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異世界で目が覚めたらゾンビだった、死にたく無いのでお金を貯めて復活したい。  作者: 葵卯一
今度の行き先は塔、ロメ雄はその頂上に待つものに会いに行く。
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微妙な年齢の女性を刺激してはいけません。

「おっと、逃がさんよ」

 ?半裸の大男がいつの間にか現れ、巨大な剣で逃げ道をふさぐ。


「そろそろ観念しなさい、ったく面倒なんだから」

 今度はスカートの短い金髪美女?いったい、いつ現れたんです? 

・・・仲間を呼んだのですか、ですがこちらにも邪神とすら戦える頼れる仲間が・・


 犬は離れた所でマーキングしながら去って行った・・

 ひよこさんは、ぱたぱた羽根に空気を入れたりしながら知らぬ顔で去って行った・


(くっ、頼れる仲間です、ですがゾンビはへこたれない!)


「・・わかりました・・これほどの戦士・賢者を前に抵抗は無意味なのでしょう。

さあ、一思いにやって下さい!」


 はぁはぁ、「ようやく観念したか不死者め!女神ヘルの神殿に叩き落としてやる!」

息を荒げた戦乙女が悪鬼のような笑顔を作る、美しい人がする笑顔じゃないですよ?


「・・はい、観念しました・・ですが。戦乙女さま、何故アナタは私にそれ程怒りを持たれているのか・・全く憶えがないんです」

 理由もわからず、恨みによって殺される。なんて不幸で理不尽な事なのでしょうか。


「できれば、お答えいただければ・・・いえ、ただの怨恨・憶えの無い冤罪で乙女が私を浄化しようとするのであれば・・どうぞ、抵抗はしません

強者が・・強者・賢者を集めて、ひ弱な1匹のゾンビをリンチして殺そうというのなら、どうぞ・・存分に、怒りを・鬱憤[うっぷん]をお晴らし下さい!」

・・・・・

「まあ・・なにも知らずに殺されるってのは・・理不尽だよな・・」

「面倒だからとっとと消滅させちゃいなさい、ゾンビの言葉なんて聞く意味ないわよ」


「そうだゾンビ、お前が悪い!死「シャー」!」

「待てよ、そりゃ死神のやり方だろ?お前は死神と何が違うんだ?」


・・・


「・・じゃぁ一々説明してやるっての?確かにヴァルキリーの自業自得ってところは否定出来ないけど・・」


「違うぞ!私は悪くない、こいつが悪いんだ!私はこいつに欺されたんだ!

このゾンビの口から出任せに上手く欺されたんだ!」


「私が誰かを欺した?そんな!誠実に生きてきた・・?って言うのに・・」


「・・欺した・欺されたうんぬんは知らねぇが、端はお前だ。

聞く権利くらいはあるんじゃねぇか?」


「はい!聞く権利あります!絶対あります!」

 よし、生き残った!半裸大男、あなたとても良い人!


・・・・


「自分のした事で、知らないうちに怒りを買って殺される。事実を知りたいってのはわかるわ・・」


「む~~~こいつが悪いのに・・」

・・はて?この戦乙女さま、少し精神年齢が幼くなったような?


「しゃあ無ぇ、オレが説明してやるよ。それでいいな?」


 ロメ雄との邂逅[かいこう]の数日後、大神オーディンの元に呼び出された戦乙女は『やっちまった』らしい・・・


(あ~~あれやっちゃたか~~)


「暗く辛い世の中を、笑いで明るくしようってのは・・わかるが・・な?」

 半裸の戦士はなんとも言えない笑い顔を作っています。


「グンニグルのカミナリでゴーーンーーってされたのだ!

お陰で黒い私が出てくるところだったのだ!」


・・・・


「あんなに痛かったのはフレイ姉さんに年齢を聞いて、エーテル・ストラ〇クをぶつけられたとき以来だったのだ!」


・・・


「霊界通信[バルハラ通信]で送った気弱な弓兵が

『あの・・フレイ様って・・お子さんとかいないですよね?・・お姉さんって言うより、お母さんのような・・』

とか言うから言うのだし」


 ヒゲの生えた小悪党顔の弓兵が、

『へへへ・・まぁ子供はいないだろうが・・いき遅・・お局さまだよなぁ・・

ヒステリーぽさとかよ』


 シスコンの二刀流剣士は・・・年増に興味無し、私は妹一筋!


そして、幼い王女魔術士は

『なんと!ならワシは『おばさま』と言うべきか!女神は年を取らぬと思うたが・・ワシも神の世界にいるなら、同じ立場としては年上には

そのように敬うべきであろう」と。


「それで、フレイに聞いたのだ。フレイねぇさんは何歳なのかと。」

 ひくつく笑顔でそれまでの経緯を聞いたあと、竜巻のようなオーラをまとって

ふわっと浮かぶと


「残念だわ、あなたの中で何かがおかしくなってしまった・・せめて私の手であなたを眠りにつかせてあげるわ・・・・・」 そう言って特大のエーテルストライクを、頭にごーーーーんなのだぞ!


「知らなかったのだ、後で年上の不幸そうな魔術士婦人に

『女性の歳を追求するのはいけない事よ』って言われるまで、知らなかったのだ!」


 痛みで涙がでてしまったらしい。ああヒドイ仲間達だ、私と同じだね。


頼れる仲間に囲まれた戦乙女、いやーうらやましい限りですね。

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