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終幕、極小特異点・ゾンビ・カッパ・エイリアン戦争!

 河童達には『今そこある危機』が去った事を告げ、ロメ雄と事実を知る上層部だけの送別会が行なわれた。

 

 外敵が去れば、部外者であるロメ雄は入り込んだ異物です。

 友好的に去るか、嫌がられて追い出されるか。

 どちらを選ぶか、とすれば後者を選択する事が賢明でしょう。


「いや残念ですな、ロメ雄さんなら改造手術を施して名誉河童にして差し上げる物を」

 太ったカッパは頭の皿をペチペチと叩き、笑ってない目でロメ雄の頭頂部を観察してくる。


(コイツはやべーぜ!腐った!ハエもたからねぇ、畑に捨てられた、腐ったカボチャよりやべぇ気配だ!)

 禁じられた精神脳外科施術(脳をパッチンするやつ)を施し、記憶を奪うつもりだ。


 しかも頭蓋骨に皿を移植する?そんな事をされたら。

「アレ、オレはなんでこんな所に?」とか言って頭の皿を叩きながら

残りの一生を河童として過ごさなければなら無くなる。


 いくら私でも[童貞ゾンビ暗黒騎士・河童探偵社長]の肩書きは多すぎる。

[モモエちゃ〇〇スサイズ]・・・そんな単語が脳裏に浮かぶ。


 逃げるように陸にかえるロメ雄は、お土産に河童のローションをもらった。

そして水中世界からのお土産に玉手箱が付いて来るのはお約束だろうか。


 大きな玉手箱と小さな玉手箱を見せられ、ロメ雄選がんだのは大きな玉手箱。


 やけに重い箱を背負い、河童達に担がれて沼の岸にたどり付いた。


「これだけ重ければ、浮力なんか関係無いな」ロメ雄の足が泥の岸にめり込んだ。


「じゃーな」二人の河童は突き飛ばす様にロメ雄を離し、水中に去って行く。


・・・ようやく帰ってこれました・・

そう[極小特異点・ゾンビ・カッパ・エイリアン戦争を防げ!]を

見事解決したのです。


・・・・湖・遅れて来た黒騎士・・3つの勢力・・そして宇宙人のUFOは円筒、

もし戦争が起こっていたら、空から光りの柱が・・

(キャトルミューピレイション・・選ばれた人間を聖別・・)


『王・・オジさんである!・・』・・まさかね?

 

 で?「これだけデカい玉手箱、欲張りじいさんはどうするんだ」

 ひよこちゃんは玉手箱に乗り、うわぶたをしきりに突く。

『ひよこ乱れ突っきだ!』くらいにコココココ18連打がうわぶたを穿(ウガ)つ。


ひよこさんはここで開けるつもりか!


「まあ、私はゾンビだから歳取らないと思うけど」

 それ以外に開けたとしても、多分大丈夫な目算はあった。

 なんせ特異点・人理の修復をしたのです、当然中身は願望機の欠片、聖杯の可能生が高いのですから。


 ココココココココオコココ!バキッバキッ「おらぁぁ!」「どらららぁぁ」

 ひよこちゃんの背後に精神のエネルギーが見えた。


 くちばしと、最後の方では鋭い蹴り。

 玉手箱のガードを削り、「ロードローラーだ!!!」


『うわー』と叫び声が聞こえるほどふたが見事に吹っ飛んだ。


「お前の敗因はだた一つ・・・シンプルな話だ。オレを怒らせた事だ!」

 ひよこちゃんwin!翼を広げた背中が猛々しいポーズを取った。


 荒ぶる鷹のポーズ?・・・こいつはどうやらクレイジーなヤツが仲間になったな。

・・・・・


 コケッ?「なぁ・・ロメ雄?」くちばしが中の銀・金・宝石を啄む。

 ソイツは鶏の砂ズリにはもったい無い!


 道理で重い訳ですね。


「担いでいる時から、大体想像は付いましたが・・・大盤振る舞いです」


 さい疑心の強い人間は、基本他人を信用しない。

 特に無償で人助けする奴は、うさん臭いと思う。


『金と女と美食と酒に転ばない奴は人間では無い』といいます。


 理解できない相手は人間では無い。それは化物だ、殺すしか選択肢が無い。


 だが多少強欲であれば、同じ人間として対処しようとする。

それが知性ある人間です。


「こちらから金額を指定しなかったから、目一杯・限度一杯詰め込んだのでしょう」


(見送りのかっぱ達にチップに金塊でも握らせておけばよかったかな)


「ごっちゃんです」

 持ちきれない物は玉手箱に仕舞い、芦の茎で縛るとオラショと沼に放り込む。

・・・聖杯の欠片は無かったですね、残念。


(残りは返却しますので・・・受け取って下さいね)

 スブズブと沼に沈む銀塊に手を合わせ、宝が沈むのを見送った。


 多少の欲は可愛いが、強欲が過ぎると背中に穴が開く。

ようは腹八分目である。


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