返って来た戦乙女!
(はぁ・・仇を伐っても彼等は蘇らないんだ・・とか思ってたのに・・落ち込んでいた過去の私を・・・・塔が崩れ、ゾンビ村は崩壊したが、村のゾンビ達は意外と無事だった。
ロメ雄達の後を追って塔に登ったゾンビもいたが、途中で行き詰り戻ったようで無事。(・「まぁ・・みんな無事?で良かったって事でいいやろ?」
・そうなると・・邪神の言っていたゾンビはいったい・・)
「邪神が、人間もゾンビの区別なんてつく訳ないコケッ」
・・・うう・・私の怒りと虚無感の行き場が・・・
励ましてあげたいですよ)
「じゃぁ英雄の凱旋って事で、顔出しとこか」
「・・止めましょう」結局、村を破壊した事には変りませんし。
私が登ったことで、今まで続いていた生活を奪った事は事実です。
「さよか・・ならこれからどうするんや?」
・・・
そんなの、逃げるに決ってるじゃないですか。
犯罪者は捕まらないうちに逃げる、現場に戻って来るのは三流ですよ。
(・・ふところ・・と言うより、胃の中・内蔵には拾った宝石を飲み込んでいます。金さえあれば、生き返るチャンスはまだまだあるのですから)
となれば、全力疾走。脱兎・駿馬の如く。
後退のネジを外したゾンビの旅に、後を見ているヒマはありません。
走り始めて数時間・・ゾンビ感、第六感的何かに反応あり!
「・・・伏せて、そのまま木の陰に隠れるんです!」
死にたくないロメ雄の感は、死の気配に敏感。
背筋をアリが這うようなモゾモゾとした不快感。
(死だ・・私にとっての死がやって来る!)
ロメ雄が息を殺・・止っているんですが、息っぽいなにか飲んだとき、
地面を隼のように走る影。
・・そいつは瞬きするほどの早さで通り過ぎ・・戻ってきた。
・・・・「なんや・・敵か?」
「しーー静かに・・気付かれたら最後だと思って下さい・・」
・・・・
(私は死体・私は死体・私は死体・・・返事が無い・・ただの死体です・・・)
・・・「おい!」
(私は死体・私は死体・私は死体・・・・・・)
「おい!・・お前・・生きている死体だろ?」
・・・・ジュッ!
「熱!なにするんですか!死んでいる死体を死体蹴りするなんて!」
・・・あ!
ロメ雄の前に立つ、青い鎧と銀色の髪の女性は綺麗な青い瞳に喜びの光りを讃え、口角を上げていた。
・・・ははははは「お元気そうで・・」ではそう言う事で、
「どこへ行くんだ?」
何気なく普通に普段通りに、その場を離れようとしたロメ雄の首に槍の穂先が遮る。「や・・やだなぁ・・もう、そんなに怒らないで下さいよ。美人が台無しですよ?」
「随分探したぞ?不死者め・・苦労をかけさせてくれたな・・・ふふふ、そうだな
ここは挨拶としては・・『元気か?』でいいのか?」
殺意と怒りが限度を超えると笑いがこぼれるのでしょうか?なんていうスッキリとした笑い顔。
「ええ、はい。お陰さまで・・はははは」
「そうか・・なら、今日で最後だ・・大人しく、いや抵抗してもかまわないぞ?。
とにかく・・死ネェェェェェ!!」
槍が、燃えるような銀の光りを放つ槍の連撃! 体に当たれば穴が開いてしまう。
脇に掠れば肌が焦げ、横なぎの一戦は胸の肉を焼く。
「死ネェェェ、この不死者野郎!滅びてしまえぇぇぇ」
槍の速度は上がり、穂先が顔に触れて煙りを上げる。
ブンブンと振り回し、地面を削りロメ雄が避けた背後の木が割れる。
「まて!・・いえ、お待ち下さい!」
「うるさい黙れ死ね!」
ああ何と言うことでしょう・・会話が通じません!
地に伏せて転がると、さっきまでいた地面に槍が突き刺さる。
転がる・刺さる・転がる・刺さる・転がる刺さる・・
「逃げるなぁぁぁ」ハァハァハァ・・
そりゃぁ逃げますよ、死んでしまうじゃないですか!
邪神とゾンビの戦いが終わり、邪悪の気配を感じて彼女が帰ってきました。
少し様子がおかしい気がしますが・・・




