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異世界で目が覚めたらゾンビだった、死にたく無いのでお金を貯めて復活したい。  作者: 葵卯一
今度の行き先は塔、ロメ雄はその頂上に待つものに会いに行く。
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ゾンビを舐めるな!

ここは和やか[ゾンビ村]ゆっくりとした時間をお楽しみ下さい。


「なろほど・・外から・・」まだ言葉を話せるゾンビを発見、服装はアレですが女性です。ふふふ、顔は赤と黒とドロで崩れ、首もガタガタしてますが女性ゾンビです。


「hわたし・・は・・私も外からキタんですよ」

 元々は外で出会った男と同じ冒険者だった彼女は、魔物に襲われて気が付けばゾンビになっていたと、私と同じようなものですね。気が合います。


「ばう・防具も武器も、なくして・・」

「多分ですが・・魔物に奪われたとか、小鬼や豚鬼が死体から武器をはいで装備するやつもいますから」


 この村にいるゾンビはみな、そんな状況のニンゲンが集まってくらしているという。


「ゾンビ・・ぷらみと・・パワー」

 ピラミットパワーですか、だから体の腐敗が遅れて骨にならずにすんでいる。


「・・アナタも・・そう?」

「私は外でゾンビ化したみたいで・・そうです!私と外にでて・・旅をしませんか?」 生き返る手段があるとは言いません、下手な希望は絶望を深めるだけですから。


「だめ・・外・しぬ、殺され、力・・無くなる」

・・・ピラミットパワーの外に出たら死ぬ、そういったゾンビもいるのだろうか。


「・・では・・この塔?の上まで登った事は有りませんか?」

今回の目的は、塔の上に住んでいるらしい、ヒバゴン・イエティです。

彼等の生存情報が有るとうれしい。


(塔がこの状態ですから・・頂上に住んでいたなら滅びている可能生もありますし)

?首をぐぎぐぎと振る、ああ・知らないって事ですね。


「ばぅあぁばあいあいあ」「ウヴァァァ」「・・・」

 なんでしょう?ゾンビが三人、こちらに集まって来ました。


「なにかご用ですか?」「ばうえぁうぅ」「ウヴァアウ」「・・・」

 言葉の話せないゾンビ達は、私の上に腕を振り下ろし、唾と体液を振り乱し・・

(攻撃ですか?敵対されてる?)


 ソンビは基本、ゾンビを襲わない。その常識が通じ無い?

「やめ・・なさ」記憶を無くした女性ゾンビが彼等を突き飛ばす、一体なにが?


スミス・ロバート・かずや、三人?のゾンビは外から来た私を排除しようとしています、なぜでしょうか・・・



 《ここからゾンビの話す言葉が普通になります。》


「なんだ?お前、しらねぇ顔だな・・新入りならまず、オレに挨拶に来ないってのはどう言う了見だ?」

「スミスさん!こいつ!まともな服着てますよ、それに・・こいつゾンビになって

そんなに足ってないんじゃないんですよ、きっと」


 ・・・知りませんね、いつからゾンビになったかなんて。

「・・・」


 あと[・・・]の方、しゃべれないなら無理にしゃべらなくてもいいですよ。

「やめなさいよ、スミス・・さん、新入りを見つけるたびに、そうやっておどすのは」


 スミス・ゾンビはどうやらゾンビの中では偉いのでしょう、少ししゃべれるから?「うるせぇ!お前は黙ってろ!だいたいオレ達の村に黙って入って来て、女のお前と話しているのがおかしいんだ!」


(男の嫉妬か・・その姿同様に醜い[みにくい])


「何がおかしい!、てめぇ!やる気か!?」


 スミスは腕を曲げ、舌をだらりと垂らす。ゾンビ戦闘モードに構え、私の動きをにらみ付けた。


「お前死んだな!スミスさんはゾンビレベル15だぞ!ゾンビのなりたて野郎なんざボコボコだ!」


「止めて!お願い・・ロメ雄さん、ここは・・あやまって・・」

「なぜ?私はなにも悪い事なんてしていないのに」


「スミス・・さんは、ソンビ村で一番レベルが高いの・・あなたがボロボロにされて村から運びだされたら・・外の魔物に襲われて食べられてしまう」

・・だから、こいつは偉そうなんだ、下らない。


「箱庭のボスていどが、私より強い?馬鹿にしないでほしい」

「・・おまえ・・おれが、ただのゾンビだと馬鹿にするのか?」

 スミスは、首をバキバキ回し、舐め回しの準備に入る。


「おれはな・・ゾンビになる前は、それなり・・多分[鉄]ランクの冒険者だった。そのへんのヤツらがゾンビになったのとは、わけが違うんだ!」

 知りませんね、[鉄]?それがどうしたって言うのですか。


「しねぇぇぇぇ」


 私の態度が気に障ったのか、全身をねじりその回転を首から顔・舌につたえるように顔が回る。

ゾンビの技、舐め回し!


(汚い・・)スミスの首を掴み、力任せに地面に叩き付けた。

・・首が変な方向に向き、目玉とアゴが外れ、あがあがと・・それだけですか?


「早く立って下さい、そのくらいじゃ死なないでしょう?」HARRYHARRYHARRY


「こぼ・・バケモノがぁ!!」

 バケモノはアナタですよ、

 飛び上がったスミスの胸を蹴り上げ、足を掴んで投げ飛ばす。

 

 目覚めた時から今までも、何回も何回も何回も何回も・・・死にそうになりながら生きてきたんです・・・


 私を・・・

『ゾンビをなめるな!』

 ビシッ!スミスの飛んで行った方に向かって言ってやりました!


フゥ・・良い仕事をしました。


「それで・・ロバートさん?あなたはどうしますか?」あとかずやも。

・・一瞬きょどうがおかしくなった二人はスミスが飛んで行った方に走っていく。

(それなりに人望があった、というわけですか)


 と、なると彼には私には見えなかった、良い部分もあると。

しょせん余所者の私には彼等の内情など、知りうる立場には無いのですが。


プクククッ・・「ゾンビをなめるな!・・ぷくくく」

 そこの犬、笑わない。格好良かったでしょ?


こけけけけ・・「ゾンビをなめるなコケェ!コケケケ」

 ヒドイ仲間だ、笑うところじゃないでしょう?格好いいよね?


「す・・スゴイ!ロメ雄さん」

おお!やはりわかる人?にはわかるんですよ、このかっこよさが!

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