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SOUL EATER  作者: コーユー
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第16話 夢

やっとこさこの話で主人公の名前が出てきます。

詳しい解説とかはありませんが、SIDE A側の主人公は最初職員室によばれてたほうです。

念のため。

いつもの机、いつもの授業、いつものクラスメイト…



かわらない日常は、いつも移ろいやすくて、だからこそかけがえもない。


SOULEATER 第16話Side:A

「夢」


一番前の列の廊下側の席、俺はカバンをおろし机に突っ伏す。


−あぁ、天国だぁぁぁ…


眠気に耐えて登校した体をねぎらうように意識は微睡んでいく…






『南、南、み〜な〜み〜』

ゆさ、ゆさ、ゆさ、…


至福の時間を邪魔する声。

−誰だ?


『起きろって…おい!』


−無理、寝かせろ。


心で呟くも、聞き入れてもらえるわけもなく、声の主は

「はぁぁぁ〜」

と長くため息を吐いた。


『何?寝不足なん?』


−ソウデス寝不足デス


再び心の中で呟く。


『いつまで寝てりゃ気が済むんだ?放課後だぞ』


−何?放課後?


朝から今まで寝ていたってことは…六時限熟睡か…


『わかったか?』


声にたいして手をひらひらさせて

「了解」

の意を示す。


開かない目を無理矢理開けて、だらんと伸ばしきった手を机に付いて、真横を向いていた首をただし、全身に力を入れて立ち上がる。


『おはよう』

「おはよう」



起こしてくれていたやつをみた、窓から入ってくる光で影になって顔はわからなかった。

『約九時間の睡眠の感想は?』


「野郎に起こされたことが心残りだな」



そいつは『ははは』と笑いながらも再び『何でそんなに眠かったんだ?』と聞いてきた。


「なんでだろうな…」



昨日は何をしていたっけ?


職員室に呼ばれて、木陰で眠りこけて…


−?


思い出せない…


『昨日はうちにきたろ?』


−あぁ、そうだ確か斎藤の家に…


一瞬目の前が暗くなり、次の瞬間足元にはリノリウムの床ではなく、フローリングの床が広がっていた。



「!?」



鼻を突く異臭、赤黒く変色した液体。


椅子に腰掛けたつぎはぎだらけの人形…


きりきりきり……ぶち…


ごとん………


人形の首が落ちた。


その顔は………


その顔は…


その人形の顔は…


恐怖に引きつった俺の母親の顔だった。


「な…!?」




一歩あとずさる俺の背中に何かが当たった。


そいつは

「にやぁ」

と音がしそうな程顔を歪めていた。


『どうした?』

斎藤だった。


「おまえ…」


『昨日はあまり食事にあり付けなかったから貰いにきた』


俺の腕をとり、発達した犬歯を突き立てる。


ぶつん!

皮膚を突き破り、鮮血が溢れる。


じゅる、じゅる、じゅる…

音を立てて吸っている。


『きみぃ、質問中に逃げちゃいけないなぁ…』


不意に後ろから男ののぶとい声が。

昨夜の警官だった。


『そんな悪い学生には罰を与えないとねぇ…』


首を両腕でがっちりと固定して舌なめずりをする。



−待て、待て、待て、待て!


次の瞬間起きることを想像するとぞっとする。


−まじかよ!

目の前で腕に食い付く斎藤を振りほどくこともできず、


首筋に


牙が



「やめろぉぉぉ!!!」




…ぶつり。

目の前が真っ暗になった。

 

 

 

がた!


「あ」



グサ!


「いぃってぇぇぇ!!」



首筋に走る痛み。


体は軽く、痛みも小さい。


−?あれ?


クラス中の視線が集まっている。


盛大に寝呆けたらしい。


念のため首筋に片手を添えてみる。


何か堅いものが刺さっている。

目の前の生徒もそれを見ている。


―堅くって、円柱型で…



…パキッ


………ことん。


…からからからから…かた。


「…は?」



首筋から落ちたのはシャープペンシルだった。


どうやら芯が折れたらしい。


「…!」



芯が

「折れた」

ってことは折れた芯は…



−首のなか、か…


「大丈夫か?」


近くにいた生徒が話し掛けてきた。


相川 樹だ。


「まぁ血が出てないから平気でしょ」



そういうと相川は

「よかった」

と言いながら落ちたシャープペンシルをしまいこんだ。



「おまえが刺したんか…」



「いやぁ、起きないと思ってさ」

などとぬかしやがる…

「ちょっと手、出してみて」


無理矢理相川の手をひっぱりだして、机からカッターを取り出す。


「…え?」



どっ引きの相川を無視して刃を調節する。

 

チキ…チキチキチキチキ…

ちらちらと相川をみながら。

チキチキ…


わざと出しすぎたりしまいこんだりする。


そのたびに顔が青くなったりほっとしたりしている。


チキチキ…チャキ。


カッターを逆手に持ちなおして相川の手を甲を上にして机のうえに置く。


「開いて」



恐る恐る開く。


かぁん!

指と指の間に勢い良くカッターを刺す。


空洞の机が音を響かせる。


「思いっきり開かないと刺さるよ」



いった途端にピンッと指をのばした。

他の生徒も今の音でよってきている。


「んじゃ、さっきのお礼な」



かっ、かっ、かっ、かっ、かっ、かっ、…指と指の間をゆっくりとしたペースでカッターが突いていく。


かっかっかっかっかっか…


徐々に早めていく。



ちらちらと顔をみながら速さを調節して遊び、一気に早くする。


かかかかかかかかかかかかかかかかかかかか!


びびって逃げようとする手を片方の手で押さえているのでなかなか調節が難しい。


「へたに動かすと刺さるぞー」



―あ、おとなしくなった。


観念したのか手から力が抜けていった。


が、顔を背けている。


いま、周りにはかなりの数の生徒が見守っている。


そんな中、相川だけ直視していない。


かかかかかかかかかかかかかかかかかかかか…カン!

けたたましい音を立てたカッターを机に刺した。


「ど?楽しかった?」




フルフルと顔を振る相川。


まぁそりゃそうか。


まだ固まっている相川を無視して、あいつを探すことにした。


「社長はどこいったん?」



近くの生徒に聞いた。


「そこにいるよ」


と外を指差す。


その先には……


−斎藤!何であいつが?


瞬間考えるより早く、教室を出ていた。


「ひゃ!」



「うお!?」


入り口で女の子にぶつかりそうになった。

「ごめん!」


そういって廊下を走る。


後ろのほうからその女の子の声で


「相川樹の妹ですけど、兄はいますか?」



そんな声が聞こえた気がした。



ふとポケットに手を入れると先程のカッターが入ったままだった。

もうすぐ終わりそうですね・・・・お話が(決してネタ切れではありません)

大体の骨組みはできてます。

というか、もう続きも考えてあったり・・・



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