ゾンビ探偵・・現る!その名は〔永眠のロメ雄〕
「どうした!君、大丈夫か!」
いきなりぶっ倒れたロメ雄を前に組合長河童が取り乱す。
「これからコイツには大事な仕事があると言うのに!大丈夫か、オイ!」
・・・・・・
「ダ・・駄目です、呼吸・脈拍共にありません。完全に死んでいます、こ・コレは!」
全員が見守る中、事件は最初の犠牲者を出した。
「殺人事件だと!この私の見ている目の前でか!」
小柄河童はその場の全ての人物に目を配り、用心深くロメ雄の周囲を探る。
事務官かっぱがシエー大丈夫なの~ね、悲鳴を上げ飛び上がる。
コップの指紋、水差し、そして殺人道具である毒の所有者を絞る。
「お前、お前だな!」白衣河童のポケットを指さし、全員の視線が白衣河童に向いた。
まさか組合長と事務官の気持ちを、間違えてそんたくしたのか。
慌てあぶら汗を流す白衣河童が一歩後にさがる。
「お・おれじゃ無い・おれは何もしていない」
「いや、お前だ!研究者なら毒の入手も簡単なハズザマス!お前が犯人ザマス!」
ミーにはわかったざますと飛びはね、唾を飛ばす。
・・・・・・
「イイエ、その男は重要人物ではありますが、殺人事件の犯人ではありません」
横たわるロメ雄は死体のように息をせず、声だけがその場に残る。
「なに、いつものルーティーンですよ。このゾンビ探偵[永眠のロメ雄」のね!」
「死、死んでいるはずだ!、呼吸だって・脈だって・瞳孔だって開きっ放しだぞ!」
あわてないで下さい、自分・・ソンビですから・・・
「今は仮死状態の上位互換と考えて下さい」(全員が『ソレ死んでるだろ』と思う)
コッコケッ!
「永眠のロメ雄!、[バ〇オハ〇ード海賊団、[海賊船アン〇レラ船長]
タイラーロメオ、黒装束の男・政府特殊機関[ABCⅥ」に[悪魔]デビルの果実[SEED]、ドクドクの実を食べさせられ[ゾンビ化]したゾンビ人間」
適当に経歴を並べているが、全部ウソである。
船長=いい響きだ、いつか私もそうよばれる男になりたい。
誰も彼も、悪魔のSEEDの能力者なら問題は無いと判断したようです。
ドクドク・ゾンビの人間、ロメ雄は推理を始める。
「まず・・・私が思ったのは、今回私が呼ばれた事が、ただのネゴシエート[交渉]では無いとそう感じたんです・・・組合長あなたは重要な事を隠してますね?」
「・・・私がただの組合長では無く、かっぱの外務大臣だと気が付いたと言う事か」
おや?外務大臣でしたか、私はもっと上の方だと思っていましたが。
そう今回の事は、1個の国が関わる以上の難題ではないかと考えていたからだ。
「先生、あなたは河童の正体に付いて何か隠している事は有りませんか?」
白衣河童はビクッと反応し、ソレを黙らせるように大臣河童が咳をする。
ゴホッ!「つまりロメ雄君、君はあれか。
私達河童は河に溺れた子供の霊か何かで、河に近づく子供を注意しつつ、陸に上がって山童になったとかそう言う眉唾を真面目に言いたい訳か」
全く馬鹿馬鹿しい、かっぱ達はそれぞれに鼻息を荒くした。
「全く違いますね、しかしさすが外務大臣、言葉をよく選ぶ。しかし私は・・・
インスマス、アーカム辺りの名前が出れば御の字と思っていたのですが」
「なんだ?そん・・そんな名前・・聞いた事もない・・大体私達は、地上の人間の言うカッパだ、それ以外のなんだって言うんだ!」
「人をバケモノ扱いしやがって、偉そうに!何様のつもりだ!」
・・・偉そうにしたつもりは無いですが・・ゾンビとカッパはどちらが怪物なのでしょうか・・亜人くくりにすれば、カッパ種族はまだ人の分類ですか?




