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異世界で目が覚めたらゾンビだった、死にたく無いのでお金を貯めて復活したい。  作者: 葵卯一
次の舞台は多分海、きっと海になると思う。
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考察なんて嘘だ!私は信じないぞ!

「それで、なんで付いて来るんです?」

 野球帽を深く被って、そっぽを向く少女にゾンビは聞いた。


「その[復讐日記]を使えば、自分を害する相手を見分けて避けられます。

それに今は蓄えも出来たはず。それとも、私の未来を奪うまで付いて来ますか?」


 白い帽子に反応がある、屍食鬼は私の肉をあきらめてないのですか?

「人間の彼女は多分ゾンビを喰いませんから、変な反応はしないで下さい」


「・・わ、私の[復讐日記]は、攻撃を避ける事はできても、たぶん弱いから・・」 

自分の日記を見ながら私達を見回し、自分に害の無い事を確認し、

「ロメ雄と手を組めば、多分殺され無いと思うし・・」



「それはどうだろう?」

 丸い・・そう丸い饅頭のようなマスク・覆面のナニかが草群から飛び出す。


「驚いて声も出ないだろう?そうだろう・そうだろう、オレのコノ

[考察日記]に書かれた未来は完璧だからな!」


 [考察日記]?また日記の所有者ですか、なんでまた来るんです?他所で戦って下さいよ、

それとも[ゾンビに明日は無い!]とか言いたいのでしょうか?あの神様は。


「おれはな、ヨウツベでJAPANカルチャー・アニメ・マンガを考察する者!

つまり、異世界の事なら何だって考察していたんだ!

だからこの日記には、お前達の未来の全てを予測出来てしまうのだ!」


「なん・・だと」

 これはつまりゾンビ珍道中がコミック化?・・ニヤリ


「馬鹿かお前、こんな情報のごっちゃ煮をサブカルチャーやと?そんなもん

集英社と講談社と小学館と秋田書店と角川書店と京アニが手を組まんと無理な話。

欺されるや無いで!ロメ雄!」


・・・敗訴のとうりですね・・あとGA文庫とメディアワークスとタイプムーンも加えておいて下さいよね・・


「・・・重要なのはそこでは無い!さまざまな考察ができると言う事は、物語の未来を予測出来る

と言う事、そこにこの[考察日記]の力が加われば完璧な未来予知になるのだ!」


・・・確かに、彼の言う通りなら、クロノスの前に集められた私達の影と会話だけで私達の居場所や行動を予測した事になる。


「お前の未来を奪う前に・・そうだな、お前の知りたい事に答えてやろう。そしてこの[考察日記]には誰も勝てない事を知れ!」


 神候補を辞退するのはかまわない・・と思う、持ち主の屍食鬼さんしだいですが。

彼は自分の力を見せ付けて腕力勝負から精神勝負に持ち込むつもりでしょうね。

(冷静に考えたなら、私と屍食鬼・野球帽少女と犬、数で圧倒しているのですからでしょうが・・・私、暴力は好きじゃないんですよね)


「・・」私が黙っていると男は自分の板をスクロールする。


「そうだな・・今世紀最大の謎、[緑色の服で髪が尖った少年の冒険]の最終回を教えてやる!

この圧倒的に完璧な[考察日記]の力を見ろ!」


 確かにアノ話の未来は知りたい所ですが。


「・・・二つの未来考察があるな・・どちらが知りたい?」


「二つの未来ですか・・」遠い未来の予測は量子観測的に限定され難いと聞きます。(それでも2択とは・・なんて正確な)



・・・・・ここから考察・・・・・


ピッピッピッピッ・・

「なんでだよ!ア〇カ!なんでゴンを治せないだ!」

「ゴンは全ての未来を捧げたの・・だから治す事は・・未来を新たに与える事・・生きているだけでも奇跡・・」


 ごめん・・大丈夫だよ・・キ〇ア、聞こえてる・・ありがとう・・

少年は命も消えそうな重体、わずかに聞こえる親友の声に答えていた。


ピッピッピッピッピピ!ピピ!


「スイマセンが・・患者の容体が急変しました!心電図!血圧!脳波!共に異常、皆さん処置室から出て行って下さい!」


 そう、暗黒大陸・・ゴンの父親・・その全ては瀕死の少年が見た夢だったのです。

少年は選挙の結果も知りません・・ですが、少年は狩人になる夢を叶えたのです・・


「ウソだ!そんな話信じないぞ!なんだそれは!」

広げ過ぎた風呂敷を畳めなかったからって・・

 そりゃぁさあ、わかるけど・・キメラ蟻編が終わって団長とピエロが戦って相打ちでいいじゃんとは思ったけどさぁ・・


「ちなみにもう一方は、数年にわたる長期休載のあとの話だ」




「ミトさん!今日こそヌシを釣って見せるからね!

そうしたらちゃんと狩人試験の同意書に署名してよね!」


 釣り竿をかつぎ、勢い良く飛び出す少年を少し困ったような、それでいて微笑ましく眺める母親、少年の部屋の机の上には彼の夢を描いた物語があった。


 パラパラと風にめくられる少年自身の冒険譚、赤い目の少年・眼鏡のスーツの男性そしてまだ顔も知らない父親。

 一際大きく風が拭き、少年の物語が閉じられその表紙には・・・・

【ハン〇ー×ハ〇ター】・・・・・・・・・完!


・・・・夢オチかよ!


「野郎・・タブー中のタブーに触れやがった!」


 そう、大作!名作は守られている!その真実!

期待され!期待を上回るストーリーを求められるプレッシャーに耐え続ける作者達!

だが!それでも敢えて言おう!


・・・守られ過ぎてはいませんかね?


怒らないでね、ただの考察だからね?

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