なんやかんや色々あったんです。本当に!
「まさか、お前達が最後に残るとはな・・・やはり私の未来予測演算も限界が来ていたか」
クロノスの前に立つ私達に、今にも崩れそうな巨人が座る。
色々あって私達は今、最後の戦いに辿り付いた。
本当に色々あったんです!
「お前達の戦いは見させて貰った、幾つもの未来の選択をくつがえし、神の予測の遥か斜め上、
0,1×0,1の九乗の可能生を引き当てたのだ。素晴らしい、これこそ予想外の結果、想定外だ」
「ええ・・あれこれ・なにこれと苦難・難敵ばかりで」
「ああ、斯く斯く云々で、これこれうまうまばっかりや!」
・・・・・
「さて、最後の戦いですが、作戦通りに行きましょう!あとは頼みましたからね」
神・クロノスの手の平で踊らされていた私達は、最後にクロノスを倒す事で神の座を
力を権能を手にする事が出来るらしい。
「ただの未来観測装置である私を・・クロノスという疑似神格を消滅させる事で、
その演算能力の操者になるのだ・・あとはその者が未来を、過去も現在も自由にするが良い・・」
それが未来観測機が出した最善の計測結果だと。
「そのまま、放っておいても自壊するのでは?」
「その時は、演算機の操者は選ばれず、未来観測機は多重世界の演算後暴走を始めるだろう・・
未来は何者かの選択によって道を作られている、今は私という神格が行っているに過ぎない」
観測者がいなくなった観測機は、どの未来を観測するかを選択出来ずに暴走すると。
その結果、今あるこの世界の最悪を観測してしまう可能生もある。
「世界は観測される事で始めて形を浮かび上がらせる・・観測者がいない、
そこに住む物・有る物すべては、見るものによって形を変えるのだ」
【全ては誰かの泡沫の夢】アザトゥースでしたか?それとも誰か昔の哲学者でしょうか?
ならせめて、だれも見た事の無いような夢を見てもらおうじゃないですか!
投擲!投擲!犬投擲!次いでに犬に向かって石を投擲!
「何すんねん!」「いやぁー神の計算を狂わせようとしたしだいで」
「無駄だ、お前達は神の目[ホルス=クロノス]に写っている、
この目の前ではどんな行動も演算の範囲内だ」
「だってよ、このゾンビ野郎が!」
「そんなの知らなかったんだもん!」だから許せ!
「知らんかったで済めば警察はいらん!『お前を詐欺罪、及び器物損壊で告訴します。
理由は・・わかりますね?』や!」
「なら、今ここで死んで貰うしかありませんね!警察に行く前に死んで貰います!」
死ねば告訴もなにも無いでしょう!
死ぬのはお前や!いや死ぬのはそっちです!とかやっていると
「お前達・・喧嘩は良くない、仲魔どうし仲良くしろ」と神に怒られた。
(ふっ全てお見通しって事ですか)
「お・・お前、この際にワシを排除して女とイチャコラしようって腹か!」
「そ!そんな事・・ないよ?ほら、オレ達仲魔だろ?疑うのは良くないよ」
ひゅ~ひゅ~ふーふー勘の鋭い犬め。
クロノスの力で時間を巻き戻し、ゾンビは人間に戻る。そうすれば野球帽さんと
楽しい未来が待っているんだ!屍食鬼さんは・・ちょっと可愛いからって・・ね?
上から落ちてくる岩は常に私達の頭上に、切れたケーブルから飛ぶ火花は私達の体を焼くように
散る。(全ての事象があちらの計算通りって事でしょうね)
投げた石は落ちてくる岩に遮られ、投げた犬は反抗して空中で反転してくる。
「クソ!すべてクロノスの手の平の上か!」
その場から全く動かないくせに、こちらの動きを予測して攻撃を遮って来る、
「ロメ雄!お前!アレを使え!例のアレを!」
「そうだ・・お前達、全力を尽くせ。未来は力でもぎ取るものだ」
勝手な事を言う、アレってのは・・[黒メイド]の事でしょうが、
あんなのはとっくに封印済みなんですよ!
アノ鎧野郎!「メイドさんも好きだ!でもウサギさんももっと好きだ!」とか
引っ越しじゃないんだ!無茶苦茶な事を。
その時!ロメ雄は恐怖した!次ぎにあの力を使ったら・・
[女装ソンビ黒ウサギ先輩]になる可能を!
バニーBOY!なんて神が許しても私!許しません!
「お前だ、そこに隠れているお前、この中で最強の力を持つお前が動かねば
お前達が生き残る事は無いぞ」
声は入り口の脇に隠れた野球帽さんと・・ひよこさんに向いている。
「コケッ?私はただのニワトリ~~こーコケ!」
クロノスが指先で弾いた石は、壁・床に衝突し伝わる振動でって
危ない!
?・・1t近い石の壁を片足で蹴り跳ばし、ひよこさんが睨み付ける。私にですよ。
(あれは、私に怒っている目だ・・冷たい養豚場の職員が出荷される豚を見る目だ!)
「なにが・・『ああ、こいつらあと数時間で食肉に処理されるんだな』みたいな目ですか!
彼等は愛情を持って育てているんですからね!
・・・まぁ『美味しく食べてもらえよ』っていう、愛情ですが」
ひよこさんも私と同様に、アノ神さまに名前を付けられているのです。どうせ私と同じように、禍々しいナニかを背負わされているに違いありません。
それを誰にも見せたく無いのは解りますよ。
一瞬の発火、炎の爆発と閃光!部屋にある空気が熱せられ地に伏せた犬と、隠れている野球帽さんを除く生物の喉を焼く。
すこし先でネタバラしがあるので、なんやかんやは気にしないでください。




