さあ、ゾンビと一緒にかっぱ横丁へ。
「いやいや・お待たせしました」小柄河童が現れたのは、あれから二時間ほどたった頃、そしてその背後にやせ形の河童を連れている。
だが注目すべきはそこでは無い、やせ形河童は白衣を着用している、ここに来るまで河童達の格好はは基本裸か腰蓑姿だった。
それは甲羅があるためと、水中生活が中心の為衣服が濡れてしまうからだろう。
しかし、やせ河童は少し汚れてはいるけれど、ダボダボの白衣を着用し腰蓑を巻いている。(夜を徘徊する露出変態なのでしょうか)
水中生活を捨てた河童の姿にロメ雄(・0・)あ然。
そして足元ではひよこちゃんが「白衣・変態・白衣・変態」と連呼している。
わかるけれどね、今は黙りましょうか!
「・・・・白衣だけでどれほどの事を理解されたかはわかりませんが、昨日お話した[詳しい男」をお連れしました。
気むずかしい男ですが、知識だけは保証しますよ」
白衣河童は面倒くさそうにえしゃくして、上着のポケットをゴソゴソと探る。
(ナニかをさがしている?)
「『お前の探し物はメリケンサックか?』とロメ雄は口にする!」ひよこちゃんは適当に感を働かせるが、わたしはそんな事は言いません。
「メリケン?なんの事です」白衣河童が拳二つほどの大きさのケースを取り出した。
「まさか![カイザーナックル]か!」真の拳闘士が使えば星をも砕くという、
伝説の武器、それがこんな湖底に?たしかローマのコロッセオに眠っている筈だ!」
・・・・ジョーク・ジョーク、ゾンビジョウクです。
「・・・・いやすいません・・目が悪いもので・・」
予想どおり、分厚いレンズの眼鏡だった。
確かに気むずかしい、どうもノリと歯車が一つ二つズレている。
まるで絶対空間・制空権でも持っているのでしょうか。
私がすべったようになっているではありませんか、この私がすべり芸人扱いとは!
「で?お客さんは何を知りたいんで?私、机にかじり付いていたもんで。
本の知識しか有りませんが、それでよかったらお話ししますよ?」
いわゆる学者さんですか・・・なるほど。
「河童は机にかじり着く習性が!」
・・「言葉と考えが逆に出ているな!」ひよこちゃんの鋭い突っ込みが入る。
くちばしだけに、突っ込み担当になってくれる。
ぼけ担当では無かったはずですが・・上司の権能でしょうか?
「そうですなぁ、どっこもそっこも朝から晩まで開いていたら、一日の区切りも付きませんねぇ」
・・・・なんのはなし?
(ああ!これが緩和休題ってやつですね)つまり、はなしを戻せと。
「私達は河童社会の風習とか常識とか、そう言うのに興味があるんです。(多分)
その辺、くわしくお願い出来ますか?出来れば町中の案内とかもしていただけると」
・・・・
「町の案内はぁまあ・・それ、こっちの人にお願いたしまして。
私こう見えて歩くのは好きじゃ無くてですね・・」インドア河童だった。
見ればわかります、どう見ても運動タイプのポケ・・モンには見えませんから。
(若しくはそう言う人選をしたのか?)
「では、三人と1匹さんでの御行道ということになりますなぁ」
くくくっ、そう笑う小柄河童の呼んだ、屋根付きリアカーで町を散策する事になった。




