美味しいカニはこう捕っている?
「コイツは石蟹か?」背中は丸く瞳型の楕円・爪も分厚くカニよりCrabに近い姿。
「さっきバラ撒いたヒトデとかクラゲに誘われたのか?ついているんだか、
ついて無いんだか解らんな」
腕の太い副船長が両手持ちハンマーを抱え、蟹と対峙する。
「ああ・新入り、コイツは石蟹じゃねえぞ。年喰って脱皮を重ねた石蟹は総じて岩蟹って言うんだ。コイツはまだ岩蟹の中でも小さい方、もっとデカいヤツは
いきなり船を切断しにかかってきやがるからな。」
へへへっ「あんまり新入りビビらせんじゃねぇぞ、船切りはもっと沖の方が住処だ。
岩蟹の更に上、山蟹・大山ガニってヤツなんて物もいるんだからな」
船内に居たもう一人の副船長と船長が、同じようにハンマーを抱えロメ雄を押しのけるように進み出る。船の?はハンマーが好きなのか?
漁師三種の神器・釣り竿・網・そしてモリ、それらを使いこなし、
熟練する事で漁師の腕が上がる。
だがを倒す漁師は漁師達の間でこう呼ばれている。
[蟹漁師]と、蟹専用なのか、やけにハンマーの構えが決っている。
何故です?。
あっ「あの漁師姿は!どことなく黒い空手着は白帯で締められ、?の上だと言うのに白足袋に草姿」
特にヤバイのは、海賊の様なキャプテンハットを取った船長の髪型が
ギザ剃り込みの長いポニーテール。
「まさかこの船の船長が[魂砕鎚]の持ち主やったとは!そしたらこの船は!?」
[魂砕鎚]・・船で死んだ?が?の魔物を伐つべく生み出した金槌、
ブラックパール号など沈んだ幽霊船の船員がソレを持ち、魔の海域を航海しているとか。
「唸れ蝦蛄丸」船長が叫ぶと魂砕鎚が海老・いや蝦蛄の腹のように伸び、
その先端の固まりが岩蟹の甲羅を叩き割った。
「あの船長、魂砕鎚の名前まで聞ける?か!それにあの綺麗な魂砕鎚、まるで紋花蝦蛄
[モンハナシャコ]や。?のハードパンチャーや!」
「泳げ細魚[さより」[細魚・・ダツ目の海魚、下あごが突き出た細い身体を持つ魚
[針魚]」
副船長の魂砕鎚がサラサラと砕け、その破片がキラキラと空を泳ぐ。
「細魚は獲物を見つけると、ダーツの様に突き刺さる性質が有るんや!
海外では水中眼鏡に反応して飛び掛かり、厚さ数㎜のプラスティックも突き抜ける」
「吠えろ竹麦魚[ほうぼう][竹麦魚・・カサゴ目の海魚、胸びれが大きく発達し美しい。
胸びれの下部が足の様に海底を歩く。」
[釣り上げた竹麦魚はたまに鳴き、釣り人を驚かす!]
「あの?、竹麦魚を乗り回してやがる!なんて奴だ」
グボウ?グボウ?と声を上げる1・5mの竹麦魚に身体を預けた副船長が甲板を素早く
横移動を見せた。
そこが?の中と思わせる程のフットワーク?
ガハハハッ「この[魂砕鎚・ホウボウ丸]は海底も陸も関係無い、適当なフットワークで敵を翻弄してやる。更に『グルグル縛って笊にホイ』魚道の3!縛り蒸し」
・・・・
「あの竹麦魚使い!?漁師の[魚道]まで使えるんか!ロメ雄は知らんやろうけど、漁師は[魚道]いうてすごい技が使える者がおる、せやけど、戦闘中に使えるようになるには熟練が必要なんや!」
解説の間にも、竹麦魚使いの放った藁紐が岩蟹の足を捉え蒸気が上がる。
・・・・
船長が甲羅を砕き、細魚使いが蟹の関節を切り分ける。それでも戦意を失わない岩蟹が鋭く挟みを振り上げ威嚇している。?の魔物、恐るべき編み切り・岩蟹も料理されるのも時間の問題だった。
コケッ!「ロメ雄?ロメ雄は何で死んで無いコケ?」さも不思議な物を見るような目でひよこちゃんの目が・顔が・・おかしいのは私だけでしょうか?。
え?「私が死ぬ流れですか?死体の私が蟹に食われて死んだら世界中の蟹好き人間が、
蟹を食べれなくなりますよ?」
蟹は悪食である、泥に含まれる微生物や栄養を漉し取って食べ、生物の死骸を食べる。
深海の蟹などは、鯨の死体や鮫の死体などに群がりソレを小さい挟みで千切り食す。
昔、とある海域では津波があった後、蟹が繁殖するのは餌が豊富になったからだとも言われ。
地域の人間は数年の間、蟹を食べない事もあるとか無いとか。
「折角・幽霊漁師・・・[蟹漁師]にジョブチェンジするチャンスがあったのにコケ?」
・・・・(この世界のジョブチェンジはそんな感じなのか?)
「船長をかばって、蟹に腹を真っ二つにされても死なないゾンビですよ?
1話の終盤で[魂砕鎚]に頭をかち割られて幽霊漁師になった所で覚醒しないですよ?」
大体、?の職場臭漂う蟹漁師のバトルアクションとか、ニッチ過ぎます。
私には可愛い先輩も・・柔らか系の女性の知り合いもいません。
大男と成績よさげ眼鏡男は・・そのうち出そうな気がしますが、てなもんや三度笠じゃないです。
「当たり前田のクラッカー」とか平成の子供も知らないでしょう?
「危ねぇ!」私がたそがれている背中に太い声が飛ぶ!
ゾンビの体、死体を食料としか思っていない生物の爪が振り向くヒマも与えず、振り下ろされた。
(また・・喰われるんですか・・誰です?ゾンビを移動式・熟成肉として扱うような不心得者は?・・最近喰われてばかりですよ)とほほほ・・
「大・・丈夫・・か?」あきらめて目を瞑ったロメ雄の前で太ましい声がした。
「お・・オヤッさん!なんで?」私は喰われるのになれているんですよ!
「・・船の上じゃあみんな家族だ、家族を守るのに・・理由はいるか・・」
実体がある幽霊のように体が引き裂かれ、削られた腹から崩れるように存在が薄まっていく。
「[蟹漁師]も蟹にやられたら、その体は元のふな幽霊のように弱っちまうんだ!
たとえそれがベテランの蟹漁師でもな」
細魚[さより]使いが倒れた仲間を見下ろし、鎚を振る。
ソンビは幽霊とは違う、魂で動いているのかすら不明なんです。だから、
私は[蟹漁師]には・・肉体と魂を分離したら・・体が多分腐って死んでしまうのです。
『なら!お前に、蟹を打っ叩く鎚があれば、戦うのか?』
「・・少なくとも、海の家族にかばわれてばかりの男・・では・・無いはず?」
どこからか聞こえる声は、私の返事にしばらく沈黙する。
『何で曖昧なんだ?戦うのだろう?蟹と。その為に力が欲しいのでは無いのか?』
なんだか凄い嫌な気がする・・そう最近よく似た・・デジャブゥ・・
既視感のような・・
『どうなんだ?力が欲しいんだろ?道を叩き開く力が!新しい力が!』
・・取り合えず「ハイ」と言っておきます。
ようやくジャ○プ3大コミックのパロ・・オマージュ2つ目、宝島・・忍者・・死神、
忍者アクションはむつかしい。




