですが、このバケモノは涙を流す事が出来ないようです・・

仲間の死にも涙を流せないんですよ」


「でも・・これで・・勝てるんだよね・・ゾンビくん・・生き返った顔、ちょっとだけ興味・・

あったんだけど・・楽しかった」


 楽しかったじゃねぇよ!私は・・死んで逝く人間の名前なんて覚えないからな!

・・・この勝ちは・・キミのお陰だ・・その事は忘れない・・

 クロノスが時間を操る事が出来る神なら、この死は決められた事なのだろう。


 ならこの勝敗もお前が演算した結果か?これで満足か?

「クロノス・・クロノス=メルト=メギストス・・お前の負けだ」

 地面の汚れたオイルでヤツの名前を紙片に書いた。


◇◇◇◇◇これは、色々あった時の話 ◇◇◇◇


 四人のライ〇日記を封じ、(多分もう使えないでしょう、個人情報抜かれますし)

ようやく一休みと言う所でした。


「・・このタピオカ?モチモチしていますが、甘い・甘すぎる!」

 氷りが溶ける前に筒を吸うからでしょうか?カロリーの高い味です。


「なぁ、こんな所でジッとしていていいんか?」

「疲れたんです!色々!確定未来をくつがえすなんてそうそう出来るもんじゃないんです!」

具体的には頭が頭痛で痛いんです!


「腹が腹痛で痛いみたいやな、まだ余裕があるやんか」

 余裕ね・・あるんですかね?


「確かに、あの流行りのタピオカ茶を並ばすに買えるってのは、流通に余裕がある証拠でしょう

」全く並ばすに買えるなんてね。


「・・こんな味なんだ・・」野球帽さんが不思議な顔をしてスポスポしてます。

(少し前には並ばないと買えなかったですからね、並ぶのが嫌いなヒトには難しかったのでしょう)


「あとは・・猫カフェでも行きましょうか、生物中最高の可愛らしい生き物を愛でて心をリラックスするのは必要不可欠!」

「なんでやねん!ワシ!ワシがおるやろ!癒し担当はワシ一人で十分や!」


・・・負け犬の遠吠えを無視し、看板が猫の絵のカフェを・・何やら中から叫び声と奇声が・・

窓から覗くと、怯え・逃げ惑い・隙間にもぐり込む猫達。


「おい、犬。お前の匂いで猫ちゃんが怯えてるだろ!」

「ゾンビの気配で怯えてるんや!ヒトのせいにするな!」


・・・・女性陣二人を猫カフェに投入、しばらく癒しの時間を外から堪能し、


「その様子を覗いているゾンビとオヤジ犬、まるで変質者コケッ!」

「ひよこさんも猫と仔猫と戯れて来たらどうです?きっと楽しいですよ?」

 猫はいるだけで戦闘力5000以上、単純な数値ならあのサイヤ人より強いんです。


 攻撃をする事を許さず、対象の目を引き付け、動きを拘束する。

(膝に乗られたら・・普通の人間の精神力では排除する事など出来ようはずが無い)


 まして仔猫なら・・にゃぁと一言鳴かれるだけで頭とか撫でてしまうだろう。

勝てるはずが無い、可愛いは正義!力無き正義は無く、正義は力なのだ!


「まぁそれは・・ええとして、なぁこの街、どっかおかしくないか?」

・・たしかに、静かというか・・どこにでもいる[気合いの入った]冒険者の姿が見えない。

それに・・ヒトがなにかよそよそしい感じですね。


(他人との関わりを避けているような・・)

?なんでしょう、露天商の並ぶ通りで声が・・


「馬鹿が!こんな所で上回復薬を並べやがって、盗んでくれって言っているような」

・バタッ・・バタッ・・バタ・・


「ああ・・馬鹿が、こんな場所で・・死ぬなら名前くらい叫んでからにしろよ」

 泥棒じゃない人間も死んだ?なんで?


「それはな・・この町に入る時に申請しただろ?」

「誰?」・・・ってこの渋い声は?


「こっちを見るな、あとお前さんどれだけ準備してきたんだ?」

「・・準備?・・まあ色々ですか」


「まさか、町に入る前から顔を隠しているとはな。

今は皆大陸カゼのお陰でマスクで顔を隠していられるが・・・」


「って、変異イギリス型・大陸肺炎ってどうなんだ?なんで最初に発見された場所名を隠して、

変異した国はOKなんだ?」


 アフリカ型風邪とか、イギリス型風邪とか・・どこに忖度しているんでしょうね?

(あの医師団は、なにも発見出来なかったって言ってましたが・・ね)


「でも・・さっきの泥棒は・・マスクを取ってましたよ」

「そりゃあ、走って逃げるのにマスクなんかしてたら息が出来ないんだろ?

それで顔が見えたら・・」

 男の腕が上がり、転んで倒れたように動かない男達を指さす。


「綺麗な顔だろ?・・信じられるか?死んでいるだぜ」

「泥棒していないヤツも同じなのか・・なんでです?」


 他に死んだヤツらも泥棒とか犯罪者なのか?そんな風には見えなかったけど。


「ここの町ではな、犯罪者は顔を見られるだけで死ぬ、周りのヤツは巻き添えだ」

「直視の魔眼・・って事ですか、顔を見られただけで殺せるなんて」

「それがな、少し違う。顔を見られても死なないヤツもいる、とくに善良なヤツ・・善良だと見えるヤツは死ぬことはない」



この先少しだけ、神を殺せる紙片の入手先の話です。

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