↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SOUL EATER  作者: コーユー
PR
31/34

第23話 抵抗

粉塵爆発。


文字通り粉塵に火を点けて起こる爆発現象。


白煙立ちこめる体育用具室、出入りは入り口のみ。


そこを閉めて少しでも火を起こすようなら、そこは即座に爆弾と化す。


南 太一の取った行動はただ一つ。

中に入りとにかく火を起こすこと。

手持ちでライターなどは持っていない。


ならば、火花をおこせばいい。


足元に転がる何かを拾い上げ振り回す。

質感からそれは金属特有のひやりとした感触。

わかったことはそれだけ。

だけどそれで十分。

大切なことは、今この手にに金属の棒を持っていること。

手探りで入り口付近の壁をさすり、ボタンを押す。


…カチリ。


乾いた音がした。


視界がわずかに明るくなった気がする。

目の前が真っ白なため実際はとうなのかわからないが。

そして真上に棒をふり、蛍光灯を破壊する。行き場を突然断たれた電流は、そこで不満を表すかのように火花を散らせる。



火花は、充満している石灰にぶつかり、瞬く間に広がっていく。




石灰粉が燃え、それがまたまわりの粉に燃え移りそれがまた…

一瞬で密閉された部屋中に詰まっている粉塵が燃えた。

いや、体育用具室という爆弾が弾けた。

唯一の出入口をふさいでいたドアが吹き飛び、中にいた一人が勢い良く部屋から弾き出された。

勢い良く飛び出たそれは、転落防止用に作られたであろう手摺りに背中からぶつかり、仰け反るように手摺りをこえて落下。


まともに受け身もとれずに

「ゴシャッ」

という音と共に床にぶつかった。

そのまま、まったく動かず、その場が静止画のように部屋全体から動きが消えた。

………

……

ひゅう…

小さく、何か空気が通り抜けるような音がした。

ひゅう、ひゅう、ひゅう…

「げほっ、ごほ、ごほ、」

ぴくりともしなかった南が急にむせ返る。


ごほ、ごほ、ごほ…


病人のようにむせる口から赤い飛抹が飛び散る。

それが床に赤い斑点つくる。

「きもち、悪……」

ぼそりと呟く。

左右の手足を踏張って立ち上がろうとするが、踏張れずに仰向けになるだけだった。

視界の端にある体育用具室を見つめた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。