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異世界で目が覚めたらゾンビだった、死にたく無いのでお金を貯めて復活したい。  作者: 葵卯一
次の舞台は多分海、きっと海になると思う。
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屍食鬼さんが仲魔になった!

 逃げても捕まる、ヤツ・・カノジョ?の死亡日記は蜘蛛の糸のように私を捕らえている。

それならば、適度に空腹を満たす事で安全を保つ。


[猛獣は満腹なら獲物を襲わない]作戦です、やはり金!金こそが命を救う。

・・・にしても、「なんで犬はヤツの性別がわかったんです?」


「匂いやな、どんなにドブに鼻がひん曲がろうとも!オンナの匂いは嗅ぎ分けられる!」

・・豪語する人面犬のおっさん、

だれかこいつを警察につれていってくれないかな。


はぁ・・「女性なら、もっと清潔にしなさい」色々あるんでしょう?女性には。


 と言う事で体を洗う、[食事と服]を用意する条件で体を水洗いして貰う。

凄い嫌な顔をされた気がしますが、あと「ワシも残って守ったるから」の犬は私と共に買い物だ。

最強ドラゴン殺しのひよこさんが見張っているのです、i犬!お前は邪魔だ!


「お!お前ソレは駄目だろ!」ヤツの用意した服は青い学生服のような物に

赤いスカーフ、灰色・・ヤツの白い髪と合わせたら・・

潜水艦の・・あのメンタルモデルになってしまうよ。


「それをするぐらいなら、髪を左右に縛ってだな、この緑の・・」

「秋津洲か!お前わかっってるな!」 「サイズ的には響やな!」


 とかなんとかやりながら買い物、夜の古着屋も・・・・見たいな顔をしていたが、

ラバーフェイスと人面犬という珍客も、「ワシの鼻が同類の匂いを感じたんや」

という言葉を信じて良かった・・・のか?


「この胸の所に[名前とクラス]を貼り付けた水着[紺・白]とか、

この世界も悪く無いじゃないか」

そのほかにも体にぴったりしそうな服・太股まで包む靴下・頭に乗せるだけの帽子。

ナニを考えてこんな物を、わかりますが・・ね?


───ヤツには質より量でしょう一番安い肉を買う、犬にはクシ肉。けっこう散財しましたが、

ゾンビ声より人面犬の声の方が人間には聞きやすいとかムカつく。


(たしかに・・ゾンビの話を聞く人間の話は聞きませんが・・声帯の問題ですかね)

でも死の支配者なんか肉も無いのにしゃべっていましたよ?狡いじゃないか。


 ひよこさんに服を渡し、火を付ける。松ポックリと枯葉と布クズ、後は少し太い枝から落ちてある枯れ枝に。

 着火の魔法?そんなの使えるわけがない、火打ち石が基本です!


・・って誰だ!キサマ!

 少し波のある白髪が焚き火を反射してゆれる。死体のような白い肌、細く精巧な人形のような指先と少女のような・・少女らしい体と細すぎる足。飯を食え飯を!


「前髪で顔は見えませんが・・まさか!キサマ!・・貴女は・・ひょっとして・・・間違いでなければ・・屍食鬼・・さん?」

 私の質問に、半月状に開いた口から獰猛な牙が剥く。やはりこいつ屍食鬼か!

欺したな・・何故だ!何故だシャァー!!!


 ですが私はゾンビ、生き意地汚いゾンビだ!一人でも脱出して逃げるよ?普通に。私の立っていた位置に屍食鬼の両腕が交叉し、空を切る。危なかった。


「待て!待ちなさい、私を食べたら今だけしか満たされません、ですが。協力して生きる事で・・

ほら、肉です!コレをしばらくの間、食べる事ができます。どうです?」 

屍食鬼相手に焼かなくても良さそうな物ですが、匂いは必要でしょう。

 死体より美味しそうなら、そっちに目が向くのは当然!ですからね。


(なぜ私と肉を交互に見る!ゾンビは焼いても美味くないよ!?多分だけど)

 串刺しの肉を1本、生焼けですが差し出す。


ガブッ!・・ガツガツ、、、ガツガツ。。。ブチブチッ、バリッ!

「枝まで喰うんじゃありませんよ・・ほらせっかくの服汚れますから、座って」


 葉っぱの皿で肉汁を受け、肉が切れたら追加する。

ひよこさんは土をほじり虫を突く、犬は串肉を食う。さて私は?


(肉が消えた・・どれだけ飢えてたんですか・・それとも屍食鬼の胃袋は底なしか?)

種族的な物なら、今後の食料調達も考え無いと。


「なに・・してるの?」

 私は周囲の地面の穴から釣ったセミを遠火で炙ってました。

「セミの幼虫は上質のタンパク質なんです」

 木の根の樹液で成長するセミは、体内・腸や胃に変な物が残っておらず、安全な食料となり得るのですよ。


「味はクリミー、表面を油で揚げれば、セミの抜け殻のようなパリパリ感も味わえますが、

アウトドアでは揚げ物は難しいですから」

 ホクホクとろ~~り、人間である事を忘れないために適度な食事は必要!なのです。


 一個を皿に乗せて渡す、口に入れた彼女は熱さで驚きハフハフして飲み込む。

「どうです?美味しいでしょう?」

・・・・不思議そうな顔をしないで下さい、肉食種だからでしょうか、この味がわからないのは。


 日が暮れたら生き物は眠る、ゾンビが眠る必要は無いが起きていてもする事がない。

「だから眠って下さい。私達に付いて来るなら、人間の生活に合わせて活動する必要があるんです」


 焚き火の炎の向こうで赤い目を光らせないで下さい、飛びついたらゾンビダッシュで逃げますからね。体を燃やされてもすごい早さで走れるんですからね。


「・・話・・聞きたい、もっと外の世界の話を聞きたい。」

(子供を寝かしつける夜話ですか?千一夜も話すほど引き出しは無いですが・・・)

 シェヘラザードも自分を殺され無いために語ったのだろう、なら私も

語ってあげましょう。まず有名な所で、鬼に両親を殺され、妹を鬼にされた少年の話から・・・


「それで・・青い彼岸花はどうなるの?」

・・・そんなの知る訳ないでしょう!

「じゃあ・・鬼は全部死ぬのに・・妹は死なないの?」

・・・・「これ以上突っ込んだら話はしませんよ?早く寝なさい」


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