聞けるか!マグロの心!
何かが光った、男の持つ金槌が一瞬で竿のように伸び、さらに早く・長く・強くロメ雄を弾く。
(ははっ、やっぱりね。どうせこんな事だと思いましたよ)
船を下りた場所から西へ、空を飛ばされながら、
[白髪は強キャラ]という言葉を思い出していました。
「なんてヒトだ、ふところにジョージアが無ければ死んでいましたよ!」
私、ソンビですけど!
海座頭さんにもらったジョージアに槍のような穴が、勿体ない勿体ないぺろぺろ。
・・・(犬とひよこさんから離れてしまいましたね・・まぁ、あの二人なら、
なんとでもするでしょうが)
やはり竜王、会うだけでも命賭けって事ですね・・
(ここがルルイエなら・・あの白髪は精神汚染されている可能生もありますが・・)
「なぁ・・メバチマグロ、どうすれば良いと思う?」
・・・SAN値が削れそうな場所で、冷凍マグロに話しかけるゾンビ・・・
[返事は無い・・ただの屍のようだ・・]
ちくしょう!なにが魂砕鎚と会話しろですか!
水の中にはマグロしかいなかったですよ?
なんですか!ゾンビ虐めて楽しいですか!ハァハァハァ・・
『落ち着いたか?ロメ雄』目玉の神様の声が響く。
「すこしは、ね。蟹とか漁師とか・・色々あって付いて行けなくなっていたんです。」
これはコロナショックです、全部コロナが悪い!
大陸肺炎!すべてアノ国が悪い!私は悪くない!
『そうか・・だがWHOではなにも出なかったんだろ?』
・・・疑惑・・アフリカ・・本部・・選挙・・
「そうだよな!疑惑だけじゃぁ駄目だよな!文句があるなら戦って証明するのが海の男ってヤツだ!そうだろ!」
邪眼を持ってそうな丸坊主の男が立っていた、ああ駄目だ・・戦闘は避けられ無い
そんな感じの、戦いが生きがいのような、マイトガインな感じの男が立っているね。
「まず・・最初に聞きたいのですが、弁護士は呼んでいただけますか?」
被疑者の発言は裁判で不利に働く場合があります、黙秘する権利と弁護士を呼ぶ権利は必要だと思います。
「下げんじゃねぇよ!こんなのはテンションだ!殴って殴られて拳で語るんだよ!」
『起きやがれ!鬼灯蛸!』腰に差してあった金槌の柄が伸び、槍・・銛[もり]に変る。
冷凍マグロと銛、武器としては・・互角?
「私がアナタを倒せば・・無実って事になりますか?」それなら戦う事も、
「オレを倒せたらな!」
ロメ雄が全てをしゃべる前に、坊主頭の漢は銛を回しながら飛び上がり、
勢いを付けてゾンビを狙う。
(一対一の戦いで飛ぶなんて愚策!空中に飛べば落ちるしか無いでしょうが!)
足を踏ん張りマグロを引く、落ちて来た所にフルスイングして上げます!
ロメ雄が体重を前に移した瞬間、漢の武器が・・銛が伸びた!?
銛の柄がいくつもに分かれ、紐で繋がれている。
(多節棍?あんな使い辛い武器を、漢塾ですか!)
凶羅大四凶殺・・伊達さんが使った武器は変幻自在に伸び縮み、あらゆる方向から突きを繰り出す武器でしたね・・・たしか蛇てつ槍?
無数の残像を生み出す槍を冷凍マグロの盾で防ぎつつ、ジリジリと後退・・逃げる隙をうかがいつつ・・って!
槍を地面に突き刺して、なんで蹴ってくるの!?
「守ってばかりかよ!掛かって来いよ!」オラァ!
確か・・槍転脚、本当に覇極流?漢塾の出身者ですか!?
蹴りに吹っ飛ぶ体を何とか立て直し、マグロを盾に観察する。
もし万が一、塾の関係者なら(両手を挙げて逃げ出せば、逃がしてくれるはず)
漢は背中を襲わない、負けを認めた相手に必要以上の制裁は加えないはず。
(だめですね、アレは戦うのが好きで好きでたまらない顔をしてます。
ウォーモンガー・戦闘狂の表情です!)
・・・一か八か、こちらも覚悟を決めましょう。
(槍はマグロを貫通しない、なら、不意を付く事が出来れば)
メバチマグロ!息を合わせて下さい!
槍の突進を飛び上がってかわし、マグロを突き立て尾びれに乗る。
「テメェ!その技は!・・飛翔鶴垂剣・・・か?」
戦いでは頭を守る事は、視界を大きく狭めてしまう。ならその相手の頭上を捕る事は即ち
勝利の方程式!
?・・??マグロさん、なぜ動かない?本来は跳び乗った剣を自在に操り、
地面を滑るように移動する技なのですよ?
なぜか地面に刺さるメバチマグロさんの目が、じぃぃぃぃ・・と無言で非難しているような、
そんな視線!
・・ハッ!「これだから最近の蟹漁師は!自分の金槌の声が聞こえ無いのか?」
武器の声を聞き、共に叩く。それこそが蟹漁の技だ!
そう言いながら鬼灯蛸を鞭のように撓[しな]らせ、マグロの上に立ったロメ雄の体を吹っ飛ばす。
(マグロの・・声を・・聞く?)
・・・彼[マグロ]は一体なにを考えているのでしょう?
新造コンビではやはり息を合わせるのは・・難しい・・か?
(しかし、この手に馴染む感じは。)まるで私の為にあるような、重みと握り。
私が彼[マグロ]を使いこなしていないだけでしょうね!
ロメ雄は冷凍マグロ[眼撥鮪朗]の尾の付け根を握り、気合いを入れる。
「なら、聞かせてもらいましょう!マグロ!アナタの声を!」
そして共にヤツを打っ倒しましょう!




