第十七話 買い物
俺たちは、ルーブビレを3日後に出ることを決めた。理由は、思ったよりも早く、旅をするための資金が集まったからだ。
「ソラ今日はどうするの?」
「今日は旅に必要なものを買いに行こうと思う」
ちなみに、食料は昨日のクエスト報酬と討伐報酬を使って昨日の内に買い終わっている。
「必要なもの?」
何かあったけ? という顔でリラが可愛く首をかしげた。
「俺たちの装備だよ。リラも武器や防具が欲しいだろ?」
私も欲しいというのを期待した俺だったが……
「私このままで良いよ。だって動きやすいし、それにこの服は昔、おばば様が旅をしている時に使っていたものなんだよ」
リラは誇らしげに胸を張る
リラによると、あの服は誕生日に貰ったもので、多くの魔法が付与されている特別な防具? らしい。
「でも、武器はあったほうが良いだろ」
あの時みたいに上手く魔法が唱えられない事があるかも知れない。
リラもあの時を思い出したのか、誇らしげな顔から一転ショボンとした顔になった。
「りっリラごめん。そう言うつもりじぁ……そっそれに! あの後、俺よりも魔物を倒していたじゃないか」
リラは笑顔になり
「そうだよ! あの時は、初めての魔物に驚いていただけ、私はやれば出来る子なんだから!!」
初めて会った魔物がBランクの魔物だ。もしFランクの魔物だったのならば、普通に魔物を倒せていただろう。
まぁ俺は召喚されていきなりAランクの魔物だったけど……
Aランクの魔物はBランクの魔物より100倍以上強いと言われている。
俺たちは、装備を買いに行くことにしたが、今俺たちが居るのは装備屋ではない。
「これに! これも! あっ!! これも欲しいな」
俺が手に持っているものは、この世界の調理器具だ。そう! ここは調理器具専門店なのだ。
前にも一度、ここには来た事があったのだが、その時は、お金がなく買えなかったのだ
魔道具の物もあるから、値段も高いのもあるが、旅をするなら必ず役に立つ。それに、俺にはサフィークがあるので、荷物にもならない。これは、買うしかないだろう。
ただ単に俺が久しぶりに料理を作りたいだけなのだが……
「ありがとうございました」
俺はサフィークに買ったものを入れ料理専門店を出た。
「ソラ買いすぎだよ。えっと……ちゃんと使うの?」
多分だが、リラは……
「えっ!? ソラ料理できたの! 俺、料理できますよアピールじゃないよね?」
と言いたいのだろう。
「大丈夫だよ。いつかリラに料理を作るから感想聞かせてよ。昨日材料も買ったし」
「タノシミニシテルヨ」
リラは棒読みだった。
あれから色々な出店を周り、やっとの事で目的についた。
「色々あるな。俺は長剣にするけど、リラはなんの武器にするんだ?」
この装備屋にある武器の種類は、長剣・短剣・大剣・弓矢があった。
「私はこの中なら短剣かな。大剣は重そうだし、長剣はソラと被るし、弓矢は……」
リラは弓矢を全く扱えないのだ。俺も長剣を選んだが、素人同然のかじった程度だ。
(誰か武器の扱いも教えてくれないかな〜)
魔剣士学校みたいな所が有ったらなと思う俺であった。
ということでリラと俺はこの店で一番高い短剣と長剣を買うことにした。それぞれ金貨1枚くらいの値段だ。
「後はは俺の防具だな。命に関わるんだから防御力が高そうなやつにしないと……」
俺は色々な鎧を試しに着てみたが……
「おっ重い……動きづらい」
俺には、鎧は合わないようだ。リラみたいに動きやすく魔法が付与された防具があれば良かったのだが、生憎この店には無かった。
店の中を見て回ったが、良さそうなのがなく、結局ダータというDランクの魔物の素材を使った軽装を買った。この店には、Cランクの魔物の防具が有るのに俺は、Dランクの魔物の素材を使った防具を選んだ。魔物の素材を使った防具はランクが高いほど、値段も高くなる。Cランクの魔物でも金貨が3枚入る。
この街にはないが、魔物の素材を持っていけば、その素材を使い防具を作ってくれる装備屋があるらしい。それを知っていれば、エートスやベーラーの素材を取っておけば良かったと思っ……
「リラ! 今からロナテーナに行こう」
「えっ? 何で?」
「オズタートに行くんだよ」
オズタートは寒いし、まだエートスの亡骸が残っているはずだ。
「ソラ……答えになってないよ。私もおばば様に会いたいから行くけど」




