表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
55/120

『オーバードライブ!』

 ゾンビもヒトも、浮かれ過ぎると死亡フラグ・若しくは没落の前振りなんですよ。

一発芸人のほぼ全てが『自分だけは生き残る』と確信していたといいます。


 私は太陽が落ちた人面町を、前任者が残したワイン片手に眺めていた。

 

「ブラインドの隙間から覗く俺の町、片手にはワイン波立つグラス。

私!勝ち組!キタコレ!!!!」

 

 窓は完全に閉ざされ空気の入る隙間も無い。

 部屋の観葉植物の葉が揺れて、カサリッ・・と音を立てた。


(埃でも舞った?それとも虫ですか、虫という物はどこにでも出ますね・・・・・)


 視線を背後に移す程度の作業・・だ、なにも恐れる事は無い。


 1匹の蝶の小さな羽ばたきは、遠く欧米の株価を上下させる事もある。

バタフライエフェクト、その始まりはほんの一秒程度。


 そしてロメ雄の視界の端に立った髪の長い美女が、憤怒の表情でロメ雄の頭を

打ち割るまでにかかる時間である。


「オーバードライブ!!!!」

 

 マフラーを巻いた美女は確かにそう言った。


 全く面識の無い美女です。

 私の煙を上げ崩れて行く体を踏み、蹴飛すのが見えた。


(自分の体が全部見え・・頭はどうなっているんですか!?)


 やめて・・アングル的にサービス付き新しいのけり、あやしい快感に目覚めそう。

 

 鏡の前で縛られののしられながら、ハリウッド級の美女に頭を潰されて蹴飛ばされる自分がいます。


 倒錯的快感と言う物か?一体なんのプレイです。

職員の方が頼んだサービス?は背骨に響く振動が快感に変わりそう。


「も・・も・・」(もっともっと!私を蹴って!なじって下さい!)


「もう許してくれ?私は許さない!お前のした事を!

崩れながら恐怖の内に死になさい!」

(最高だ、美人に睨め付けられるのは!女王様~~~)


 オレはその整った腰と長く伸びた脚線美を下から覗くという、ご褒美をもらい。

放置プレイのごとく、去っていく彼女を眺めていた。


 あの美女がオレの死か、コレも悪く無い。はあはあ

『べ・・べつに興奮しているわけじゃないんだからね』


・・・私がした事と言えば・・・賄賂かな?・・


 その後、人面町の町長選が再度行なわれた。

 二度の町長暗殺と供託金の徴収、

[ロメ雄が勝ち過ぎ、他の立候補者は得票数はえられなかった為]


 さらには明るみになった候補者達のスキャンダルと、グダグダの選挙は結局

【シーマン】が当選した。


 ジンベイザメすら泳げる巨大水槽で「なんでやねん」と呟くシーマンが庁舎で見られるようになった。

 

 今では巨大水槽で様々な魚と共に泳ぐ【シーマン】町長と共に写真が撮れる

スポットとして観光名所になっている。


 職員達も行政サービスと、水生生物の飼育と大忙し。


 この間ようやくイルカショーの出来る職員も加わり、益々賑やかになっているとか。

まさに水の都、極東のベニスだ。どがいかしてやったな!




・・・・「実際死んで無い事が奇跡だ」ロメ雄は堅いベットに寝かされ、

ボンヤリと上を向いていた。

 

 かんぼつし、ぶくぶくと煙りを吐いている頭と胸。

 いつ死んでおかしくない状態?で転がるロメ雄の前に、颯爽と現れた人面犬が

私の首に噛み付き、そのままひよこちゃんと共に暗黒穴に飛び込んだのである。


「『こんな事もあろうかと』て、やつやな」

 いつの間にか町長秘書の役職になっていたらしい。

「美味い思いをロメ雄だけがするのは許せんからな!」と全く頼りになる秘書だぜ。

・・・なるほど?


 それにしても冷たくて堅いベットです、ひんやりとして深く青いベット。

「ソイツは太陽光パネルベットってやつだ、太陽の力を吸収して電気に変えるパネルをベットに使ってある。しかしスゴイなぁ人間は、人力で300wの電流が取れたぞ」

 

焼き立てのトーストをかじり、神が[いつ食?]を食べている。

 

 太陽光パネルはそういった物では無いと思うのですが?

 しかしロメ雄の中の[太陽の波]エネルギーを取り出す事に成功したようで

良かった。良かった。



 その後の風のうわさで、どこかの将校ゾンビが美女に伐たれたとかいないとか。

人生の最後が美人に見取られて死ぬのだから、ゾンビ冥利につきるのではないだろうかと・・


 きっと私を殺しに来た美人さんも、

 私と同じ様にこれからも奇妙な冒険を続けるのでしょうね。

    続く。


 

 「なんて言うと思ったか?」

 体の穴からまだ煙を上げて倒れているゾンビに神様が・・・怒っていらっしゃる。


 ニコニコ・・・・

「一時的にでも、町を征服した事に免じて今回は生かす事にした。

少しだけ面白かったしな」


 笑いながら怒っている感じです、激おこでMK5[マージで殺す!5秒で!]と

息巻いて、某金髪美人聖騎士が言う『打っ殺す!』の上位互換?

[激おこぷんぷん丸]な感じでしょうか・・うっ・・古びたゾンビ脳が・・。


 私の知識が古い言葉を思い出させる。


「あとな、戦乙女のやつは『不死者は殺す!皆殺しだ!特にゾンビだけは絶対に滅ぼしてやる!』とゾンビを乱獲中で、絶滅するんじゃないか?」お前のせいで。


 ソンビだって生きているんだ、生態系の一部です!絶滅駄目です!

「もしや!私はその為に生かされているのですか!」ソンビを繁殖するため?


 上司の指示に従っただけなのに、繁殖用ゾンビなんて!あんまりだ。

 

 彼女との平和的話し合いの余地はないのでしょうか?

きっとあるハズです。


 お互いの上司が悪いのです、指示指令が悪いのです。

 戦場の兵隊は、戦争が終わったら手を結ぶ事だって出来るはずですよ。


 異世界の話しだから===フィクションだから===

そんな青筋立てて怒らんでもええやねん。


「ところでロメ雄、お前が町長就任時に届いた[コレ]、この粒々のブツは何だ?

 桐の小箱に入れて・・随分と重要で機密っぽいブツだが」


 それこそロメ雄が就任時に持ち出し、禁止のパンドラの箱から取り出した

【希望であり厄災】不死身にして不死に最も近い生物です。

 不死身にもっとも近い生物ですよ?


「先ずは神様、10℃から27℃の水を・・温水?でも構いませんが・・」

 室温より気持ち高めの水を取り出して、プレパラートに垂らし込む。


 粒々を落とし待つこと1分ほど、ワタワタと水を掻き水面に小さな波紋が。


「さあ!よくごらん下さいコレこそが人面町の禁忌【人面クマムシ】でございます」


・・・・・


 乾眠から戻した水の温度で戻したソレに、耳を澄ませてよく聞いて下さい!

『あったか~いのかぃ~?』・『暖っかい~よ?』『あった・かいだろ~』

と実に微妙な反応をしているじゃありませか!


 温度が高いと、そのまま茹で上がってしまいますが・・・・。

 煮ても焼いても食え無い虫ですが、

 不気味さと実は[町中のドコにでもいる!]と言う事実が戦慄させますよね?。

 この事実が人面町の人間に知れ渡る事になれば・・・気味が悪くて、夜寝ることもできなるでしょう。恐ろしい・・


「水辺、特に水道や堀の内に紛れ込めば、住民達は水すら飲めなくなるのです!」


・・・・・・ファイヤァ!!!


 人面クマムシは地獄の劫火で焼き尽くされた!!!!


「なぜ?なぜだ!なぜですよ?

この献上品のどこがお気に召さなかったというのですか!」


 やはりあの少女にあげた【堂〇ロール】の方が良かったのですか?

 貴重さと機密さでは桁違いの献上品も、甘さの部分で100歩足らなかったかな。贈答品は相手の気持ちを考えて購入せねば。ーーーーーーーーー反省

 

・・・・・


 さて神は御怒りのご様子、拙者は神殿の廊下でも磨いてくるでござる。

(お土産は気持ちだよ?あんなにビキビキ顔で!?顔で怒らんでもええやねん)


 今にも、鉄パイプ握ってカチコミに行く特攻隊長の顔です。

 慈愛を忘れた世紀末、頭の先から徐々に赤化を始めた神はソレはもう大魔神ですか。


 全くもう・・・全くもうだよ・全くもう!喜んでくれると思ったのに。

 

 もう一つの禁忌・・一発しか撃てないバズーカ[8・・・バズーカ]の方が

良かったのでしょうか?

 でもねぇ、コイツはもう憶えている方も少ないでしょうし・・・・・・

正直、爆発力も今一でしたから・・・


 ぶち切れた神は私に何をさせるのでしょうか、巨大な動く巨像が歩いてきます。

なんだか取っても嫌なよか~~ん!


はい!第2部完!

やって見たかった事その2、異世界で政治ネタ!はいかがだったでしょうか?

まだやって見たいチャレンジがありますので、ゾンビの旅は続きます。

・・・次は笑いに全振りですからね!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ