ゾンビが行く!昭和レトロにまったりグルメ。
「お?アレは?」信号は白と赤しか無い!白は進め・赤は止まれ。
「ん?あそこのアレは?」映画館の看板は手書きのポスター、怪獣が町を襲うのか?
「恐怖マタンゴ!、食人族!お!あれは」アニメ映画だ!
茸の生えた河童のポスターは緑だか黄土色だか。アドバルーンは大売り出しの文字。
街頭水晶は太り気味の河童と、オウガが戦い、チョップを叩き込む。
『横綱カッパ・力動と熱帯の人食い巨人!一騎打ち』・・・・
♪~~~♫「流れているのはラジオですか?」モスキート音に近いキーンとした音ややけに低い低音が奏でる不思議な音楽。(でもどこかで聞いた事があるような)
焼き物を磨くキュッキュッという音、ジッ・ジッジ・コッゴコッ・不思議なリズム。
「音楽と言えば、演歌が多いです」
女性男性問わず着物姿の歌手が多い中、やはりと言うか男の歌手が多い。
河童は甲羅を背負うから帯が絞め辛いのでしょう、太って恰幅の豊かな男が小節を振るう。
「女性はソプラノ歌手が人気ですねぇ、やはり若い頃は高い音の声に夢中でしたよ」
河童は女性の高音に魅力を感じ、歳をとると低音に心が引かれるという。
昼頃でも活気あふれるパチンコ屋に一杯飲み屋、肉屋の中では焼き鳥の準備なのか肉の串打ちが山積みされてタレの匂いが漂ってる。
「少し腹が空きましたねぇ、何か食べたい物があったら言って下さいねぇ」
経費で落ちますから、にんまり顔の小柄河童。
河童の好物を言えばキュウリだ、キュウリ料理と言う物も見てみたい。
「はぁ?キュウリです?」
ロメ雄達の答えが思っていた物と違うようで、明らかに不思議な顔になる。
河童達は主食は米と魚類と一部の亀を食べているという。
キュウリなどの野菜は口直しだという、なるほど瑞々しいキュウリなら口がさっぱりするからね。
一部大根やヘチマ・瓜、レタスなども食べるらしいがポリポリと噛み応えがよいのはキュウリである。キュウリ最高!
「こちらさん、焼き魚定食。へいお待ち」いかにもつまらそな小柄河童はロメ雄達と同じ焼き魚定食を頼んだ。
一般的に焼き魚と言えば魚の種類、焼き方、塩・醤油・と単純にして深い。
焼くにしても、焦さずに脂を適度に落し、皮はパリッと肉はフンワリとさせる技術が必要、魚の種類によっても焼き方が違うのです!
「コレはっ、煙の臭さは全く無いのに皮はぱりっと。
タンパクな川魚なのに、ジューシーに脂が口に広がる!
そしてこの塩味は・・・塩麹か!肉に馴染み、ほどよい旨味を加えている!」
もろみ味噌とキュウリの味わい・・・米の美味さを引き出し、米が進む。
!?水!「オヤジコレは水、水が良いのだな!」米を作るには土むろん、水が重要。
米を炊くにも水の旨味を吸う事が必要!軟水で米がふっくらと膨らみ、高温と高圧で味を包み込む。
むろんキュウリを作るにも水・魚の泥抜きも水・焼き魚定食を食べているつもりが水の旨味を味わう事になるとは・・・・・(しかし・・水か・・)
一人テンションが上がるロメ雄の隣で「まあこんなもんですかね」と、
もそもそ、はしを進める河童。
自分達が食べている物のありがたさがわからないの?
「お客さんがあんまり美味そうにしてくれるんで、これおまけでさぁ」
オヤジが焼えびを皿に盛ってきた、河えびは細いが殻ごと食べられる、
炙ったあとで塩を振ったのだろう、殻はパリパリ身はきゅと締まり旨味を持っている。
小量のミソがアクセントと加え、食後の水で口がすっきり。
「子供のころはよく食べましたよ、懐かしい」コレは河童達も好評であった。
会計を小柄河童にまかせ店を出た。
「・・あれでも気をつかっているんですよ、ほんとは滅多に食えない肉や揚げ物、 高級魚の鯛やヒラメをごちそうするつもりだったんでしょうが」ははは、
白衣河童が少し笑う、外の人も魚の味が解るんですねぇ、そう言う河童と少し打ち解けた気がした。
あと一話だけ、レトロまったりしますが、きちんとまとめますのでお許し下さい。




