饅頭の首がゆっくり落ちた。あと、人間が多い!
「うそだ!」
私の魂を代弁するような叫び、振り向くと・・誰だ!ヤツに鉈を持たせたヤツは!
白く大きい帽子 、白いワンピースにブーツ、屍食鬼さんが赤い目と大鉈を光らせ1歩・また1歩近づいて来る。
「ねぇ・・どうしてそんな、ウソを付くのかな?」
「ウソじゃ無い・・考察だ・正確なこうさ・・」
「嘘だ!・・だって、そんなのあり得ないから。それに・・本当は永遠に終わらないって・・みんな思ってるんじゃないかな・・かな・・」
「誰ですか、彼女武器を渡したヒトは、先生怒らないから手を上げて下さい・・」
ほら・・みんな目を瞑って・・下を向いて・・手を上げて下さい・・
バシュッ!ロメ雄を真っ直ぐ見上げ、翼を上げる魔物、ひょこさんです。
「戦力は多い方が良いコケ?」
この人類悪の獣は・・絶対わかってやったでしょう!ね?ね?
ニワトリの口で口笛は吹けませんよ?
「ねぇ・・どうしてそんな嘘をつくのかな・・なにか言えない事があるのかな・・・かな・・」
大鉈の刃が丸い饅頭のような男の首に突付けられる。
「グールさんも、刃物をヒトに突付けてはいけません!危ないですよ!」
私は止めようとしたんです、彼女の肩を掴み、ナタが首に当たるのを止めたんです。
(だから私は悪くない!悪くないんだ!)
───コロッ・・・(首が・・落ちた?・・)「ヒッ・・人殺し!」
饅頭のようなマスクが地面に転がり上を向く、ギャグ時空でも首を落としたら死!
「ゆっくりしていってね」饅頭がしゃべった!まさか!
「・・ゆっくりか?キミは」
[ゆっくり]、電子音声と饅頭のような首のようなキャラクターが動画説明してくれる一々文章を読む必要性が無いから、私のようなモノには便利な存在です。
「正体を見てガッカリしたか」もそもそと体の部分から赤と白い饅頭が転がる。
そうなるとこの袋の中には黄色い饅頭が?
「この考察日記を書いた者は、昼間の仕事が忙しくなって私達に説明を任せたのです
MMDの制作にも手を出して、考察も適当になったから・・こんな」
「それにヨウツベ春のban祭りのせいで、私達ゆっくりは収益を剥奪されたり・・」
「繰り返しの多いコンテンツって言われたみょん」
「みょん?」・・そうみょん、か、だからこんな場末に出張してでも未来の存在を守りに来たのですね・・
「大丈夫ですよ・・ボイスロイド文化は消えません。
日本人の感性は、たとえガラパゴスといわれようと、秀逸なのですから」
どこの国の誰もが考え無い・真似出来ないような事を考える、それが日本人の良い所なのです。
「それにね・・ドラ右衛門・ドラゴン玉・そのほかにも洋画やあらゆるアニメーションの多くに声優さんを登用しているでしょう?
日本人は、声を当てるという技術を必要としているのです。」
同じ声優・同じ声でも、別々の作品世界を作り出し、その事になれているからこそ、[ゆっくり]は慣れやすいのです。
大丈夫、日本人がいるかぎり[ゆっくり]は・ボイスロイドは消えません。
「だから・・さっきの話は嘘ですよね?」
「・・考察は、制作者の主観が大きくふくまれます」
よかった、あくまで考察の一つと言うことですね。
夢オチとか・・休載終了とか・・やめて下さいよね?お願いしますから。
手をふるゾンビに饅頭達が跳ねる。
未来を奪ったのではなく、託されたのだと思いたい。
(あと何人いるんですかね?私ばかり相手をするのは間違っていますよ)
「そう思いませんか?そこの4人!」
「連戦なら絶対勝てるっしょアタシら」
「へーそっちの日記も探知系?でも私らの日記には勝てないっての!」
「それでも私らのラ〇ン日記には勝てないって」
「・・多分、でも油断はしないで・・」
現れた四人の影、多分女性でしょうが、私の本能が苦手意識を発動中!
最後のヤツだけはまともそうですが、知らないんですか?連戦では簡単に決着が付く事を。
「あ、こいつしばらく動かない系?」
「でも以外と素早いみたい、こっちの攻撃はかわされるって」
「くそっめんどい、だれよ?こいつを狙おうなんていったのは?」
私が右に動くと四人は囲むように動く、包囲されてますが・・戦いになるのでしょうか?
「うわっ、犬、てかおっさんがアンタの足でカクカクするって!」
ひぃぃ、一人が飛び跳ね、犬の抱きつきがかわされる。
「犬!なにやってんだよ!」
「うるさいわ!、犬が女子の足でカクカクするんは常識やろ!」
・・・・・すいませんね、うちの犬が。
「犬は綱付けとけよ!」「え?・・この犬、顔がおっさんよ!」
阿鼻叫喚[あびきょうかん]邪悪な犬の乱入で女性陣がどん引きです。
あと野球帽さんも、バットを構えるのはどうなんです?
(一応は・・味方なんですが、)味方か?
しつけのなってない犬があちらの包囲を打ち砕く。
そんな事をしなくても、私の勝ちは決っているんですよ。
そうたった一言で私の勝利は確実、そんな事も知らないなんて情弱過ぎます。
「そこの四人、私の話を聞いてもまだその日記を使い続けられますか?
あとそこの犬も止まれ!ステイだ!すてい!」
「なによ!変態犬の飼い主のくせに!」
「・・駄目!そいつの話を聞いたら駄目!・・未来が・・未来が消える・・」
「いいですか?その〇インを使っていると、アノ国とあの大陸国に個人情報がもれていますよ?
会話の内容から、個人の繋がり、ライ〇ペイの使用状況、その他インスタグラム、
保存した写真、全部」
あちらの方々に筒抜け、将来自分達が社会的に評価されるようになったころ、
暴露され、利用されますよ?
・・・・・
完全な勝敗はわからない。ただ私達は呆然と立ち尽くす彼女達の包囲を抜け、その姿を背にした。




