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異世界で目が覚めたらゾンビだった、死にたく無いのでお金を貯めて復活したい。  作者: 葵卯一
今度の行き先は塔、ロメ雄はその頂上に待つものに会いに行く。
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登り切れ、その名はオリゴ塔!

 なぜでしょう・・私はいつか、こんな日が来ると予感していたような気がします。

青い空・白い雲、今の私はそう・・言うなれば一匹のコイでしょうか。

 ポールから外され、仲間を失った間抜けなコイ。

実際はその仲間達は私の背中に乗って・・爪を立ててしがみ着いているんですが。


 神のいたずら、悪魔のしわざ、さて私のきょうぐうはどちらなのでしょうね?

神に[硬直]の状態異常を与えられ、棒状に固まった私はそのまま動く巨像に

槍投げのように投げ飛ばされました。


はるか天空へ。

 背中のひよこと犬は「「ほっ!」」とかのかけ声一つで・・・私は乗り物ではありませんよ、全く。

 目指すは世界最高の建設物、そのもオリゴ塔。その頂上にいるらしい幻のケモノ、ヒバゴンです!全身は高高度の低温と気圧に耐える毛皮に覆われ、人の言葉を話す。

(らしいんですが・・だれも見た事が無いんですよねぇ・・)


 ソンビでなければ耐えられない空の旅、冷たい空気と乾燥がゾンビを内から干物に変える。そう私は干物・・死者もの干物・・そう言わして下さいよ。


 ?・・ん~~~ん、いやな予感・・どうも高度が下がっている気がします・・

例えば大砲の弾道予測・たとえば弓矢の射景・・(私・・落ちてますね・・)

 飛んだ距離と速度はわかりませんが、多分どんな鳥より早く・日の角度が明確に

変るくらいは飛んでいました。その運動エネルギーは・・・


 もう直ぐ位置エネルギーに変る、地面に落ちて行くのだ。

人間もソンビも重力の鎖から解き放たれることは出来ないのか! 地球の重力に縛られた人類を解法し、宙に上げるには・・

『そうだ!コロニーを落とそう!』・・・・


 私は赤い彗星の再来となって地面に突き刺さる・・・はずだった。

コロニーの代わりに自ら彗星となったロメ雄は、その体を前転・回転させ、さらに頭を抱え体を丸く、団子虫と三ツ爪アルマジロ?の親戚を想像させる姿に


トランス・フォームーーーー!


 着地から何からベキバキゴギボキと・・当然木の枝を折っている音では有りません。体の内側から聞こえてくるリズム♪


・・・・(ゾンビでなければ死んで・・いました)


 230箇所の全身骨折、おっっと眼球が・・

どれだけ転がったのかは不明ですが、よじよじと這って帰ると引きつった犬の顔がありました・・


 この2匹は・・私が回転を始めた瞬間飛び降りて自分達だけ上手くやったようで、

「何よりだ・・」


バババ・・「バケモノだ!!・・てロメ雄か、脅かすなよ。エイリアンに出てくる2

アンドロイドの最後みたいなカッコしやがって」


 ?・・・ああ、下半身が・・それに臓物が・・・

仕方無いじゃないか、全身骨折してるんだ!重傷なんだよ?


 よじよじとほふく後進して下半身を拾い、ガッシン(合身?)

足が凧みたいになっていますが、そこは気合いで。


(しかし・・ソンビの体って・・なんで動いているんでしょう?)

 疑問を持ったら駄目だ、そんな気がする!


 生きた死人とか・・危うく新しい人類になるところだった。

人類はいつも選択を私にさせますね、

 これが人類が重力から開放されると言う事でしょうか?


 しかし・・・これは・・

「な?驚いただろ?」


 オリゴ塔と言うくらいだから細長い塔だと想像してましたが・・ポッキリ折れています。そして塔と聞いていなけれわからない程の広大・・巨大な元円錐、三角です。


『富士山は最古のピラミットだった!』そう言われているくらい・・それと並ぶほどの頭の部分が欠けた円錐です!


 その塔の足元には

(街・・都市でしょうか?)その廃墟[はいきょ]が広がっていました。


「と言う事は、今回のオーダーは楽ちんですな。この都市の住民とコンタクトを取って話を聞けば終了!なんて楽な」


 廃墟といえど、住居は住居、人の一人や二人は住んでいるはずですからね。

・・・・呪い?それとも疫病?わずかに最近、人がいたあともありますが、ほこりっぽい空気とカビた匂いがするだけで、人間の匂いがしない・・・


(ソンビ本能MAXにしても・・よだれすらしない・・肉・・に・・く・・)


ビクッ!ゾンビ嗅覚に反応アリ!肉!肉の匂い!!!おっと、ガマン・がまん。

冷静になれ、クレイバーになるんだ!

頭はクールにハートは熱く、魂燃える死体!それが新しいゾンビの形!


(・・実際はハート[心臓]も冷たいんですけどね・・・)

 さらにマスクを装着、最近はどこに行くにもマスクは必須。(ソンビの顔も隠せますから別にいいのですが)


「肉!・・いえ間違いました、こんにちは!」


「?・・おう、なんだ?お前も欺された口か。こんなところを探したって、なにも無ぇぜ」声の感じは50代の男、堅そうな丸兜と灰ホコリ用の布マスクで顔が見えない。


「・・やはり、あなたも欺されたんですね・・まったくだれ発のうわさなんですかね」

 取りあえず話を合わせるロメ雄、犬とひよこちゃんは道のはしでケモノのふり?をしています。(・・犬とニワトリが話かけるよりはマシですが・・)


「だれ発って・・そんなの3000年前のだれかだろ?人間のうわさってヤツは、

オレ達みたいに『何も無かった』って自分の目で確かめるまでは、消えないもんだ」


「そして黙っている・・ですね?」

ああ、「わかってるじゃねぇか」ハハハッ


 そう、自分だけ欺されたのは腹が立つ。だから黙って他の人間が黙れる姿を見て笑うのだ。いま私たちが笑われている見たいにね。


 話によれば3000年前には天とか月に届くほどの塔があったらしい、それが老朽化・地震・台風・過疎化等、今となっては理由不明の原因で倒れて完全に廃墟になったらしい。その後も盗賊や流れ者が住み着く事もあったが・・・


「バケモノだ、やつらが住み着いたせいで人間が住めなくなった、お宝のうわさが今でもあるちゃ有るが・・」


 見ての通り、廃屋と迷路のような道のせいで奥に入って出て来た者はいない。

一方通行の迷宮になっている・・と。


「それも1000年くらい前に冒険者の最上級、アダマンタイト級のヤツらが踏破したとか、どっかの勇者が攻略したって話だ。もうなにも残されてねえっってな!」


・・・それでも、残りカスでも見つけようと、彼のような人間がやって来る。

そうして怪物の餌になる。


「もしかしたら・・うわさを流しているのが、ここのバケモノだったりして・・」

「ははは・・笑えない冗談だ。だが、それはヤツらが人語を話せた場合だろ。」

 話せないと信じたいですね・・チラッ

 道のはしでギラリと光る4つの獣眼、大丈夫です!言葉を話せる怪物はいません!

新章です、今度は探検ダンジョン攻略。

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