ゾンビは大金を手に入れた!さあ復活だ!
金だ!金がいっぱいだ!
背負っても・飛び跳ねても、ゾンビ背骨がきしむほどの重さの大金。
「これだけあれば・・・」当初の予定とは違いますが、復活する金には十分。
暗黒神の下働きにされた時は、どうなるものかと思いましたが。
私が飛ばされた場所は・・・不明。ですが、『水源の近くに文明有り』沼の上流か下流には人間の住む村があるはずです。
皮膚はカッパのクリームで乾燥知らずの保水状態、顔も一応はかっぱメイクで驚かれ無いていどには改善されました。
(カッパ・・いえ、アトランティスの科学は素晴らしい!)
『感謝感激・雨カッパ』です、科学技術のほとんどは封印されているらしいですが、生きる上では十分過ぎます。
上流には高い山と険しい森・・・なら、選択指は一つ。目指す村は下流域にある。そう考えて私は歩き出した。
・・・(なるほど・・カッパ達のせいで村が無いのですか)
だれだって、わけのわからないクリーチャーのそばに家は建てない。
失念してました・・・
疲れなく歩けるゾンビが夜中まで歩き続け、ようやく村を発見。
そしてその中に古く・・歴史有るような寺院を見つけた。
長かった・・コレでようやく人間になれる・・・
「それで?どうやって村に侵入して寺院まで行くんだ?
それに、ゾンビに復活の呪文を唱えてくれるボウズがいると思うんだ?」
更に失念してました・・・
ひよこさんの言う通り、夜中にゾンビが寺院の戸を叩けば、即成仏・即浄化です。・・勇者とかなら一人でも復活できるのでしょうが、普通の人間は仲間がなんとかしてくれないと復活できないじゃありませんか。
「だが!そこは自称ゾンビ探偵、死体と死人にはなれています!
そう古くから侵入には段ボールだと私は知っている」
段ボールの持ち合わせは有りませんが、そこはゾンビの英知で解決。
私はこそこそと村の周辺をさぐり、野良犬と戦いながら墓場を探した。
そう・・棺桶を引いて運ぶ、そう閃いたのです。
「先約の・・・方には申しわけ無いですが・・少しの間、退いてもらいますよ」
夜中に墓を掘り返し、腐り崩れかけた棺桶を取り出す。
・・・これはいけない、鎖で引いても崩れます。
仕方無いので肩に担ぎ、村に侵入。どこかの闇で「うわっ」とか聞こえましたが、
こちらはそれどころではありませんでした。
「これでひよこさんとは最後になりますね、今までありがとうございました・・」
ニヤッ、そう相棒が笑った。私の復活を笑って送ってくれるのだと信じます。
私は十分な金を胸に、[よろしくおねがいします]と板きれに書き記し、ボロい棺桶に入った。
ふふふ・・棺桶のあった墓穴には、まだまだ使い切れないほどの金とオリハルコンの塊、そして宝石もある。人間に戻ったら大金持ちの未来が待っている。
現代知識を利用して商売を始めましょうか、それとも最高ランクの武具を買って冒険者として成り上がりましょうか・・楽しみですよ。
次ぎに目が覚めたら人間。そう思うと、止った心臓の鼓動が高まった気が。
皆さんさようなら・・・・・これにて物語は・・しゅう・・りょ・・




