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異世界で目が覚めたらゾンビだった、死にたく無いのでお金を貯めて復活したい。  作者: 葵卯一
今度の行き先は塔、ロメ雄はその頂上に待つものに会いに行く。
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最終変態・黒メイド[男の娘ゾンビ]!

「てっ・・てめぇ・・それは・・ゾンビの事か・・

ゾンビの事かぁぁぁ」


 怒りと笑いと悲しみが爆発し、脳が千切れそうな音を立てる。

ブチブチブチブチ・・本当に脳の血管が切れてる音?


駄目だ・・まだ駄目だ、巻き添え・・が・・でる・・


「犬!・・ひよこちゃん、二人は下の村に帰ってくれ・・・・」


「なにゆってんねん!オレらも戦うぞ!」


「お前らは足手まといだ!・・オレを怒らせたいのか!」

 頼む・・オレの理性が残っている内に・・・


 体内に走り廻る破壊衝動、狂気と凶気が今にも肉体を支配しようとしている。


「・・ロメ雄・・死ぬなよ・・」

「ああ、ゾンビだからな」・・・・


「逃がしませんよ!」

 素早く先回りしようとするヤツの腕を掴む、お前の相手はオレだろ。


・・・・・


「それで・・なにを見せてくれるのですか、それとも無様に命乞いを?」


ああ・・今見せてやる、ゾンビの進化、ガイアが呼んだ最凶の姿を!




「なぁ、ひよこはん、ロメ雄はどうしたんだ?まさか伝説のスーパーパワーに目覚めたとか・・そんな事ってあるんか?」

「・・何に目覚めたとか・・そんなのイイコケッ、今はヤツを・・・信じろ?」

「そうやな・・・ほんま、がんばれロメ雄」

 逃げゆく二匹は不安を隠しながら、その足と翼を動かした。


(行ったか・・・もう、私を押さえる物は無くなったのですね・・)

 沸騰する寸前の怒りの中、冷静だった精神は爆発する直前の火山のように余震を起こし、そして爆発する。


 ガイアァァァ・・・!!!

「サッラーム~~グイドォ~~ウングィィイイ~~ベスター・・アシタバ、クリーチャー!!!」


 ロメ雄の全身が怪しく光り、桃色と黄色の帯が手足に巻き付く。鎧は剥がれ代わりに白いヘッドセットが乗っかり、リボンが結ばれる。


****変身中


(黒騎士の鎧・・いやバルバニル、お前の力も借りるよ)

(ああ、お前にオレの真の姿と力を貸してやる!ぞんびんに戦え!


 胸元はキツく締まり、腰から黒い布が広がっては短く収まり、リボンとレースが飾り付けられた。


 足は膝上まである純白の靴下、黒いの靴には可愛らしい花のアクセサリー・・・


 爆誕!ゾンビ魔法男の娘メイド!だ!


・・・・・・


 この姿に恐怖したか、だがもう遅い。

「バルバニル!モードチェンジ完了!」


その手にはクイックルワイパーが握られた。

「この姿になったオレには、どんな汚れも許さない!たとえ宇宙一の汚れだとしても」

「・・・眼鏡があれば完璧なんだがな」

バルニバルの言葉どおり、スカートのポケットに黒縁の眼鏡が!


「お前こそ、この世界の汚れだよ!いやおかしいだろ!」

 どうやらこの姿におびえ、脳が混乱しているようだな。


 完璧過ぎる眼鏡メイドさんだ、その白いエプロンは汚れと戦う戦士の魂、その黒いメイド服は汚れを目立たさない労働者の心。


 白と黒のコントラストは死者を送る送霊の証!

髪もきっちりまとめ上げ、冷酷さを示す眼鏡が光る。


「黒執事ならぬ、黒メイド[男の娘ゾンビ」です」


 どりゃぁぁーー、高速の拳がロメ雄の顔面を襲う!


フッ「どんな素早いGの動きも逃さず殺虫、それがメイド魔法男の娘の動きです」

 烈風はそよ風のように前髪を揺らすだけ。


うりゃりゃりゃりゃぁぁ!!眼前に広がる拳の弾幕!それすら、


「たとえ雨の後の窓ガラスの汚れでも、一つ残さずピッカピカ、それが窓ふきの魔法」全て片手で打ち流し、手の雑巾が破けることは無い。


「全て無駄です、宇宙の汚れさん。ボクがきれいにして上げます」


 ピカピカに磨かれた廊下を滑るように、ロメ雄が静かに動く。

スカートは一分もひるがえす事無く、優雅に無駄無く。


「なん・・だと!」

 その驚く顔面にファブリーゼで目つぶし、香と消臭と液体で視覚と嗅覚を奪う。


 瞬時にクイックルワイパーの先端が足を引っ掛け、柄がヤツの喉を突く。

そのまま柄で首を打ち、横たわるヤツの顔面に雑巾の連打が降りそそぐ。

「ごしごしごしごし、綺麗になぁーれ、萌え萌えきゅん♡」


 綺麗になるまで、何度も何度も殴るように雑巾をかける。真っ赤になーれ真っ赤になーれ・真っ赤になーれ・・・


ぐはぁ!「きっ・・キサマ!・・もうゆるさん!・・ゆるさんぞ!この星ごと・・消えて無くなれ~~~」


 起き上がったヤツは巨大な力を天に向け、それは落ちてくる太陽のようにジリジリと肌を焼いた。

「大きなゴミは、第二火曜♡です♡」

 落ちて来る巨大な塊を受け止めるように両手を上げ、白い手袋のリボンがゆれる。


「な?なんだとぉぉぉ!」うぉぉぉぉぉーーー

より大きさを増した力が重く熱くふくれ上がっていく。


「ぞんびメイド・魔法男の娘に綺麗に出来ない汚れは有りません!」

 巨大な塊をしっかり掴み、地域指定のゴミ袋に投入!


「もう・・止めましょう・・あなたの力は見えました、私の勝ちです」

・・・次ぎだ、次ぎで決着です!

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