(グロ注意)虚しい勝利のあとはきちんと、でっきっるっかな!
ゾンビの毒で[ゾンビ化]の始まった男は徐々に身体が青ずみ、痙攣を始めました。
(抵抗しますねぇ・・本当に勇者なのですかな?)
まだまだ元気に、ガクガクと震える男の手首に噛み付く。
[手首はグローブのように堅い手甲で千切れなかった]のであきらめて露出した顔に噛み付く事にする。
怯えた目でこっちを見ないで下さいよ、キミも町の住人を殺してきたんでしょう?同じ[人でなし]の所行じゃないですか。
「ぱ」・・だか「ぷぺぇ」だか、声を上げた気がしますが。
ほほ骨を砕き・にゅるっとした丸い物を飲み込む頃には男はは痙攣[けいれん]
を止めていました。
煙は風で流され、大理石の床には黄金の胸当て[巨乳]が残されています。
この男に殺された怪物は死体を残さない仕様のようですね。
死体の片付けいらずとは親切設定ですが、男が死体の山の上で笑っていたら
絵にならないからでしょうか。
勇者なんて現実は、山ほどの怪物や人外を殺しまくっていると言うのにね。
(正義ってなんなんでしょうね、会話もせずにいきなり斬りかかる・殺す人間様には関係ない事でしょうが)
キミがバケモノとして殺したモノの中にも、感情を持つ生物がいたなんて、
考えもしなかったのでしょうね・・・
「[スフィンクス]あんたの事、嫌いじゃ無かったぜ」
一度は逃げ出すつもりでした。
強者はより強者に倒される運命、それは仕方無い事だと思います。
でも・・明らかに自分より弱い相手すら、情け容赦無く殺すのはどうなんでしょう。
喰う為?害になるから?敵だから?キミはそんな事も関係無く、
人間じゃないから・自分達と違うから殺したのでしょう?
コイツは、この男は、凶悪な力で弱者を蹂躙し、殺す事になれていた・・・・
なれ過ぎていた。
楽しんで・嬉しくて・喜んで勇者ごっこに興じて殺し回っていたのでしょう?
だから私程度のゾンビは眼中に無く油断した、殺し屋・殺人狂が
自分の命に油断した結果が今の[ゾンビ化]ですざまぁ見てください。
「コレが弱者の1噛みですよ」
アリだって人間に噛み付く事があるんです。
それを強者は知らないから、痛い目にあうのです。
・・・・・・
「さて片手上半身で転がっていても、脱皮して羽根が生えるわけで無いですし」
そうなれば私は人間側では無く、完全に怪物側になるのでしょうか?
(この怒りと虚しさ・・私はまだ人間側だと思いたいですね)
ソンビ化して立ち上がった男の足を掴み転がす、むろん装備と手足をもらう為に。
ソイツ[元人間]は私とは違い知性も無さそうに、
『う゛ぁぁぁl』とか口を開け虚ろに彷徨いています。
世界は弱肉強食、片手と口を使い何とか鎧と手甲・ブーツを外して・・・・
先ずは腕をもぎとって・・いただきます。
なるほど大理石も砕く腕も、脱力していると屍肉と変わらないですね。
肩を外し、歯を巧く使い骨と腱を外した。外した腕を千切れた腕に付けてみますか。
(でっきるかな?でっきるかな?)わくわくほーほー・・
「まあつきませんよねぇ・・・」
そもそも死体です、なんで動いているのか解らないファンタジー体だから上手く
行くかと思っていましたが・・・現実は厳しい。
コケッ「くっつき方が緩いからな!ちょっと持ってろケコ!」
私が何度かグリグリと切り口を押し当てていた所に、戦闘中ドコかへ退去していたひよこちゃんが、その辺からコードを持ってきた。
ビニールに包まれたコンセント付きの黒いヤツ!
まさかソイツで私の体に縫合するわけではありませんよね?
「ジャック・・黒いジャックを呼べ!・・・呼んで下さい!」
無免許でも、腕の良い医者を連れて来て~~
そんな叫びも虚しく、銅線が肩に突き刺さり抜けた。
波縫い?返し縫い?人間の手足は雑巾ではありませ!
「ひよこちゃんは巣作りの経験でもあるの?」
そう思わせるくらいの勢いで腕と肩を繋ぐ。
ちと縫い目が粗いが、何とかくっ付く感覚?があるような・・
しばらくは[グデーーー]と歳のせいで力無く垂れ下がっている腕。
全く我ながら情けない姿をさらす事になろうとは。
(縫い付けたくらいで動くわけは無いですよねぇ・・・)
コケッ「その腕はお前の腕だ!お前の元からあった自身の腕だ!必ず動く!」
ひよこちゃん、それは「無理がありますよ?」
緩い突っ込みと同時に腕も動いた。
さすがはファンタズム、異世界クオリティーだ!すばらしい!。
ゾンビの身体は本来動く事は無い、死んでいるのだから。
何故動いているのか?
ゾンビの意思で身体が動いていると言うのが正解らしいです。
意思があれば骨だって動き出すなんて・・インチキですね。
動くのが当たり前という意思が、死んだ身体を動かしている。
ならば、身体と認識した物は自在に動かす事が出来るのでしょうか?
例えば空気を腕とか足と幻視すれば、手足のように動かせるのでしょうか?




